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徽宗皇帝のブログ

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ネットのなりすましという犯罪
この種の事件はこれから拡大し、悪質化していくはずだから、ここで警鐘を鳴らす価値はあるだろう。だが、現在の法律の範囲でもこれは警察が逮捕できる事案ではないのか。明らかに不当な誹謗中傷で相手の名誉を失墜させ社会生活を困難にさせるのだから、明白な名誉棄損罪だろう。弁護士を立てないと対処ができない、ということがはたしてあるだろうか。犯罪が存在するという事実だけで警察は動いてくれると思うのだが、それは私の考えが甘いのだろうか。下の記事の事件の場合に警察が動かなかったのは単に「面倒くさい」だけだったと思う。それ自体、警察の怠慢として市や県庁に訴えればいいのではないか。
なお、弁護士を雇うとカネがかかる、というのは確かに大問題で、そのカネが無いために泣き寝入りをする犯罪被害者は膨大にいると思う。そして、そういう弱みにつけこんでこの種の犯罪を行うネットの「サイコパス」も膨大にいるだろう。ネトウヨなどもその一種だとも言える。


(以下引用)最後の一文のために、下手な小説みたいになった残念な記事である。


ネット「なりすまし」 被害者だけがいつまでも苦しむ理不尽


ネット「なりすまし」が原因で世間から隠れるように暮らす© SHOGAKUKAN Inc. 提供 ネット「なりすまし」が原因で世間から隠れるように暮らす

 世界で何億人もの登録があるフェイスブックに、ある有名女優が数百人いると話題になったことがある。もちろん、すべてが「なりすまし」だったので運営会社が地道に削除を繰り返している。有名人なら「なりすまし」によるネット上の言動を誰も信用しないが、一般人の「なりすまし」はそうもいかない。「なりすまし」によって人生と生活を奪われ、今も苦しむ人たちについて、ライターの森鷹久氏がレポートする。


 * * *


「娘はもう自宅にはいません…。救済措置なんて何にもありませんでしたし、とにかく“自分を知る人がいないところへ行きたい”と、今は海外で生活しています」


 東北地方某市に住む川北祐子さん(仮名・50代)は、今から約4年ほど前に「ネットなりすまし」の被害者にあった女性の母親だ。もうかなり時間がたったとはいえ、今思い出しても腹立たしく、あの時に感じた恐怖によって眠れなくあることもある。それは本当に突然の、予期せぬ出来事だった。


「下の子(被害者の弟)がある日、姉ちゃんが変な書き込みをしている、と大慌てでやってきました。息子が見せてくれたパソコンの画面には、あるSNSに娘の名前で女性の裸などがたくさん投稿されており、ワイセツな言葉、男性を誘うような言葉が書き込まれていたのです。すぐ娘に問いただしましたが、全く知らないようで、画面を見ると泣きだしました。でも、プロフィールには娘の通う高校名やクラス名も出ている。情けないですが何が起きたのかわからず私もパニック状態で、もしかしたら私たちの知らない娘の違う一面なのかもと、あろうことか疑ってすらいたのです」(川北さん)


 学校と警察に相談しつつ、父親がSNSの運営側に連絡を取り、娘の名を名乗るアカウントは二~三日後には消えた。そしてさらに数日後、学校から驚くべき「報告」が川北さんの元に届いた。


「娘と同じクラスの男子生徒が、娘の名前を騙り“悪ふざけ”でやったことだとわかったのです。男子生徒とその親御さん、担任と教頭、校長が自宅に来て謝罪がありました。同時に、男子生徒にも将来がある、と事件にはしないでほしいと男子生徒の両親が土下座をして、賠償金の話までされました。冗談じゃない、娘の将来はどうなるのかと悔しい気持ちでいっぱいでしたが、警察や弁護士に相談しても"事件化しても得られるものはない"と言われるばかりで、本当に泣く泣く、私たちは我慢するしかなかったのです」(川北さん)


 こうして“真犯人”が判明しても、川北さんの娘をめぐる状況は、少しも良くならなかった。学校だけでなく、近所中からも好奇の目にさらされ続けたのだ。かたや男子生徒は「反省した」と言いながら、事件の顛末を面白おかしく友人らに吹聴して回り、何事もなかったかのように東京の大学に進学した。一方、川北さんの娘はそうした環境に耐えられず、不登校気味になり学校を辞めたのである。


 彼女はその後「私の事を誰も知らない場所に行きたい」と言って海外に留学し、現在も海外で生活している。成人式ですら地元に帰ってこなかったのだという。


「なりすまし被害にあった側はやられっぱなしで、一度コトが起きてしまうと、もうどうすることもできない。賠償金を使い、弁護士さんに頼んで娘に関するネット記事を消してもらったりしましたが、探せば未だにネット上に娘の名前が出てくる。こんな理不尽なことがあるでしょうか?」(川北さん)


