ニュート・ギングリッチ元米下院議長は、日本共産党が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)たたきを強める背景について世界日報に論考を寄せた。
安倍晋三元首相が7月8日に暗殺されるという悲劇が起きて以来、左翼はこの卑劣な犯罪を利用し、国会の安倍氏支持者らを駆逐し、安倍氏が支持していた反共組織を排除しようとしている。
とりわけ残念なのは、安倍氏の死が、与党・自民党内の安倍氏支持者や安倍派への攻撃の口実となっていることだ。いずれにしても、安倍氏が日本の歴代首相の誰よりも親米で、誰よりも明確に中国共産党に反対の立場を取ったことは間違いない。
日本共産党による安倍派への攻撃、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)たたきは明らかに、安倍氏が政治指導者、国を統治する者として、その生涯を通じて築き上げてきたすべてに対する攻撃だ。
日本共産党はそうすることで、反共組織を排除し、日米の連携を破壊しようとしてきたが、驚くべきことに、それらは日本共産党の機関紙「しんぶん赤旗」でも明記されている。
志位和夫委員長は先月、週刊誌とのインタビューで、日本での反共と親米の状況について説明、赤旗がその内容を取り上げた。
インタビューでは、現在行われている旧統一教会への攻撃が、日本の自由主義勢力、反共勢力を弱体化させるための共産党の長期的戦略の一環であることが明確にされている。
志位氏は、「共産党からすれば統一教会との最終戦争だ」と水を向けられると、「長い闘いだった。振り返れば、彼らが反共の先兵として最初に牙を剥いたのは、革新府政を7期28年務めた蜷川虎三京都府知事の後任を選ぶ1978年の知事選だった」と述懐した。
志位氏は日本共産党委員長としてその発言、主張の中で、敵意をむき出しにした。
旧統一教会への攻撃が自民党、とりわけ反共・親米を前面に打ち出していた安倍派への攻撃でもあることは明らかだ。
また志位氏は、「出発点は…『勝共連合』という統一教会と一体の反共組織を作った。それ以来半世紀にわたる歴史的癒着関係がある」と述べている。
その上で「両者の持ちつ持たれつが問題の本質だ」と強調した。
志位氏は、反米姿勢も明確にした。
赤旗の記事は、「志位氏は、日米同盟の抑止力強化、クアッド(日米豪印4カ国の安保枠組み)など中国包囲・排除の枠組みを強化することでは、軍事対軍事の悪循環に陥ると指摘」したとしている。
志位氏はインタビューで「中国を包摂する。中国も中に入れた枠組みを作ってあらゆることを平和的に解決していく構想を持つべきだ」と主張している。
だが、間違ってはいけない。旧統一教会への現在の攻撃は、日米同盟を破壊し、弱体化させ、中国共産党と日本の関係改善の道を開くための試み以外の何物でもない。
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