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徽宗皇帝のブログ

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リビア、イスラエル、アメリカの関係
「rockway express」より転載。この情報が嘘か本当かは知らないが、奇奇怪怪な世界政治の現実(誰と誰が敵で、誰と誰が仲間か簡単には判断できないという現実)を考えるための思考素の一つとして備忘のために掲載しておく。アメリカとイスラエルさえ一枚岩とは言えないのかもしれない。


(以下引用)





イスラエルのリビア軍事介入

トリポリ沖で待機するアメリカ海軍艦船

◆3月6日

 ゴードン・ダフはイスラエルとリビアとの関係は、一般の我々が知っているよりもずっと以前からあった、と指摘している。我々はリビアの反イスラエルの姿勢については体験的に知っているが、実は裏ではリビアとイスラエルとは、当初から深い付き合いがあったという。

 従って、3月3日号の「イスラエルは傭兵をカダフィに送っている」で語られた内容以上の深刻な事態が予想されるようだ。それはカダフィを支援するイスラエルと反乱勢力を支援するオバマ大統領との対決である。この問題では、アメリカ国内でも様々な分野での闘争が水面下で進められていることだろう。

 まさしく、複雑怪奇な様相を呈してきたようだ。

 これはいよいよ、最後まで隠されてきていた歴史上の秘密の事柄が暴露され、その秘密の工作をしてきた勢力の衰退に繋がる端緒となるものかもしれない。


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●イスラエルのリビア軍事介入
http://www.veteranstoday.com/2011/03/03/gordon-duff-israel-intervenes-in-libya-for-gaddafi/
【3月5日 Gordon Duff - Veterans Today】

 中東専門家を驚愕させる事実だが、イスラエルは40年以上にわたってリビアを支配してきたカダフィ大佐に反対勢力を弾圧するために5万名の部隊を供給する約束をした。イスラエル内部のニュース筋によれば、デモ隊に対抗して展開するためウガンダ、スーダン、チャド、中央アフリカ、アルカイダも含め、アフリカ中から兵士が雇われてる、という。

 最近3日間で、反乱戦力のリーダー達は、支援を約束し、カダフィに決定的な攻撃をするために地中海に軍を配備しているイギリスとアメリカとコンタクトを持ってきている。

 作戦命令を受けるためトリポリ沖合いで待機しているヘリコプター強襲艦Kearsarge上の攻撃チームを強化するために追加のアメリカ海兵隊が派遣された。

 リビアの作戦空域では、リビア港と同じく、イスラエルからの軍事支援物資が大量に届く予定になっている。これは国連制裁決議に明確に違反する行為である。

 反乱勢力が掌握している地域からの石油の輸出は再開されたが、石油価格は上昇を続け、アメリカの経済に脅威となっている。

 イスラエルの軍事顧問と諜報機関員は既にトリポリに来ているが、とりわけアメリカの攻撃というプレッシャーが増大する中、カダフィ政権が具体的な援助物資が届くまで持ちこたえることができるのか、という問題がある。

 この地域の情報筋は:「イスラエルの軍事顧問達は、反乱勢力の指導者らを殺害するためにモサドのチームがアフリカでの作戦の基地としてリビアを使用しはじめた頃からいた」と指摘している。

 米英軍の攻撃の準備が完了している今、アメリカ軍関係者らはもう一つの「ソマリア」惨事の可能性に懸念を示した。アメリカの水陸両用軍はカダフィに対しては確実に脅威になっているだろうが、具体的なアメリカ軍のリビアでの展開にはまだ先のことである。しかしながら、リビアの司令・コントロールセンターへの空爆は実行される可能性がずっとたかい。

 石油の豊富なこの国に対するアメリカの介入についての最初の懸念の後、そのような攻撃を支援する動きは中東全体で増大している。



◆テルアビブ・トリポリ「ウィキータンゴ」

 アラブの民族主義指導者としてのその外側のイメージにも係わらず、カダフィは1969年の軍事クーデターでリビアを掌握した時から、イスラエルとの親密な関係を維持してきた。その友好関係、「奇妙な同士」関係は、とうとう日の目をみることになった。ウィキリークスが暴露したイスラエルと中東の独裁者らとの隠されたパートナーシップの一つである。

 マルクス主義者のカダフィは彼自身、イギリスのSASの創設者であるデイビッド・スターリングの計画したクーデターの標的だった。スターリングはカダフィが共産主義ではあるが、アメリカとイスラエルの保護の下にあると告げられ、その計画を中止するよう命令されて驚いたのだ。

 何十年も欧米メディアは、カダフィのことをイスラエルとシオニズムの断固たる敵と描いてきたのだが、この両国(リビアとイスラエル)は、1970年代初期から秘密のプロジェクトを共有してきた。「ごろつき」国家、つまりシャー政権下のイラン、アバルトヘイトの南アフリカ、東ドイツ、チョコスロバキア、カダフィのリビア、そしてイスラエルはNATOの軍、情報機密、防衛計画面でソ連が遅れを取らないように、武器を販売し、兵器技術の開発をし、特にアメリカ国内でのスパイ網を活用してきた。

