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徽宗皇帝のブログ

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「両建て」論と「分断統治」の違い
私は「両建て」という言葉には、ある種の「絶望とニヒリズム」を生む可能性が高いとして否定的感情を持っているが「支配層による被支配層の分断統治」自体は古代からの政治手法として自明のものだと考えている。
この両者の違いは、後者が「ある(被支配)集団全体を二分(三分でも四分でも)する」ものである(分断された一方が、もう一方より価値が高い可能性を残す)のに対し、前者は「(政治の前面に出る)あらゆる政治的存在を単なるコマとして無意味化する」ことである。つまり、プーチンもバイデンも同じという味噌糞思考、ニヒリズムなのである。「分断統治」は、日本語としても「統治」という言葉によって、その「統治する存在(DS的存在)」が明白に意識されているだけ、ニヒリズムにはなりにくい。さらに「両建て」という言葉は「二分」しか考慮されていないという欠点もある。さらに言えば、私は「両建て」論者には、議論を煩雑にして問題(論争の勝敗)を曖昧化する論者が多い気がする。そして論争の言葉が非常に汚い。議論の煩雑化と曖昧化は、まさに、それこそユダヤプロトコルの実践である。
以上は下の記事と直接の関係はないが、パレスチナを実効支配するハマスは、実はそれがイスラエルの手ごまである、という認識は非常に大事だという趣旨での引用である。

(以下「混沌堂主人雑記」所載の引用記事の一部のみ引用。長い記事であるのでかなり割愛した)

◇ 分断統治 - パレスチナ・ハマースの場合

 


分断統治はローマ時代から続く統制の手法で、これはパレスチナの支配にも利用されている。

パレスチナは、イスラエルによりPLO-ファターハとハマースに分断され統治されている。
イスラエルは、穏健派のファターハが世界の同情を買うことを恐れ、暴力による抵抗を辞さない過激なハマースを支援し巨大化させた。その目的は10.7のような暴発を誘引し、一網打尽に殲滅することだと言われている。

2009年、イスラエルの元宗教問題担当官であるアヴナー・コーエン教授は、ハマスが「イスラエルの創作物」であることを公に認めた。
https://web.archive.org/web/20090926212507/http://online.wsj.com/article/SB123275572295011847.html
同様の発言は、ヤセル・アラファトによってもなされた。https://web.archive.org/web/20240501014540/https://www.tbsnews.net/hamas-israel-war/how-israel-went-helping-create-hamas-bombing-it-718378

イスラエルの元高官たちは、パレスチナ解放機構(PLO)のような世俗的なパレスチナの派閥を弱体化させる手段として、ハマスに資金と援助を提供するイスラエルの役割を公然と認めている
1980年代初頭にガザのイスラエル軍総督を務めたイツハク・セゲフ准将は、イスラエル当局の指示により、ハマスの前身であるムスリム同胞団に財政援助を提供したことを認めた。
この支援の目的は、左翼と非宗教的なパレスチナ組織を弱体化させることだった。
https://web.archive.org/web/20231201211111/https://theintercept.com/2018/02/19/hamas-israel-palestine-conflict/


 

 

 


イスラエルは、ハマースを設立当初から支援し、ファターハへの当て馬とし、分断して征服した。

それだけでなく、アメリカとイスラエルは、アラブ世界も分断した。
金の力でエジプト、サウジ、ヨルダンをイスラエル国家を承認するよう仕向け、アラブ世界の中でも争わせたのだ。

彼らの目的はいつも「分断し、争わせ、統治する」だ。

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