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徽宗皇帝のブログ

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恒大グループの謎
そもそも恒大グループの正体は何なのか、がまったく分からない。33兆円(だったか)という、国家予算規模の借金(負債)を作るという、それ自体がなぜ可能だったのか。そして、それがなぜ突然、倒産の危機に至ったのか。
誰かが何かの目的で倒産させようとしているのではないか、という疑惑さえ私にはある。つまり、恒大グループを極限まで肥大させ、株価を最大に高くした上で売り抜ける、という場合、恒大グループやその投資者が必ずしも被害者とは限らない、ということだ。あるいは、恒大グループのような巨額のカネが動く企業の存在を中国政府が「社会主義」的に危険視して、意図的に潰した、ということもありうるのではないか。つまり、「資本主義」の侵略への自己防衛だ。
中国は、社会主義と資本主義が混合した国であり、そのバランスの良さでここまで発展してきた。そのバランスを崩すのは「国家を超える大企業」の存在であり、それはこれまではグローバル企業だったが、恒大グループのように一見国内企業に見える企業でも、そのスポンサーはDSかもしれない(実際、下の記事だとそう思える)のである。また、「投資」という行動の危険性を国民に教える意味も、あるいはあったのかもしれない。資本主義は常にバブルとバブル崩壊のサイクルなのである。恒大事件は、中国指導層の社会主義精神の発動かもしれない。つまり、恒大グループは、「許容範囲を超えた」と見做されたのではないか。それは、新自由主義(極悪資本主義)から社会全体を守るということだ。

(以下「ブルームバーグ」から引用)

アシュモアやブラックロック、中国恒大の債券を大量に保有



新興国市場に多く投資する金融機関の一部が、深刻な資金難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債券を大量に保有していることが、そうした金融機関の最新の届け出で明らかになった。


  6月末の届け出に基づきブルームバーグがまとめたデータによれば、新興国市場債への投資に特化した英資産運用会社アシュモア・グループは、中国恒大債の保有高が4億ドル(約440億円)余り相当と極めて多い。ファンドによる保有債券の開示方法の規則は国・地域によって異なる。


  ブラックロックとUBSグループ、HSBCホールディングスも中国恒大債を大量に保有している。高リスクの新興市場国ないしアジアのクレジットに特化した金融商品に組み込まれているものが多い。これら企業による保有高は、届け出がなされて以降に変化した可能性もある。


On the Hook?

Some of the biggest emerging market investors hold Evergrande bonds

Source: Data compiled by Bloomberg


Note: Includes bonds issued by Evergrande and all of its subsidiaries. Ashmore data as of June 30, BlackRock data as of June, July and September across different funds. UBS data as of April, May, June and July across different funds. HSBC data as of April, June and July across different funds. Holdings may have changed since this data was published. Disclosure rules vary globally.



原題:Ashmore Among Top Funds With Exposure to China’s Evergrande(抜粋)





(徽宗追記)日経新聞電子版より。資本主義国家群の経済的混乱、あるいは崩壊は中国にはむしろ利益だろう。恒大倒産で中国経済崩壊などとネトウヨが騒いでいるが、笑止である。

NYダウ一時900ドル超安 中国恒大不安、欧州株も全面安

 (更新)


米ニューヨークのウォール街=AP

【ニューヨーク=後藤達也、ロンドン=篠崎健太】世界の金融市場でリスク回避の動きが広がってきた。20日のニューヨーク株式市場でダウ工業株30種平均が一時900ドル以上下落した。中国の不動産大手、中国恒大集団の資金繰り不安が強まり、香港市場では不動産株を中心に株価が急落。欧米市場でも投資家心理が悪化している。


米東部時間20日午後2時50分(日本時間21日午前3時50分)時点のダウ平均は前週末比882ドルほど安い3万3702ドル程度で推移している。大手銀行株は3~5%安と大きく下落。キャタピラーやシェブロンなど景気敏感株やIT(情報技術)など幅広い銘柄が値下がりしている。株安の警戒感を映すVIXは急上昇した。


欧州株は現地時間の午後にかけて一段安となり、主要国の株価指数は前週末比で2~3%程度下げて推移している。フランスのCAC40、英FTSE100種総合株価指数はそれぞれ7月半ば以来、約2カ月ぶりの安値水準をつけた。シカゴ市場の日経平均先物も前週末比で一時700円以上(2%強)下落した。


恒大集団は23日以降に発行した社債の利払い日が相次ぎ到来するため、資金繰りに行き詰まるとの懸念が高まっている。同社は巨額の債務を抱え、金融システム全体を不安定にするリスクも一部で警戒されている。香港不動産大手の株価も中国政府が統制を強めるとの見方から急落しており、恒大発の不安が世界の株式市場に波及している。


20日は東京市場や上海市場が休場だった。香港市場ではハンセン指数が前週末比3.3%値下がりし、年初来安値を更新。恒大集団は一時2割安と急落した。中国の金融や不動産市場の先行き不透明感から、運用リスクを回避する売りが膨らんだ。


株式市場以外にも投資家の警戒は広がっている。暗号資産(仮想通貨)のビットコインの価格は前日と比べ一時7%以上下落した。世界経済の不透明感から銅や原油の先物価格も下落し、安全資産とされる金の価格は小幅に上昇した。外国為替市場で円相場は1ドル=109円60銭程度と前週末より30銭ほど円高・ドル安になった。






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