「混沌堂主人雑記(旧題)」に載っていた「副島隆彦の学問道場」記事に引用された日経記事というややこしい引用だが、「日経記事」だ、ということをよく了解して、眉に唾をつけ、記者の妄想(主観部分)ではなく記事中の「事実」だけを読めば、興味深い記事ではある。
副島の考えでは、習近平が欧米ディープステイト(副島は「カバール」とも書いている)との戦いを決意し、その体制を作ったのが今回の政治体制の大幅変更だと言う。もちろん、最初は「金融戦争」「経済戦争」として始まるだろうが、やがて本物の戦争になるかもしれない。その際に、「民主主義体制」では非常にマズいのである。
戦争では独裁体制こそが効率的で強いのは理の当然だ。政治体制内に野党がいて、与党の政策にいちいち文句をつけ、反体制的運動の原因を作るようでは戦争遂行に困難が生じるわけだ。民主主義とは平和な時代限定のシステムだと言ってもいい。いや、私は民主主義の擁護者のつもりだが、戦争においては民主主義などありえないという考えでもある。(形式上は民主主義でも戦争ができるのは、マスコミを使った洗脳によるのは言うまでもない。真の民主主義なら、「国民(庶民)の大量死」を確実に招来する戦争を庶民が支持するはずはない。そこには大新聞やテレビ、ラジオの洗脳が不可欠なのだ。そのマスコミがユダヤ資本家に支配されているのだから、戦争がなぜ起こるか、子供でも分かるだろう。)
(参考)「田中宇」の記事の一部だが、私もほぼ同意見である。
習近平独裁強化の背景
【2022年10月27日】習近平は、米覇権体制の傘下で中国を発展させてきたトウ小平路線を捨てる策を進めてきた。なぜか。米国覇権が崩壊しつつある(もしくは、すでに崩壊した)からだ。米覇権の崩壊は、マスコミ権威筋が無視する傾向なので、多くの人々に見えていない。米覇権が今後もずっと隆々と強く、中国(や日本)がその傘下にいれば経済発展し続けられるなら、トウ小平路線(や日本的な積極的対米従属)をやめない方が良い。米覇権が永続するなら、習近平の独裁強化は「権力欲におぼれた愚挙」である。だが逆に、米覇権が崩壊するなら、早く自立して他の路線に移らないと米国と一緒に衰退してしまう。
(以下引用)
副島の考えでは、習近平が欧米ディープステイト(副島は「カバール」とも書いている)との戦いを決意し、その体制を作ったのが今回の政治体制の大幅変更だと言う。もちろん、最初は「金融戦争」「経済戦争」として始まるだろうが、やがて本物の戦争になるかもしれない。その際に、「民主主義体制」では非常にマズいのである。
戦争では独裁体制こそが効率的で強いのは理の当然だ。政治体制内に野党がいて、与党の政策にいちいち文句をつけ、反体制的運動の原因を作るようでは戦争遂行に困難が生じるわけだ。民主主義とは平和な時代限定のシステムだと言ってもいい。いや、私は民主主義の擁護者のつもりだが、戦争においては民主主義などありえないという考えでもある。(形式上は民主主義でも戦争ができるのは、マスコミを使った洗脳によるのは言うまでもない。真の民主主義なら、「国民(庶民)の大量死」を確実に招来する戦争を庶民が支持するはずはない。そこには大新聞やテレビ、ラジオの洗脳が不可欠なのだ。そのマスコミがユダヤ資本家に支配されているのだから、戦争がなぜ起こるか、子供でも分かるだろう。)
(参考)「田中宇」の記事の一部だが、私もほぼ同意見である。
習近平独裁強化の背景
【2022年10月27日】習近平は、米覇権体制の傘下で中国を発展させてきたトウ小平路線を捨てる策を進めてきた。なぜか。米国覇権が崩壊しつつある(もしくは、すでに崩壊した)からだ。米覇権の崩壊は、マスコミ権威筋が無視する傾向なので、多くの人々に見えていない。米覇権が今後もずっと隆々と強く、中国(や日本)がその傘下にいれば経済発展し続けられるなら、トウ小平路線(や日本的な積極的対米従属)をやめない方が良い。米覇権が永続するなら、習近平の独裁強化は「権力欲におぼれた愚挙」である。だが逆に、米覇権が崩壊するなら、早く自立して他の路線に移らないと米国と一緒に衰退してしまう。
(以下引用)
(転載貼り付け始め)
〇 「「胡錦濤と目を合わすな」 病が招いた軍団完敗の悲劇 」
編集委員 中沢克二 2022年10月26日 日経新聞
北京中心部にある要人の執務地「中南海」の奥深くで秘密裏に繰り広げられる宮廷政治劇が、はからずも外国人記者のカメラが回る目の前で起きてしまった。共産党総書記の習近平(シー・ジンピン、69)は、怒り心頭だろう。
宮廷政治劇の主演は、前共産党総書記の胡錦濤(フー・ジンタオ、79)だ。習は脇役にすぎない。習は究極の権力集中である極権を手にしたものの、前任の長老を「体調不良」という理由で第20回共産党大会の閉幕式から途中退席させるしかなかった。
(この画像は、貼らなくてもいいです)
中国共産党大会閉幕式で関係者に声をかける習近平総書記(左)。この後、胡錦濤前総書記(右)は退席した(22日、北京の人民大会堂)=共同
中国政治の奥深さを知る人物は、厳しい情報統制のなか、漏れ伝わってきた当時の現場の実情をこう再現する。
