【4月9日 AFP】米ニューヨーク市における新型コロナウイルスの感染拡大が大規模検査実施前の2月から始まり、同市でこれまでに採取された検体から分離されたウイルス株は、欧州由来であることが分かった。米ニューヨーク大学(New York University)グロスマン医学部(Grossman School of Medicine)の遺伝学者、アドリアナ・ヘギー(Adriana Heguy)氏が明らかにした。


 ヘギー氏はAFPに対し、新型ウイルスの感染経路をさかのぼることは、政策立案者らが将来、より確かな情報に基づいて社会的介入を行うのに役立つとした上で、「これまでのところ、(新型ウイルス株の)大多数が欧州由来とみられるのは非常に興味深い。中国からの入国禁止措置に集中していたことがその一因と思われる」と語った。



 ヘギ―氏率いる研究チームは、ティッシュ病院(Tisch Hospital)、ニューヨーク大学のウィンスロップ病院(Winthrop Hospital)とランゴーン病院(Langone Hospital)の患者の鼻から採取した検体75点のウイルスの遺伝子配列を解析した。


 この研究結果は、ニューヨーク市で新型ウイルスの大規模な検査が始まる以前から、地元の医師らが多数の原因不明の肺炎患者の治療に当たっていたこととも合致するという。


 プロジェクトはまだ初期段階にあるものの、研究チームは今後、週に200点近い検体の配列を解析し、最終的には数千点のゲノム分析を行うことを目指している。(c)AFP