マスコミに載らない海外記事さんのサイトより
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2022/11/post-4660dd.html
<転載開始>

Moon of Alabama
2022年11月23日


 今日早くロシア軍はウクライナ配電網を停止した。


 これまでの攻撃で配電容量は需要の約50%に制限されていた。一日数時間の制御停電で、ウクライナの大部分に数時間、電力供給が可能だった。今日の攻撃は遙かに深刻な問題をもたらした。配電網だけでなく、ウクライナの発電施設を配電網に接続する装置も攻撃された。今や15基の原子炉があるウクライナの原子力発電所四カ所全て停止モードだ。



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 ウクライナの他のほとんどの都市同様キーウはもう電力がない。


 ウクライナから電気の約20%を得ているので、モルダビアも影響を受ける。ウクライナ・ネットワークが停止した際、唯一の地元火力発電所も停止した。それが再び稼働するのは可能だが、それはプロセスを複雑にする.


 ヨーロッパの電力網からウクライナへの限定的な電力輸入は依然可能かもしれないが、その電力はウクライナ西部の都市でのみ利用可能だろう。



 今日の攻撃前にワシントン・ポストが配電網修復の困難さを報じていた。我々が前に説明したように、ロシア攻撃はウクライナの330キロボルト基幹網に接続する変圧器を狙っている。これらは置き換えが困難だ


 ウクライナのエネルギー・システム損害の範囲に最近焦点が当てられ、ウクライナと西欧当局が警報を発し始めたが、救済手段が限定されていることも悟っている。ソ連時代のウクライナ電力システムは迅速に、あるいは簡単に修理できない。最も酷い打撃を受けている都市の一部では当局は住民に逃げるよう奨励する以外何もできることがなく、ウクライナ経済崩壊と、隣接するヨーロッパ諸国での難民危機のリスクを高めている。


 国のエネルギーインフラの約半分が砲撃後「故障した」とウクライナのデニス・シュミハリドゥニス首相が述べた。
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 何週間もロシア・ミサイルがウクライナ配電システムの主要素を標的に定め重要な変圧器を破壊し、家庭や企業、官庁、学校、病院や他の重要施設への電力供給は不可能だ。


 火曜日の記者会見で国営配送電企業ウクレネルゴ社長ヴォロディミル・クドリツキーは電力システムの損害は「とてつもない」と述べた。
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 ロシアは主に変電所、発電所からの電力を変圧する電力網ノードに標的を定めていると彼は述べた。これら変電所の主要装置は自動変圧器-置き換えが困難な「ハイテクの高価な装置」だ。
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 ウクライナ最大の民営エネルギー企業DTEKの「急を要する品目」リストがワシントンで広まっているが多数の変圧器やブレーカーやブッシングと変圧器油が載っている。
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 だがウクライナの必要品リストのトップで、ウクライナ電力網を機能させておくための鍵はクドリツキーの言葉で変電所の「中心」たる自動変圧器だ。


 ウクライナはそれらを購入するため、韓国まで出掛けて見つけられる限りの全ての自動変圧器を買い占めようとしたが、彼らは更に多くのため注文する必要がある。


 「我々は彼らが今持っている世界中の全てを集め更にもっと注文しようとしている」とウクライナ・エネルギー省顧問オレナ・ゼルカルが述べた。


 ロシアが攻撃し続ける限り、いかなるネットワーク修復の試みも無駄だ。


 これら攻撃を止めるには政治的解決が必要だ。ウクライナは降伏してロシアと何らかの合意をしなければなるまい。


 ロシアはウクライナある天然ガス田の一部も攻撃した。


 先週ロシアは標的を拡大した。インタビューでウクライナ国営エネルギー企業ナフトガス最高経営責任者アレクシー・チェルヌィショフは、「大規模ロケット攻撃」が最大の生産・掘削地域の一つであるシェベリンスケを含めハルキウとポルタヴァ地域の10のガス生産施設に損害をもたらしたと述べた。


 「もちろん我々は復旧するため最善を尽くすが時間と資源と材料が必要だ」とチェルヌィショフは述べた。「時間が最も重要だ」と彼は付け加えた。「今や冬だから。」


 現在ウクライナが必要とする装置を手に入れるため市民団体で働いている元議員ビクトリア・ヴォィツィツカがガス供給を標的にするのは重要な進展だったと言った。モスクワがガスシステムを破壊すれば全国の市と村は「住めなく」なりかねないと彼女は言った。


 ロシア・ガス企業ガスプロムはウクライナがそこから盗んでいるので、ウクライナを通過するヨーロッパ顧客向けガス送付を減らすと発表した。


 ガスプロムは現地ガス企業との契約でモルドバ向けに意図されたガスの一部がウクライナに流用されているのに気付いたと言う。ガス送付のアンバランスが継続すれば、ロシアのタス通信が報じている通り、ガスプロムは11月28日朝ウクライナ経由のガスの流れを減らし始めるとロシア巨大ガス企業が今日述べた。


 電力がなければ市の配水システムを流れる水はない。水がなければトイレは使えない。公衆衛生が打撃を受けるだろう。ウクライナ・インターネットもダウンしている。



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 「住めなくなりつつある」国が戦争をして勝つ可能性はほとんどない。交通機関も電力もなく、暖房もなく、通信もできず、あらゆることが信じられないほど困難になる。


