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徽宗皇帝のブログ

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「after安倍」の日本の可能性を考える(4)
4:観光

この論題を考察するのはあまり気が乗らないのだが、それは「観光」というのは日本のすべての土地にとっての問題ではないからだ。「観光地」にしか関係の無い問題を、日本全体の問題として考察するのも変な話だが、話を「日本文化による外貨獲得」の問題としたら、観光はその一部になる。まあ、例によって、アニメや漫画は日本の誇るべき最良の文化である、という話になりそうだが、それはほどほどにする。
で、観光というより、「観光をも含む、外貨獲得の手段としての外国人の誘致」として考察する。
あっさり言えば、「長期滞在型観光」や、「外国人の老後を過ごす適地としての日本永住」を、日本政府は外貨獲得手段のひとつとして検討すべきだろうということだ。
気候が温和で四季の変化に富み、自然が美しい日本は、老後を過ごすには最適の土地のひとつだろう。もちろん、それのできる外国人は富裕層であるから、その永住による住民税の増加は過疎化した田舎の市町村には大きな利益になるし、レストランやレジャー施設なども潤うだろう。日本への帰化、日本国籍の取得ももっと簡便化したほうが、日本の人口減の対策にもなる。つまり、海外から貧民を労働者として集めるより、金持ち外国人を日本に集めることを考えたほうがいいということだ。高齢外国人の流入で、ある意味、日本は「老人天国」になるわけだが、高齢社会の日本にはむしろそのほうがふさわしいだろう。
そういう「金持ち外国人」が増えれば、彼らは「日本情報」を海外に発信し、同じような外国人や日本に憧れる若者外国人が日本に来ることが増える。つまり、日本は、日本文化を守りながらでも「コスモポリタン(世界人)」の国になれるわけだ。日本に惹かれる外国人はむしろ日本の伝統や精神風土に憧れるわけだから、それを破壊することは無い。日本文化を破壊しているのはむしろ日本人そのものなのである。

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