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徽宗皇帝のブログ

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あなたたち下層階級がこのシステムを支持しているのでしょ
「ネットゲリラ」記事の一部を抜粋転載。
まさに、資本主義の粋というものだろう(笑)。企業内部での徹底的コストカット、特に人件費のカットと、公的助成金へのたかり、公的福祉へのフリーライド、などなど。そうした操作の結果、経営者(資本家)の富が蓄積されていく。そして、従業員は徹底的に搾取され、極貧にあえぐことになる。こうなると、悪魔主義という表現も当てはまりそうだ。そして、これこそが資本家の夢の天国なのである。もちろん、一般庶民の地獄。遠からず、と言うか、すでに日本もそれに近づいている。ワタミだけが突出しているわけではない。
要するに、貧乏人から広く薄く富を収奪することで、大金持ちは一層富を蓄積していくのが資本主義の社会システムだ、ということだ。
面白いのは、「収奪される側」の底辺層の人間で、こうしたシステムをやっきになって擁護する者が少なくないことである。まあ、「全員が平等に貧乏になる」社会主義よりはマシだ、という理屈だろうが、今のように生産技術が途方も無く向上した文明においては、全員が平等に豊かになるのは容易であり、ただ富の配分を適正にすればいい(広義にはこれを社会主義と言う。)だけだ。要するに、下からの過度の収奪を政治が禁じればいいだけである。そして、民主主義国家では、その政治は、庶民の意志で変えられることに、表向きはなっている(笑)。


(以下引用)



ウォルマートのウォルトン家が凄い件 総資産が15兆4000億 正社員の年収は14000ドル

米国名家の長者番付1位ウォルマートのウォルトン家

米国にも莫大な資産と歴史を脈々と受け継ぐ一族が存在するが、その名門一族の長者番付をフォーブスが集計し、1位は小売業ウォルマートのウォルトン家で、1520億ドル(15兆4000億円)だった。全体で総資産10億ドル以上のファミリーは185存在し、ウォルマート、バドワイザー、エスティーローダーなど日本でもなじみ深い名前もある。
1位のウォルトン家だが、当主のサム・ウォルトン氏が20代で小売店を開業。順調に店舗を伸ばし、ついには自分のほぼ全財産をつぎ込んでウォルマートを開業するにいたった。
2005年の飛行機事故で妻と二男とともに死亡したものの、現在でもファミリーには年間に100億円は下らない規模に上る配当金がもたらされており、富が付き果てることはない。
http://media.yucasee.jp/posts/index/14216?la=0003

ウォルマートの戦略
ウォルマートの戦略は、一言で言えば、規模の力で、徹底的なコストカット、特に人件費のカットを行うことにある。
冒頭で紹介した映画を見ればよく分かるが、あらゆる品物を扱うウォルマートが、小都市に進出すると、その都市の商店街は、ウォルマートの低価格攻勢の前に、瞬く間にシャッター街に変貌する。
そして、働き先のない、それら破綻した商店の従業員は、ウォルマートで働くことになる。 
しかし、彼らの給料といえば、貧困レベルなのだ。実際、2005年のウォルマートの従業員(フルタイムの正社員)の平均年収は14000ドル未満。 
他に働き口がなくなってしまうので、ウォルマートは自由に賃金を決められるのだ。
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こうした状態だから、従業員の家族は、食事に事欠いたり、病気の治療を受けようにもお金がない。 
そこでウォルマートはどうするかというと、給料を上げるのではなく、公的支援を使えというのである。
具体的には、貧困者向けのフードスタンプや、貧困者向けのメディケアを利用せよというのである。
ウォルマート独自の医療保険もあるにはあるが、その掛け金が給料の約1/8という高いものなので、ほとんどの従業員は入れない。

2012年にウォルマートの従業員が受けた公的支援の総額は26.6億ドル、一店舗当たり42万ドルに上る。
従業員の実に80%がフードスタンプを利用しているという。 従業員の待遇が如何にひどいものか、そしてウォルマートが如何に巧妙に税金を搾取しているのかが、良くわかる(その上、出店に当って補助金まで受けている!)。 

こうした状況に置かれた労働者が不満を募らせるのは当然であり、彼らは団結して賃上げ交渉を行おうとする。 
ところが、US: Wal-Mart Denies Workers Basic Rightsに書かれているように、ウォルマートは組合結成に動いた社員を解雇するなど組合活動を徹底的に取り締まっているのだ。 

さらに、アメリカでは、サービス残業は、厳しく禁止されているが、ウォルマートは、これについても、多数の訴訟を起こされている(但し、冒頭の映画を見る限り、週40時間の勤務時間を超え、41-2時間になったのを40時間で給与計算するといった、日本のサービス残業とはレベルが異なるマイナーなもののようだ)。

以上のようにウォルマートの品物が安いのは、正に、従業員の給料が極端に低いからであり、ウォルマートは貧困者向けの公的支援にフリーライドする形で、巨額の利益を上げ、創業者一族は長者番付に名を連ねているのだ。
http://agora-web.jp/archives/1532740.html
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