 元祖「悪の枢軸」諸国では、リビアとイスラエルのみ残っている


◆「悪の枢軸」核とブレアの訪問

 イスラエルと前のアパルトヘイト政権の南アフリカとの協力関係で、リビアは化学・生物兵器の開発を始めた。こういった大量破壊兵器はアンゴラとその他の地域で南アフリカによって使用され、数千人が殺された。リビアは2004年には完成すると見られていた、その規模において旧ソ連と拮抗するような、最大規模の一つの化学・生物兵器プログラムに資金提供した。

 同じ時期、今では存在していなかったことがはっきりしたイラクの大量破壊兵器計画を終了させるためにアメリカがイラクに侵略した一年後、リビアはイスラエルの援助を受けて、核能力を開発し、ウラン核分裂を基礎とする数発の広島型兵器のコントロールをしていると言われている。
 
 このプログラムの一部として、南アフリカは1975年から1980年の間にペリンダバ施設で10発の核兵器を製造した。

 この三カ国は、1979年9月22日に南極大陸の北にあるプリンス・エドワード島で18.2キロトンのウラン型核兵器のテストを成功裏に行った。このテストはアメリカとソ連の核情報機関によって観測され確認され、その後ウェポン・シグネーチャーが開発された。南アフリカはその計画を1990年に終了し、残っていた6発の兵器をアメリカに引き渡した。3発は売られ、イギリスのコントロール下に移され、オマーンに運ばれたが途中で消えてしまった。

 これらの兵器の1発は2009年に北朝鮮で炸裂した。たった一つの成功したテストだ。2発は消失したままだ。

 2004年3月、イギリスの情報筋から、ブレア首相がリビアの指導者に、サダム・フセインと同じ運命に直面することはないだろうと確約するためにリビアへの緊急の訪問を行ったと我々は告げられた。 

 ブレアと話し合った内容の一つは南アフリカから消滅しイギリスが発見できずにいる兵器をリビアが持っている可能性についてだったと言われている。

 ブレアはロイヤル・ダッチ・シェルのための2億ドル相当の石油関連契約とリビアとBAEシステムというイギリスの防衛請負会社との間の秘密の長期合意と共に会談を終えて帰国した。カダフィがお返しにブレアに何をオファーしたかという話は聞こえてこない。リビアが核、化学、生物兵器計画を終了することに合意したという話が広く語られているが、証拠は無い。

 今やリビアはイスラエルからと思われる化学・生物兵器でもって自国民に対する脅しを掛けている。

 ブレアは2007年、首相を辞めさせられてからリビアの独裁者のための事実上のスポークスマンであり熱心なサポーターになっている。


◆イスラエルとアメリカの衝突

 この地域で1967年にリバティー号が攻撃されて以来のアメリカとイスラエルの間の最初の対決となった。この「事件」の時、イスラエルの空・海軍が軽装備のアメリカ海軍艦艇を攻撃、296名の乗務員の内201人の死亡・負傷者を出した。アメリカ人水兵はイスラエルが艦艇と乗組員を捕まえようとするのを撃退した。リバティー号の生き残り乗務員であるフィル・ターニーはイスラエルの偵察機がターニーが「殺戮」と描写した攻撃前にマークしていたアメリカ艦艇を数時間追跡していたと語った。

「イスラエルは救助隊員と消防隊員らに対しても砲撃していた小型砲艦からリバティー号の救命ボートを掃射していた。テルアビブでは、このリバティー号の救命ボートは戦利品として展示されている」


1967年、イスラエルの攻撃を受けたアメリカのリバティー号


 リバティー号の乗組員は、アメリカ海軍歴史では最も多く勲章を授けられている者たちだが、最近まで全員、イスラエルの攻撃の詳細について暴露すると刑務所に入れられると脅かされ秘密を守ることを誓約させられていた。


◆オバマの拒否権はアメリカの政策を台無しにする

 オバマ大統領は、パレスチナ人に対するイスラエルの人権侵害を糾弾する動きに対して国連安保理で拒否権をはじめて使用した。実際は、アメリカはイスラエルの人権的改革を国連で呼びかける議決をすることにずっと拒否権を使用してきたのだ。

 今や、イスラエルはリビアに軍事的に介入し始めたが、これはアメリカの政策と国連の禁止事項に直接に反することである。またイスラエルの行動を修正させるような動きに対しは、アメリカと常に頼りになる安保理でのアメリカの拒否権によってイスラエルは守られてきた。

 リビアの民衆は暫くすると、ガザの民衆が目にしているようなイスラエルの兵器や兵士に直面するようになる日がまもなく来るのかもしれない。

 今や、アメリカ海兵隊も同じ運命に直面するかもしれない。

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