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徽宗皇帝のブログ

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なぜドイツは一人勝ちしたか
「阿修羅」掲載記事の前半だけ転載する。
結局、ユーロによる通貨統合によって利益を受けたのは堅固な輸出産業を持つドイツだけだったわけである。
輸出産業はユーロ安によって利益がどんどん増えたということだ。つまり、同じEU(ユーロ圏)内に「輸出無能国家」が存在することでユーロ安となり、輸出国家はその恩恵を受けるというマジックである。これが最初からのユーロ制定の意図だったのか、偶然なのかは知らないが、まあ、意図的ならば良く考えた詐術である。ギリシャなどがEU他国による支援は当然だと言うのは当然だろう。(変な言い方になったが)
で、まあ、スイスがユーロに加盟していないというのも、いざと言う時の資本逃避先として最初から国際金融家の計算だったのではないか、と私はだいぶ前に書いた記憶がある。ユーロで持っていた金をスイス・フランに換えることで、ユーロ崩壊の被害を受けずに済むわけである。
だが、こんなのは下記記事に書いてある通りだ。ユーロ以外の通貨に換えるだけでなく、不動産に換えるのも当然である。で、世界的大恐慌が起これば、その時には安い金であらゆる破産会社やその所持する動産、不動産が国際金融家の買い放題だ。
これが1929年に起こったことであり、またこれから起ころうとしていることである。
だからと言って、我々のような下層階級にはどうすることもできない話ではあるのだが、大恐慌の影響は下層階級こそ直撃するのだから、困ったものである。井口博士の口癖のように「俺には関係ないけどネ」とは言ってはいられない。

(以下引用)

欧州金融危機の中で、非ユーロ国「スイス」の景気が沸騰中・・恐慌の歴史的教訓を生かすドイツ人
http://www.asyura2.com/12/hasan76/msg/593.html
投稿者 墨染 日時 2012 年 6 月 20 日 08:13:57: EVQc6rJP..8E.


http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32822

ギリシャで行われた再選挙では、「緊縮も嫌だがユーロも手放すのも嫌」というのが本音のギリシャ人が、より現実的な選択をしたということだろう。

■ドイツ・マネーの流入
ギリシャのように通貨統合による「歪み」に苦しんでいる国がある一方で、恩恵を享受している国もある。物事には表があれば必ず裏もあるものだ。
その典型がドイツでユーロ安による輸出増によって輸出企業の好調が続いている。その企業の利益が特別ボーナスの支給などで家計に流れ、消費にも火がつき、ドイツは好景気を謳歌している。ドイツがもっと支援するのが当然だと、ギリシャ人が考えるワケがここにある。

そんなドイツの好景気と、ユーロ危機の恩恵をフルに受けている国が別にある。欧州大陸の真ん中にありながら、ユーロに加入していないスイスである。5月末に機会があってスイスを訪問した。筆者は2002年から2004年までスイスのチューリヒに駐在したが、当時と比べても好景気は歴然としていた。

チューリヒ湖に面したキュスナハトと呼ばれる高級住宅地にはあちらこちらに建設用クレーンが立ち、高級マンションの建設が続いていた。1戸あたり2億円は下らないというから驚く。中古の不動産価格も急速に上昇しているという。
引き金になっているのがドイツ・マネーの流入。ドイツ人が高級マンションなど不動産をせっせと買っているというのだ。それがスイス人の不動産投資熱にも火をつけている。

なぜ、ドイツ人がスイスの不動産を買うのか。もちろん、ドイツが好景気だからという理由もある。だが、最も大きい理由は資産を保全するためだ、という見方が強い。ユーロ危機が叫ばれる中で、ユーロ建ての資産をスイスに移そうというのである。

スイスはスイス・フランという独自通貨を持つ。EUには加盟していないものの、国境を超えた人やモノの移動を自由にする「シェンゲン条約」に加盟している。EU諸国と同様に自由に移動できる一方、通貨は別ということで、EUのメリットは享受し、ユーロの危機からは遮断されるという特異な位置にいる。いわば、「良いとこ取り」ができる立場なのである。

ドイツからスイスに移っているのは資産ばかりではない。ドイツ人が「居住地」をスイスに移す動きも活発だ。1990年代半ばまでは移民のうち、専門的な知識を持つ「高技能人材」は20%過だった、という。それが今では80%になった。その中心がドイツ人で、医師や経営者などの移住が目立っているのだという。

もちろん、その背景にドイツの高い所得税率があるのは間違いない。スイスは州ごとに税率が違うが、ドイツなどEU諸国に比べれば、大幅に税金が安い。つまり税制上の「居住地」をスイスに移す動きが活発になっているというわけだ。

■金融資産ではなく、不動産の方がより安心
ユーロ危機が長引けば長引くほど、スイスへの資産逃避は進む。ユーロが先々安くなり、スイスフラン高が続くとみれば、今のうちにスイスフラン建ての資産を手に入れておこうという動きにつながるからだ。もちろん、ユーロからの離脱が懸念されてきたギリシャのお金持ちなどは、もうすでにスイスに資産を移していると言われる。その最大の受け皿が高級不動産になっているのだ。

国家財政が危機的状況なのは世界各国に共通している。それを賄うために、通貨供給の増大、つまり、お札を増刷する動きが広まっている。それによっていずれインフレが進むとみる投資家は少なくない。国債など金融商品に置いてある資産を、不動産など非金融商品に移そうという流れは強まっている。ユーロよりスイスフランの信用が高いと言っても、スイス政府の財政も磐石なわけではない。スイスフラン建ての金融資産ではなく、不動産の方がより安心だというわけだ。

★ドイツ人は、かつて1920年代にハイパーインフレを経験した歴史的教訓を持つ。それだけに彼らはインフレに敏感だ。スイスの不動産ばかりではなく、ドイツ国内の不動産価格も上昇基調にある。

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コメント

1. 無題

あはは
上がったり下がったり大変ですね。

通貨発行権を通貨マフィアの手から、本来の発行権者である国民の手に取り戻せば金貸しの論理は通用しなくなるよ

地球を俺のものとする財産権を利用権に切り替えれば大きな較差など無くなるよ(資源、土地により他者から収益を得られなくする)

まあ、市民革命でも起こさなければ無理だけどね。
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