感染拡大が続く中、鳥取県の平井知事は、政府が求めている感染者の全数把握について、保健所や医療機関の業務ひっ迫につながっているとして改めて強く批判しました。
(平井知事)
「厚生労働省のやり方は破綻しているんです。もうやめてくれ、いい加減に。なんのために陽性者の数を数えるだとか、データ入力をやらされているのか。」
平井知事は記者会見で、保健所や医療機関が感染者の全数把握に向けた事務作業に追われ、本来の調査や治療が十分に出来なくなっている実態を踏まえ、政府の対応を改めて強く批判しました。
また医療のひっ迫を防ぐため、政府が「軽症者は医療機関での受診を控える」よう呼び掛けていることについても。
(平井知事)
「鳥取県は(そのような対応は)とりません。ごく一部の地域(大都市部)の実情に合わせて日本の感染症対策の中枢部分が次々とルールを決めるが、鳥取県には当てはまりません」
ところで鳥取県は、4日午後、県内市町村との合同対策本部会議を開き、今後の対応について意見を交わしました。
鳥取県内では、特に西部地区で感染拡大の影響が表れていて、病床使用率は52.3パーセントと医療提供体制ひっ迫の懸念が大きくなりつつある他、中部と東部でも病床使用率が上昇しています。
会議では、県や全市町村などが連名で緊急共同声明を出し、感染防止対策の一層の徹底を県民に呼びかけました。
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