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漱石が予言した現代の「合法的詐欺」商売

漱石の「吾輩は猫である」の中に、月賦販売を使った「新時代の詐欺」の話が出て来る。つまり、何十回月賦の形で物を売ると、買った方は、自分が何回月賦で買ったのか忘れて、全額払い終わった後もその代金を払い続ける、という「人間の忘れっぽさ」を利用した詐欺である。元ネタはイギリスの推理小説らしいが、下の記事を読んで、漱石の先見の明を改めて感じたものだwww


(以下引用)元記事は長いので、その末尾だけ転載。ビジネスジャーナルの記事である。前半は筆者の「通販業者と認知症の老母」の後始末に追われる悲惨な体験記である。他人事なら笑い話だが、自分の身にふりかかったら大変だろう。


 後に、自宅に公的介助を入れて、ケアマネージャーやヘルパーさんなどの福祉関係者が出入りするようになってから、この話をしてみた。すると皆、一様に大きなため息をついて「ええ、通販はほんとに現場では大変な問題になっているんですよ。どこもとても困っています」と言うのであった。


 年寄り、特に女性は通信販売が大好きだ。使い慣れている人が多い。通販は便利であることは間違いない。が、使い慣れた通販も自分が認知症になってしまうと問題含みとなる。


 特に私が問題にしたいのは、「月ごとの定期購入」という契約形態だ。テレビの通販番組をよくよく見ると「お得で便利な月ごとの契約」というような言い方で、消費者を誘っている。


 通販事業者からすれば、継続的に買ってもらえれば先々の売り上げの予測もつくし、ビジネスモデルとしてはすばらしい。が、買う側が毎月、送られてくる商品をきちんきちんと消費するとは限らない。事業者によっては「申し出があれば、商品配送を1カ月単位で止めることができます」というサービスをしているところもある。しかし認知症になってしまえば、消費者の側がきめ細かく商品の購入量を調節することはできない。気力が萎えるので、商品が届くと「面倒臭いからとりあえずお金は払っておけ」ということになるわけだ。

どうにかならないか、定期購入契約

 厳しいことを書く。認知症患者及び認知症予備軍の老人への通販商品の定期購入契約は、通販事業者にとって合法的な押し込み販売の手段になってはいないだろうか。


 消費者の権利は法律で保護されているが、それは消費者が権利を行使する能力を持っていることが前提となっている。


 購入するのが、認知症、またはそれに近い状態で知的能力や気力が低下した老人だったらばどうなるか――さして注意することも疑うこともなく「便利ですよ」と言われて定期購入契約に同意し、送られてくると解約の方法が分からないので律儀に代金を払ってしまうのではないだろうか。


 通販事業者が悪意を持っているとは思わない。だが、願わくば自分のビジネス形態を省みて、定期購入契約を見直して欲しいと切に願う。認知症の老人の家計にとって重大問題だし、かつ介護をする者にかかるストレスにも大きな影響を与える問題だからだ。



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