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徽宗皇帝のブログ

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ギリシアの今後を考えるための思考素材
ギリシアは今後どうするべきか、ということを考えてみたいので、その思考素材として、次の問答を保存しておく。なかなか納得のいく問答だと思う。
なお、前回の記事をアップした直後に、このブログの管理ページにアクセスできなくなり、慌てて「酔生夢人ブログ」に、ネット弾圧工作ではないか、と書いたが、再びアクセスできたので、それは杞憂であったようだ。まあ、こんな弱小無名ブログなど弾圧するはずもないとは思うのだが、小さくて弱くて無名のところから攻撃する、という戦法も無いではないだろう。


(以下引用)

ギリシャの破綻について質問です。 ギリシャ破綻原因は、外国から借りたお金を...


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kouhei1059さん


2012/1/1621:28:17



ギリシャの破綻について質問です。

ギリシャ破綻原因は、外国から借りたお金を投資して付加価値を生み出すことをせずに、借りたお金で外国からモノを買って生活していたから、という解釈で正


しいでしょうか。

皆さんはギリシャ破綻をどのように理解されていますか?


補足借金を公務員の給料に充てたことが原因だということですが、

給料を貰った公務員が、自国のモノを買って生活していたら、国内で流通するお金がどんどん増えて蓄積されるから、税収も貯蓄も増えて、政府は外国から借金する必要はなくなり、破綻には至らないと思うのですが、その点はどうお考えでしょうか。


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ベストアンサーに選ばれた回答

編集あり2012/1/1701:06:59



主に、ユーロ建てで、フランスやドイツから借金をしていました。

その借金を、公務員給与や、年金の支払いに充てたのです。

また、当時EUはバブルでしたので、外国にお金を貸したがっていましたから、ギリシャ政府は、粉飾決算をしながら金を借りていたので、非常に不健全でした。

ギリシャ国民の半分は公務員です。その給与を海外からの借金に充てていたのですから、相当の経常赤字が発生しますね。

2007年のギリシャ一人あたりの経常赤字は、浪費大国アメリカの3倍です。破綻して当たり前ですねw

補足:そもそもギリシャという国の輸出産業というものは、ワインといった食品加工物とか、観光産業くらいのもので、高付加価値の工業製品輸出は何もない状態でした。

こういう国はまず、政府がお金を借りて、それでまず国営の工場を作って、海外から技術者を雇って技術支援してもらい、長い年月を掛けて投資をして、機動に乗ったら民営化し、市場競争の中で発展していくもので、その過程で、経済規模を拡大させながら、外貨も稼いで、借金を返していくのが理想的ですが、公務員の給与に充てるのは、未来の工業を育てるものとは関係ありません。それで技術向上は図れません。

日本のようにある程度ベースのある国ではないのです。

>給料を貰った公務員が、自国のモノを買って生活していたら、国内で流通するお金がどんどん増えて蓄積されるから、税収も貯蓄も増えて、政府は外国から借金する必要はなくなり、破綻には至らないと思うのですが


ギリシャは自国通貨ではなくて、ユーロを使っています。ユーロという通貨は、フランスやドイツといった経済大国によって、価値が高かったですから、ギリシャは身の丈に合わない輸入ができたわけです。通貨が高いと、輸入品は安くなりますからね。

ですが、通貨が高いということは、輸出産業には不利なので、どの道既存の国内企業でも、育ちにくい環境だったわけです。

ついでのついでに、輸入をするということは、GDPが減るということです。GDPになるのは、輸出-輸入=純輸出で、海外から借りた金を、輸入に使えば、そのまま外国の所得になるので、意味ないですね。すべてが輸入に使われたわけではありませんが、借りた金がかなりの部分で輸入という形で海外の所得(GDP)になったことは確かだと思います。


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