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徽宗皇帝のブログ

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メモ日記「生活」7
#131 不幸の循環

私は理科が苦手な人間で、中学の理科でさえも理解できない。中学1年生の娘の学校の宿題で、「被子植物と裸子植物の違いを説明しなさい」と言われても、さっぱりわからず、父親としての権威も面目も失う有様だ。だが、言い訳に聞こえるかもしれないが、自分が中学1年生の時に感じたのは、なぜそんなことを自分が覚えなければならないのか、という疑問であった。将来、生物学者、植物学者になるならともかく、被子植物と裸子植物の違いを知ることが自分にとってどんな意味があるのか、さっぱりわからなかったのである。もちろん、高校に受かるためにそれが必要だとは知っていたが、まったく興味の無い植物の分類やら形態やらを覚えることには多大な苦痛を覚えたものである。だから、試験が終わると同時にそんな知識はさっさと頭から追い出してしまった。それが、実はほとんどの中学生の実態ではないだろうか。まあ、成長して理科の教師になるような人間は、そうした理科の内容に興味を持てたのかもしれないが、いったいどこをどうすれば被子植物と裸子植物の相違に興味が持てるのか知りたいものだ。で、理科の教科書や参考書は、「理科が苦痛でなかった人間」が書いたものばかりだから、どの参考書も子供にとっては面白くもなんともない、読むのが苦痛になるだけの本ばかりなのである。これは理科だけの問題ではない。社会科にしても、子供がけっして興味を持つはずのない内容を、読み、覚えることを子供に強要するだけだ。これは子供の最大の不幸である。

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