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徽宗皇帝のブログ

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アマゾンは「中国撤退」をするか?
「大紀元」記事で、「大紀元」は明白な反中国サイトだが、記事からは事実関係(と思われるもの)だけを読み取ればいい。つまり、アマゾンが中国の店舗を大量に閉鎖した、ということだけは事実だろう。そしてその理由がレビュー偽造の横行というのも事実かもしれない。だが、レビュー偽造など本当に摘発できるのかどうか怪しいもので、どこの国のアマゾンでもある話なのではないか、と私などは思うわけである。あるいは、習近平の「行き過ぎた資本主義の締め付け」を警戒したグローバル企業が中国撤退をする魁になる出来事かもしれない。
で、中国がこれで困るかというと、まったくそんなことは無いと私は予測する。まだ、一般民衆は「街中の普通の店」で買う習慣が当たり前で、すべて通販で買うという「悪習」(普通の店がどんどん経営悪化し、一般人の生活が苦しくなる一要因になる)が常態になる前に阻止できた、という見方もできるし、政府がアマゾンの代わりになるサービスを提供、あるいはバックアップする、ということも可能なわけだ。そこが新社会主義国家の強みでもあるだろう。
通販の常態化によって「普通の店」が減少するということは、農業漁業以外の労働者(都市労働者)はアマゾンの倉庫や配送部門で奴隷労働をする以外に仕事が無くなる、ということで、それは「サウスパーク」で見事に描かれたものである。

(以下引用)

アマゾン、中国出店者を大量閉鎖… レビュー偽造で強行措置



今年4月以降、米ネット通販大手アマゾンは、中国の出店業者を大量に閉鎖させている。深セン越境EC協会の統計によると、少なくとも5万の事業者が運営するオンライン店舗が閉鎖された。損失は1000億元(約1兆7000億円)と試算されている。ネットショッピングサイトには、かねて出店者によりレビューや製品の評価が偽造される問題が続いていたが、アマゾンは今回、強行措置を講じたようだ。


中国出店者の商品は比較的安価で、ネットショッピング市場では注目が集まるものの、偽造品やレビューの操作、不良品も多い。テンセントによると、深センにあるIT機器大手・華為技術の本社に隣接する五和大道は、中国越境EC販売者の拠点となっている。


中国電子メーカー「Patozon(帕拓遜)」のメインブランド「Mpow」はアマゾンに閉鎖された。原因は、会社運営者が顧客と直接連絡し、「5つ星レビュー」を強要したためだという。昨年の同社の売上高は約50億元だ。


中国出店者は偽造レビューを頻繫に行っていた。アマゾンから注意された後、状況を正せば数週間後には営業を再開していた。しかし、今回アマゾンは、警告後は基本的に対応せず、店舗閉鎖に踏み切った。


アマゾンは閉鎖店舗数を公式に発表していないが、英メディア・バーグの取材に対して、最近、600の中国業者が所有する3000店舗を永久的に閉鎖したことを認めた。アマゾン広報によると「特にレビュー偽造に関するポリシーに、故意に、繰り返し、著しく違反したため」だという。


アマゾンは、販売業者の健全な競争を促し信頼性を獲得するために不正防止のポリシーを設けており、違反者が「世界のどこにいようとも、一時停止や閉鎖、法的措置をとる」とコメントしている。

今後も20~30万社の中国出店者が閉鎖が

中国側の情報では、閉鎖は3000に止まらない。深セン越境EC協会の統計によると、アマゾンが閉鎖した中国出店者の数は、5月から5万を超えるという。過去十年間、多くの中国業者はアマゾンを中心として事業展開を行ってきた。年間売上高が数十億円に達している業者も少なくない。


コロナ禍による巣ごもり需要が続くなか、オンラインショップの景気は上り調子となっている。同時に、出店者側が意図的にレビューを工作する問題も取り沙汰されてきた。中国人は微信などのSNSで、レビューの書き手を募集している。書けば5元から10元の商品券、あるいは無料の商品と引き換えられる。製品により良い印象をつけることが狙いだ。しかし、レビューの内容に一致せず、不良品などが送られてくる問題が生じていた。


返品・返金に対応しない悪徳な出品者も多く存在する。偽ブランド品の販売も行われており、アマゾンはそれらを発見した場合、罰則を課するようにしている。


今回の大量閉鎖の主な理由は「やらせレビュー」、「顧客への製品高評価の強要」、「商品券で高評価レビューを偽造」などが挙げられる。業界の推測によると、今後も20~30万社の中国事業者が閉鎖される可能性があるという。


(大紀元日本語編集部)


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