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徽宗皇帝のブログ

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チリの救出劇という茶番を嗤う
「マスコミに載らない海外記事」より。
全世界のマスコミを総動員して大騒ぎのチリの落盤救出劇だが、そういう落盤事故が起こったことを問題視せず、政府が何日も引き延ばして救出劇を演出したことをまるで美談のように報道する世界マスコミの在り方を見れば、世界中のマスコミは世界支配層の思いのままに操られていることも明瞭にわかるというものだ。チリは、真の民主主義者アジェンデが米国支配層の操る軍隊のクーデターで殺されて以来、アメリカの傀儡政権となっているのは、他のほとんどの南米諸国同様である。つまり、日本と同様の、アメリカの属国なのである。そういうところの保守政権をマスコミが擁護するのには、何の不思議もない。
要するに、マスコミが大騒ぎするときは、眉に唾をつけて見ろ、ということだ。


(以下引用)


チリの亡霊は救われてはいない
John Pilger


truthout

2010-10-13


チリにおける33人の鉱夫救援は、情念と勇気に満ちた驚くべきドラマだ。チリ政府にとっては、政府のあらゆる善行が、林立するカメラで報道されるマスコミ広報の棚ぼたの好機だ。人は感動せずにはいられまい。あらゆるマスコミの大イベント同様、見せかけなのだ。


鉱夫達を閉じ込めた事故は、チリでは決してめずらしいことではなく、アウグスト・ピノチェト将軍の独裁政治以来、ほとんど変わらない非情な経済制度の不可避の結果だ。銅は、チリの金であり、鉱山事故の頻度は価格と利潤とともに増えている。チリの民営化された鉱山では、毎年平均して、39件の事故が起きている。今回閉じ込められた鉱夫達が働いているサン・ホセ鉱山は、2007年には余りに危険となり、閉鎖せざるを得なかった。その閉鎖も長くは続かなかったが。7月30日、労働省の報告書が再度"深刻な安全上の欠陥"を警告したが、労働大臣は何の対策もしなかった。六日後、鉱夫たちは閉じ込められた。


救助現場における大報道合戦にもかかわらず、現代チリは語られざる人々の国なのだ。首都サンチャゴの郊外、ビジャ・グリマルディには、"忘れ去られた過去は、記憶に満ちている"という表示がある。そこはピノチェト将軍と彼の協力者達がチリにもたらしたファシズムに反対したがゆえに、何百人もの人々が虐殺され、行方不明にされた拷問センターだった。亡霊のようなたたずまいは、美しいアンデス山脈に見守られており、門の鍵を開けてくれた人物は、かつて近くに住んでおり、叫び声を覚えている。

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