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徽宗皇帝のブログ

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コロナ被害と新自由主義
死者一万人というのは凄い。まさに戦争で爆撃を受けたようなものだ。
スペイン風邪(今でもそう言うのかどうかは知らない。)の時(戦時中で衛生状態や栄養状態が不十分だった時)とは違って、医療体制が充実していると思われた現代でこの有様で、しかもヨーロッパ上級国民もかなり感染している。
今回の新型コロナに勝る被害は中世ヨーロッパのペストくらいではないだろうか。
もっとも、ヨーロッパの医療体制が充実していると私などが思っていたのは完全な誤解で、EU統合以来、イタリアはEUからの要請で医療費の大幅削減が行われ、今回の惨状の大きな原因のひとつが医療体制の不十分さだと言われている。国家の福祉費用(国民への、もっとも明白で公平で正当な税金の還元)が削減されるのでは何のためのEU参加だったのか。
欧米というのは、いわば「新自由主義」が支配する国々で、それは「すべて自己責任」主義であり、国家が国民を支援しないという主義(その思想に支配された国では必ず福祉費用がどんどん削減される。)である。だから、今回のような状態になって、コロナ対策で多額の支出をするから欧米は偉い、というのはかなり一面的な見方だろう。もちろん、日本よりははるかにマシである。日本はBCG接種という、過去の福祉(医療保険制度など、福祉政策のひとつと考えていい。)政策の恩恵でたまたまコロナ被害が抑えられている幸運さがあっただけだろう。
なお、安倍政権はこの状況でも来年以降の全国の病床数削減を粛々と進める気満々のようである。

(徽宗追記「ネットゲリラ」記事内コメントの一つを引用)実に論理的である。「医療分野」というより「福祉分野」と大きくとらえたほうがいい。EU支配組織上層部はユダ金の傀儡だろう。

EUという枠組みが失敗なんじゃない?
人の行き来が制限できない
国による財政政策が出来ない
赤字削減規則があるから医療分野を削っている



(以下引用)


イタリア 死者1万人超え 事態さらに深刻化 新型コロナ

新型コロナウイルスによる死者が世界で最も多くなっているイタリアで、28日、死者が1万人を超えました。イタリアでは、感染した医師50人が死亡するなど、事態がさらに深刻化しています。



イタリア政府は28日、新型コロナウイルスに感染して死亡した人が、およそ900人増えて1万23人になり、1万人を超えたことを明らかにしました。また、感染者はおよそ6000人増えて、9万2472人になりました。

イタリアでは、医療従事者の感染も相次いでいて、医師会連盟のまとめによりますと27日の時点で、感染した医師50人が死亡したということです。感染者が集中している北部では、医師や看護師、医療機器が不足しているとして、政府は医療従事者を募って現地に派遣したり、臨時の病院を設営したりして対策を強化してきましたが、この10日間で死者は3倍近くに増え、事態がさらに深刻化しています。

こうした中、イタリアでは、南部のシチリア島で27日、スーパーマーケットが襲われて食料品が奪われるなど、外出制限によって仕事を失った人たちの不満も高まっていて、28日には、コンテ首相が、人々の生活を支援するため、急きょ、日本円で5200億円近くを拠出することを発表するなど、社会不安への懸念が強まっています。



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