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徽宗皇帝のブログ

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なぜ「食糧」は安価に据え置かれるのかという原理
これから起こるはずの食糧危機についての基本を、togetterのある一群のコメントから転載しておく。この「食糧」と「食料(コメント氏の言う「食品」だが、「食料」も「食品」も米や麦を含むのではないか。「食品」以外の言い方は無いのだろうか。)」の価格形成の基本は大事だと思う。

(以下引用)
shinshinohara @ShinShinohara

「食糧」と「食品」は分けて考える必要がある。それを食べないと生命維持が困難になる穀物(コメ、麦など)は食糧。トマトやキャベツなど、確かに重要だし食卓に彩は添えるけれど、大して腹の足しにならず、もしそれだけだとしたら餓死してしまうようなものは「食品」。


  2020-08-12 22:23:41
shinshinohara @ShinShinohara

そして大規模生産法人は、「食品」ばかり作る。そちらの方が儲かるから。なぜ「食品」の方が儲かるのか。皮肉なことに、命にかかわらないから。 逆に、コメや麦といった、命を支えるのに不可欠な「食糧」は、安い。儲からない。なぜ儲からないのか。皮肉なことに、命にかかわるから。


  2020-08-12 22:25:15
shinshinohara @ShinShinohara

この不可思議な現象について、経済学の大御所、アダム・スミスが「諸国民の富」で指摘。それは水の値段。水はふだんタダみたいな値段だが、足りないとなると金銀財宝を積み上げてでもコップ一杯の水が欲しくなる。水は極端な価格形成をするが、これはなぜだろう?それは「命にかかわる」からだ。


  2020-08-12 22:27:09
shinshinohara @ShinShinohara

少しでも水が足りないと死んでしまうかもしれない。だから水は余分に確保しようとする。しかし余分があるということは、市場経済に照らすと「在庫がだぶついている」ということ。在庫があれば市場価格は低迷する。命にかかわるから余分に確保し、余分に確保するからタダみたいな値段に低迷する。


  2020-08-12 22:28:19
shinshinohara @ShinShinohara

しかし足りないとなると、百万円払ってでもわずかな水を手に入れようとする。命にかかわるものは、市場経済に乗せると、ふだんはタダみたいな値段となり、足りないとなると非常識なまでに高騰する。命にかかわる商品は、市場経済に乗せると極端な価格形成となる。


  2020-08-12 22:29:44
shinshinohara @ShinShinohara

水と同じことが、コメ麦などの基礎食糧にも起きる。それが足りなければ餓死者が出るかもしれない。だからどこの国も余分に確保しようとする。すると在庫が余っているとみなされ、市場価格は低迷する。こうして、コメのような基礎食糧は、価格がどうしても安く低迷しがちとなる。


  2020-08-12 22:30:58
shinshinohara @ShinShinohara

他方、トマトやキャベツなどの野菜は、あればうれしいけれど、ないならないで命にかかわらない。こうした商品は、市場がだぶついているな、と思ったら出荷を控えることもできる。日持ちしないからそのうち腐る。「在庫がだぶついている」ことにならない。市況が回復したら出荷すればよい。


  2020-08-12 22:32:16
shinshinohara @ShinShinohara

命にかかわらないものは、出荷しなくてもあまりやかましくは言われないし、生鮮野菜は貯蔵が効かないから、在庫がだぶつかない。結果、市場経済に乗せても、それなりの価格で売ることができる。コメは、同じカロリーを取ろうと思ったら、トマトの100分の1の価格。命にかかわるものは価格が低迷。


  2020-08-12 22:35:13
shinshinohara @ShinShinohara

大規模生産法人がコメなどの「食糧」を作らずに野菜などの「食品」ばかり作るのはそのため。コメを作っても儲からない。「食品」ならそれなりの価格で売れる。だから「食糧」は手掛けない。日本の農業が大規模化に進めば、「食糧」を作らない国になる、ということも意味する。


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