私の子どもの頃は、「制服」を着る職業の人は、すべて信用できました。

おまわりさんしかり。

自衛官しかり。郵便配達人も・・年賀状が面倒くさくて捨てるなんて考えられなかった。


また、社会的に信用のある職業・・・医師、教師、法曹関係者、

商人でさえ、単なる金儲けに走らず「商道徳」を掲げていました。


みんなが、お国を守る気概を持っていました。

だから、国威発揚のオリンピックも誠心誠意命がけてやった。

万博もです。日本の名誉のために、すべてを賭けた。


その時代の昭和天皇のことを、まだ「やんごとなきあたり」「ほぼ神さま」と思っている年寄りはたくさんいました。


私たち20歳代は、その年寄りを馬鹿にして「神さまなんかじゃ、ないよ~」とうそぶいていましたが、


1970年3月14日の大雨が、翌日、開会式に天皇陛下が現れるや、晴天になった時に・・・

「天皇晴れって、これ?」とひそひそ言い合ったものです。


その昔、子供たちが、嘘をつくと「閻魔さまに舌を抜かれる」と、脅し

悪いことをすると「徳兵衛さんがくるぞ~」と脅され

大人が怪しからんことをすると「天皇陛下に、申し訳ない」と叱責された。


そういう「恐い人」「こわい神様」がいた時代。

正邪善悪は、峻別され、日本はキリスト教がなくても、道徳的な国家でした。

当時の天皇は神様です。
神様と言うのは「正邪をわけ、悪を罰する。」
明治天皇の御製にあるように、国民が正しく生きるように導く。

そういう存在でした。

その前は、偉い人は殿様だった。
だから、忠義のためには、腹も切った。

人は、正しくあることを、目標にしていた。自分より「偉い人」や、怖い人が存在したので、その手前、善であり、正義であることを、期待された。

ところが、民主主義の掛け声の下、偉い人も怖い人もいなくなった。
もう、誰に気兼ねをすることもなくなった人々は、宗教を持たないゆえ「神様さえ存在しない」こうして、日本人は、どこまでも不道徳になっていく。

私は、子供の頃の「大人が、立派だった」時代が好きだ。
そのために、天皇が神様でなければならないなら、そっちのほうがいい。

でも、結局、肥大化した「天皇」は、戦争に邁進し、国を滅ぼした。

うまくいかないもんだね。

金のためなら、人をも殺す日本を、私は嫌いだ。

宗教も与えず、天皇もぬきさり、武士道もすたれば、いったい、信用できる人間なんてできるのでしょうか?

どうするのよね?

政治家は能無しばかりだし。

眼の前真っ暗だわ。
私は、別に天皇は神様でいいよ。

レベルの低い連中には、そういう「ご本尊」が不可欠だもの。

でも、次期、天皇に期待している人はいないと思う。
もちろん、今上様も、皇太子のときは、信用なかったけどね。