 この全てが起こすだろう難民の流れはヨーロッパでロシアと和平交渉をするようウクライナを強いる圧力を増すだろう。厳しい条件がつけられるだろうが、この混乱から脱出するには他にどんな方法もない。


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 ここ数週間、前線でのウクライナの攻撃は驚くほど効果がなかった。もう大編成の調整皆無だ。今や攻撃部隊は主に中隊規模、あるいは更に小規模だ。このような攻撃をドローンで撮影映した12分のビデオが昨日発表された。


 メディアは何を隠しているのか? @narrative_hole-2022年11月23日 11時20分 UTC


 私は今日これを見損ねたのを信じられるない、編集は信じ難いほどだ。


 ロシア塹壕に悲しい自爆攻撃を行っているウクライナ人の12分のクリップ映像


 ・・・Su-25、歩兵隊、重迫撃砲、戦車や多連装ロケット弾発射システムに激しく攻撃され、Su-34爆撃で完了。
ビデオ


 装甲歩兵戦闘車に乗った約20人のウクライナ兵が強化された地域に入り最初の無人塹壕の列に入る。そこから彼らはひと握りのロシア兵が守備する2列目の塹壕を攻撃しようとする。


 ウクライナ部隊はヘルメットや防弾チョッキでかなり良く装備しているように思われる。だが彼らは支援されていない。


 ロシア歩兵隊が反撃する。彼らは良く標的を定めた迫撃砲攻撃や大砲や戦車や空爆で支援される。ロシア人には戦場全体を見られるドローンが上空にある。ウクライナ部隊はライフル銃と少数の手りゅう弾以外何もない。攻撃小隊が破壊された後、ロシアの大砲は砲撃が行われていた場所である工業地域を攻撃し破壊する。作戦全体は完全な大惨事で終わる。関与した全てのウクライナ兵は死んだように思われる。ロシア側犠牲者は皆無か、ごく少数に思われる。


 メディアは何を隠しているのか-@narrative_hole - 午前1時04分- 2022年11月23日


 この戦いは少し前に行われたが今彼らが簡潔に編集したものを見るのは依然信じ難い。


 このような攻撃が毎週多数起きていると考えるとウクライナの毎日の損失に関するロシア国防省見積もりはさほど現実離れしているわけではない。


 毎日いくつかこのような攻撃があるが極めてわずかしか成功していない。


 今日の打撃リストから。


 ドネツク方面でロシア部隊が強烈な作戦を続けた。ウクライナ兵60人以上と装甲戦闘車5台が排除された。


 南ドネツク方向で、ロシア軍兵士による砲撃と断固たる行動がパヴロフカに向かうウクライナ軍中隊の戦術集団による攻撃を撃退した。


 それに加え先制砲撃の結果、Ugledarから進んできた敵予備軍が破壊された。


 ウクライナ軍の破壊工作・偵察部隊がノヴォダリフカ(ザポロジエ地域)付近で壊滅された。


 敵の損害はウクライナ兵死者40人、より多くの負傷者と、装甲車両3台と、MT-LB装甲車両と4台の小型トラックだ。


 クプヤンシク方面でノヴォショロフスコエ(ルガンスク人民共和国)付近のウクライナ軍機甲化歩兵中隊による攻撃開始の試みが砲撃と重火力投射システムで阻止された。


 ロシア砲撃の結果30人以上のウクライナ兵、自動車2台と迫撃砲一機が破壊された。


 クラスヌイリマン方向でチェルヴォノポポフカ(ルガンスク人民共和国)を攻撃するためウクライナ軍中隊戦術集団を動かす試みが先制攻撃により混乱させられた。


 最高20人のウクライナ兵、迫撃砲担当者3人と自動車2台が排除された。


 戦略・戦術部隊、陸軍航空隊、ミサイル部隊と砲兵隊は、ヴィリニャンシク(ザポロジエ地域)付近に派遣されたウクライナ軍第128山岳強襲旅団司令本部と射撃陣地の砲72機、144の地域の人的資源やハードウェアを無力化した。
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 これだけで少なくともウクライナ兵150人が死んでいる。


 ウクライナ司令部がなぜ依然このような無意味な攻撃を命令しているのか私には理解できない。軍事的にずっと前から防衛モードに入るべきだった。それでウクライナ人の命が救われるだろうし、ロシア攻撃をいっそう高価なものにするはずだ。


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 本格的な立法権限を持たないヨーロッパ議会は今日ロシアを「テロ支援国」と宣言する法的拘束力のない決議を成立させた。一部のロシア人はそれを言語道断と見なした。数時間後、議会は「高度な」サイバー攻撃で被害を受けた。


 欧州会議ウェブサイトはハッキング攻撃で影響を受けたと当局者が水曜に述べた。


 ロベルタ・メツォラ欧州議会議長はそれは「高度な攻撃」で、親クレムリン集団が犯行を主張したと述べた。


 この攻撃はウクライナでの戦争でロシアをテロの「国家スポンサー」とするEU議員投票後に起きたと彼女は指摘した。


 「私の答えはこうだ。スラバ・ウクライニ(ウクライナに栄光あれ)」とメツォラは述べた。


 どうでも良いマルタの保守主義者にはまだ多々学ぶべきことがある。


記事原文のurl:https://www.moonofalabama.org/2022/11/ukraine-lights-out-no-water-and-soon-no-heat-.html#more


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