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「前例踏襲」の罠(日本のサービス業の無意味ムダなサービス)

「泉の波立ち」から転載。
私は「生産性」という概念そのものには欺瞞が多いと思っているが、「作業効率」のみの問題であれば、(つまり労働者の労働強化の方向に行かないならば)生産性を向上させることも必要だろうし、それは経営者や現場責任者の頭の問題だ、と思う。

下に書かれていることは実にもっともであり、この程度の頭も使わない経営者はカスだと思う。
つまり、公務員的に「前例踏襲」だけで商売をやっていて、今自分がやっている(させている)仕事内容に何ひとつ疑問も持たないし工夫もしないのである。
ここに書かれていることは、現場の作業(工程)を減らすことであり、労働強化よりも労働軽減の方向だ。しかもそれで売り上げははるかに向上する。つまり生産性は高まる。生産性を労働強化の方向でしか考えない阿呆たちは、この記事をよく読むと良い。
では、下に書かれた方法で、客は損をするか。その反対に、行列に並んでムダな時間を使わないだけ得しているのである。まさに時間こそが、何よりのメリットなのだ。
散髪屋なども同じであり、余計な時間をかけて些細なサービスをするより、1時間かかる作業を、無駄をはぶいて30分でやってくれたほうが、客にとっては(少なくとも私にとっては)有り難い。
飲食店などではメニューを増やすことが客へのサービスであることももちろんあるだろう。だが、わずか1品か2品しか無くても、その店でしか食えないものを出す、というのもサービスである。手間暇かけて淹れたコーヒーよりも、1分で淹れたインスタントコーヒーのほうが有り難いという場面もある。喉が渇いている時に茶道の儀式は不要であり、ぬるい番茶でいい。
日本の企業は、何が客へのサービスかを再考する必要があるのではないか。少なくとも、「前例踏襲」は、レミングの集団自殺である可能性が高いと思う。

南堂氏は、時々、こういう鋭い観察をし、独創的な意見を書くから、正直言ってその自惚れには辟易し、怪しげなところ(政治ブログを書くなら避けられないはずの自公政権批判は滅多にしないこと)には警戒しても、なかなか捨てがたい。


「客の時間を大切にする」「静寂(何もしないこと)もサービスである」
など、本当に客の立場に立てば、新しいサービスの仕方も生まれてくるだろう。喫茶店やレストランの店主が店に自分の好きなロックや演歌を流して、それが客へのサービスだと思っていたらとんでもない勘違いだが、それに類した、サービスにもならないサービス(迷惑サービス)が日本には多いように思う。



(以下引用)

2016年12月24日

◆ クリスマスの行列(生産性の低さ)

 クリスマスの店頭に行列ができている。これを見ると、日本のサービス業の生産性の低さがわかる。

 ──

 繁華街を歩いていたら、行列ができていた。何かと思ったら、有名ケーキ店と、有名フライドチキン店だ。クリスマスなので、購入する人が押し寄せて、行列ができているわけだ。
 こんなに行列ができているのを見ると、「まったく無駄だな」と思わずにはいられない。
  ・ 客は無駄に長時間も待ち続ける。
  ・ 店は(回転率が低くて)大量に売れない。販売機会の損失。


 もっとうまくやれば、問題は解決するはずだ。
  ・ 客は短時間並ぶだけで商品を買える。
  ・ 店は(回転率が高くて)大量に売る。


 では、そのためには、どうすればいいか? こうだ。
  ・ 販売価格を、切りのいい価格にする。(おつりなし)
  ・ 販売品目を絞る。(2~3種類)


 たとえば、ケーキならば、次の3種類
   1500円、2000円、3000円

 たとえば、フライドチキンならば、次の3種類
   セットA、セットB、セットC

 これらの商品だけに絞って、他の一般商品の販売をやめる。
 こうすれば、客が迷う時間も減るし、おつりの受け渡しの時間も減る。大量の客を処理することができる。

 普通の発想だと、「メニューを増やすと、客が増える」となる。だが、もともと客が多すぎる状況では、「メニューを減らすと、販売数が増える」というふうになるのだ。
 通常は、需要が上限を決めるが、需要が過大のときには、供給が上限を決める。だから、供給が増えるように、メニューを減らせばいいのだ。

 ──

 以上のようなことは、考えれば、すぐにわかる。しかし、そうしない。なぜか? 考えないからだ。
 この理由を探れば、「日本のサービス業は生産性について何も考えていないからだ」と言える。従業員はともかく、経営者が何も考えていない。だから、「メニューを絞って、販売量を大幅に増やす」という発想ができない。

 前項 では、「日本の生産性はなぜ低いか?」ということが話題になった。(後半の【 関連サイト 】のあたり。)
 そこでは、「農業の生産性が低いからだ」と述べたが、それとは別に、日本ではサービス業の生産性があまりにも低すぎるようだ。経営者が馬鹿なせいで。
 
posted by 管理人 at 16:54 | Comment(2) | 経済 このエントリーをはてなブックマークに追加 
この記事へのコメント
この記事を読んで、サービス業の生産性とは何か、考えると分からなくなりました。管理人さんはよく分かっておられるとは思いますが
下記のサイトを読んでみてもらいたいものです。

http://eulabourlaw.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-ce16.html

「サービス価格は労働の値段である」という基本に立ち戻る必要がある・・・経済も考えると分からなくなるんですよ。
Posted by 守銭奴 at 2016年12月24日 21:29
 本項で述べたのは、効率の話。無駄をなくして、効率を上げよう、という話。特に、企業間の違いを論じるときに適している。効率を上げた企業ほど、勝ち残れる。

 「サービス価格は労働の値段である」というのは、経済学の話。特に、国家間の違いを論じるときに適している。賃金の高い国ほど、サービス価格は上がる。

 両者は、どちらも「生産性」だが、論じている内容は全然別のことですね。
Posted by 管理人 at 2016年12月24日 22:05


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