 ネットで「なりすまし」にあうと、被害者はどうにもできない。泣き寝入りをするしかない──。


 同じような被害にあい、今もひっそりと暮らさざるを得ない男性がいる。


「警察に言っても“無視しな”と言われるだけ。弁護士を雇うお金もありませんし、もうネットも見ていない。泣き寝入りするしかないんですよ」



 筆者が訪ねたのは、東京某所のターミナル駅近くにあるアパートで家族と暮らす大河原啓介さん(仮名・42歳)。大河原さんの名前を検索すると、今もフェイスブックにツイッター、ブログやユーチューブやニコニコ動画のアカウントがズラリと表示されるのだが、一つとして“本人が管理している”ものはない。それらはすべて、第三者が大河原さんを貶めるために開設した「なりすまし」アカウントなのだ。


「私が以前、生活保護を受けながら就労支援施設に入っていた頃、施設で知り合った女性から彼氏に関する相談を受けたのがきっかけなんです。彼氏は女性に食事をおごらせたり金品をたかったりしていたので、私が間に入ろうと女性にアドバイスをしたんです。まあ、先方は“邪魔された”と思ったのかもしれませんが、それ以降から、ネット上に私の名前を騙るアカウントがたくさん開設され始めたのです。成りすましアカウントは、彼がやっているに違いありません。


 女性とはその後、疎遠になりましたが、私の名前を騙るアカウントは引き続きひどい投稿を続けて、様々な人のアカウントを攻撃していた。本当に嫌な気持ちになり警察に相談しましたが“ほっとけ”と言われるばかり。弁護士に頼むだけの金銭的、時間的余裕だってない。そもそも、相手の名前が何となくわかるだけで、居住地などの詳細な情報は知らないんです」(大河原さん)


 有名な漫画家が亡くなった際に、漫画家のツイッターアカウントに大河原さんを名乗るアカウントが不適切なツイートを飛ばし、炎上したこともある。何も知らない他のツイッターユーザーからは「大河原啓介」はとんでもない奴だとの声が相次ぐ。


 大河原さん本人が以前、SNSにアップしていた写真、居住地などの個人情報まで「なりすまし」の第三者が悪用していたものだから、ネット上では「なりすまし」のアカウントが本当の「大河原啓介」として受け取られ、大河原さんの人格が悪い方向に独り歩きし続けたのだった。


 なりすまし犯はあまりに執拗で、大河原さんの写真を使った動画を作成し、海外のポルノサイトにアップしたり、大河原さんの名を騙り開設したブログでも、無関係の他人を攻撃したり、わいせつな言動を書き込んで、大河原さんをどこまでも貶めた。


「家族からも“こんな書き込みしてるのか?”と疑われたこともありました。病気だったし本当に大変で、社会復帰しようとしていた矢先の出来事でしたし…。成す術もなく、とにかくネットを見ないようにしてやり過ごし、やっと体調も良くなってきたところです」(大河原さん)


 なりすまし犯からネット上で、住所に関する情報を暴露されたり、近所の動画をアップされたこともあってか、大河原さん一家は引っ越しし、息をひそめて生活せざるを得なくなり、病気を克服しようとしていた大河原さん本人もまた、社会復帰への道を閉ざされた。


 普通の状態で、このように単純な「逆恨み」が発端の嫌がらせを受けた場合は、その相手と戦う気持ちがわいてくるモノだろう。ところが、すでに怒りの感情を抱かせないほど、被害者は「なりすまし」によって徹底的に痛めつけられている。


 ネットでの「なりすまし」そのものは、確かに犯罪ではない。IDやパスワードを盗用した場合や、「なりすまし」によって権利侵害を犯した場合にのみ、名誉毀損や業務妨害などの罪が発生する。大河原さんのように、明らかに人格を貶められたり、生活が困難になるほどの面倒ごとに見舞われれば、本来なら捜査と摘発の対象だろう。ところが現実には、彼の被害はいまも野放しだ。本来なら罰せられるべき「なりすまし」犯たちを、このまま放置してよいのか。



 さらに、ネット上で炎上してしまったことで、なりすまし犯以外のネットユーザーらも面白おかしく騒動に加担している。「なりすまし」犯よりも無責任と言えるかもしれない彼らは、誤った情報を拡散し、大河原さんの人格を攻撃する。大河原さんを名乗る「成りすましアカウント」は、本稿執筆時点でも未だに更新され続けている。すでにトラブルから十年経っているにも関わらず、である。彼らは無罪だろうか? いや、そんなはずはない。


 たとえば、芸人のスマイリーキクチ中傷事件で逮捕された人物たちは、いずれもネット上の情報を鵜呑みにし、拡散していた。最近では、ツイッターのリツイートは、名誉毀損だと認められる可能性が高いと見る専門家もいるほどだ。これらに関わる加害者たちは、ネットではない場所では、同じような言動はしないだろう。リアルの世界で憚られる人を貶める行為は、ネットであろうとやっていけないのは当然だ。数が多すぎて対策が間に合っていないのが現状だが、技術の進歩によって、ネットの世界をならず者の世界にしないための方法は生まれるだろう。


「今も私の名前で検索すればたくさん情報が出てくるんですか?…もういいんです。無視するしかない…」


 柔和で温厚、人のよさがにじみ出るような風貌の大河原さん。視線を落とすと力なくうなだれたが、右手はしっかり、強く握られていたのを筆者は見逃さなかった。





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