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徽宗皇帝のブログ

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外部電源喪失が「大したことではない」?
「AERA」記事の後半を転載。
早速、原発擁護派と見られる著名人のツィッターに、原発関係者、もしくは電力会社関係者と見られる人たちの「今回の泊原発の外部電源喪失は大したことではない」というツィートが続々と載せられている。中には、「非常事態を想定して設定された非常電源が稼働したのだから、異常なことでも何でもない(むしろ装置が機能したことを喜ぶべきだ)」というアクロバチックな擁護もある。「非常」(常に非ず)と「異常」(常と異なる)のどこがどう違うのか。まあ、それをリツィートする方もするほうだが、有名人というのは原発村に逆らうと生活に関わるから、躍起になって原発擁護をするのだろう。


(以下引用)


震度2で電源喪失寸前だった北海道・泊原発「経産省と北電の災害対策はお粗末」地震学者

西岡千史dot.



倒壊した建物 (c)朝日新聞社

倒壊した建物 (c)朝日新聞社



 2011年の東京電力福島第一原発事故による大きな教訓は、大規模災害が起きても「絶対に電源を切らさないこと」だったはずだ。それがなぜ、わずか震度2で電源喪失寸前まで追い込まれたのか。

「泊原発には3系統から外部電源が供給されていますが、北電の中で3つの変電所を分けていただけと思われる。北電全体がダウンしてしまえばバックアップにならないことがわかった。今回の地震で、揺れが小さくても外部電源の喪失が起きることを実証してしまった。『お粗末』と言うしかありません」(岡村氏)

 北電によると、地震発生直後に同社最大の火力発電所、苫東厚真発電所が緊急停止。電力供給の需要と供給のバランスが崩れたことで周波数の低下が起き、他の発電所も運転が止まった。苫東厚真発電所の復旧は、少なくとも1週間かかるという。泊原発の非常用ディーゼル発電は最低7日間稼働できるというが、「事故にならなくてよかった」ではすまされない。

「北電だけの問題だけではなく、監督官庁である経産省や原子力規制委員会にも責任がある。このような事態が起きることを想定して、原発施設の電源確保の仕組みをチェックしていなかったということ。これは大問題です。近づく南海トラフ地震でも、すべての火力発電のブラックアウトを想定しておくべきです」(岡村氏)

 現在、発電所の再稼働に向けて作業が行われているが、電力復旧のめどは立っていない。もし、泊原発で非常用のディーゼル発電が故障などで使えなかった場合は、“最後の砦”であるガスタービン電源車に頼らざるをえなかったことになる。今回の地震は「原発への電源供給」という災害対応の“基本中の基本”に問題があったことを明らかにした。(AERA dot. 編集部・西岡千史)

※6日午後、厚真町鹿沼で震度7を観測していたと気象庁が発表したため最大震度を修正しました




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