「(閉会式の)あの日は(人民大会堂のひな壇に座る要人らの)誰もが示し合わせたように、健康が優れない胡錦濤と目を合わせないようにしていたんだ。すれ違いざまに目が合えば、『聞きたくない話』に付き合わされ、自分が政治的に危うくなる」
「聞きたくない話」の中身
まるで要注意人物、腫れ物に触るような扱いだ。ポイントは「聞きたくない話」という部分である。ずばり習近平への不満もにじむ胡錦濤の本音の嘆きという意味だ。習が全権力を握った今、長老と話すのさえ危険な行為になった。だから誰もが胡錦濤を避け、身体が弱っている長老への気遣いもなく冷たい態度をとる。
おかしい。10年前まで厳しい規律が特徴の共産党トップだった人物が、習の晴れ舞台で不満を示すだろうか。あり得ない。そもそも長老は公の場で気ままに発言できず、内輪でも現トップの権威を傷付けないよう振る舞うものだ。
(ここに画像を、貼ってください)
閉幕式を途中退席する胡錦濤氏(後ろ中央)と李克強首相(前左)、習近平氏(前右)(2022年10月22日、北京の人民大会堂)=比奈田悠佑撮影
ところが、そのあり得ないことが起きそうだった。まれにみる異様な宮廷政治劇を読み解くキーワードは「体調」と「本音トーク」だ。胡錦濤は確かに体調不良だった。だが、不良だからこそ遠慮のない本音の嘆きが出ることもある。
少なくとも、あの場にいた面々は、後に国営通信の新華社が英語版公式ツイッターで「胡錦濤は体調が優れなかった」と説明した本当の意味を知っていた。ストレートに「本音トーク」をしかねない危うい状態である。例えば、人は酔い潰れたときなどに本音を吐き、遠慮のない行動を取る。深層心理がそのまま表れるのだ。
10月22日も両隣の習や全国人民代表大会常務委員長の栗戦書(リー・ジャンシュー、72)に何らかの意見をぶつけ、「自分にしゃべらせろ」などと迫ったとの説がある。これは証明できない。誇張の可能性もある。
ただ、これに絡み、極めてわかりにくい大事な「スクープ」があった。病状を紹介する新華社の英語版ツイッターの2つ目である。記者と名乗る筆者は、新華ネットの副総裁である劉加文という重鎮だ。「胡錦濤は党大会閉幕式への出席を主張していました。最近、健康回復に時間がかかっていたにもかかわらず……」と明記している。
閉会式に出席したいというのは、長老たっての希望だったのだ。新華社の説明には、健康上、出るべきではなかったし、習の意向に反して出席してしまったという含意がある。もう一歩、深読みすると、胡錦濤は閉会式への出席という行為そのもので何かを伝えたかったという示唆にもみえる。
真相はやぶの中とはいえ、ひとつだけ確かなことがある。勝ち誇る習の隣に座った胡錦濤が、自らのふがいなさを嘆き、いたたまれない心境だったことだ。長老らが持つ赤い書類ばさみの中の紙には、胡錦濤がみるのもいやな名簿が入っていた。
直前の次期中央委員会メンバーの選出の結果、長く自分を支えてくれたかわいい弟分李克強(リー・クォーチャン、67)が最高指導部から丸裸状態で退任し、中央委員にも残らなかった。丹精込めて自分が育て上げた共産主義青年団(共青団)と縁が深い改革派、汪洋(ワン・ヤン、67)の運命も軌を一にしていた。
そして次の日には、子飼いの副首相、胡春華も最高指導部入りできないばかりか、59歳という若さにもかかわらず政治局から追い出される。共青団の真のホープといわれた好男子の哀れを誘う末路である。
チベットで健康を害した際、手足となって働いてくれたかわいい子分の胡春華さえ、自分は守れなかった。習は事前に通告していたはずだ。長老は翌日、起きる共青団派にとってのさらなる悲劇を知っていた。このままでは組織が弱体化し、7千万人を超す共青団員は路頭に迷う。軍団の崩壊である。
記者会見に臨む習近平総書記(手前左)ら中国の新指導部。李強氏(手前右)、趙楽際氏(2列目右)、王滬寧氏(2列目左)、蔡奇氏(後方中央)、丁薛祥氏(後方左)、李希氏(後方右)(2022年10月23日、北京の人民大会堂)=比奈田悠佑撮影
3期目入りする習が、自らの秘書、お友達で埋め尽くされた最高指導部メンバーを披露した23日の驚愕(きょうがく)の記者会見。そこからときを戻し、すったもんだの末、長老が途中退席を迫られた一幕を観察すると、違った風景がみえてくる。中国史に刻まれるクライマックスは、誇らしげな習によるお披露目ではなく、胡錦濤が主役の前日の悲劇なのだ。「胡錦濤劇場」は10年の闘いの全ての結果を物語っていた。
体調不良とされた胡錦濤は、習の仕事を取り仕切る中央弁公庁の副主任らの手助けもえながら立ち上がったものの、一時退席を拒み、2回も席に戻るしぐさをみせた。新華社が説明した強い意志からしても、この時点で会場から去るのは長老の意思ではなかった。
習と言葉を交わした後、李克強の肩をポンとたたいて歩き出した長老は、完全に正気に見えた。肩をたたいたのは、退任に追い込まれた李克強のやるせない心情を思いやる真心からの慰労の表現だろう。 (以下、省略。途中まで)
(転載貼り付け終わり)
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