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徽宗皇帝のブログ

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人はなぜ神様や独裁者を求めるのか
単なる一信者である(まあ、広報塔としては重要なのだろうが)桜田淳子のことなどどうでもいいが、統一教会の分裂騒動は少し興味深い。
芸能界にはなぜか新興宗教信者が多く、創価学会、統一教会、幸福の科学から、真光教のような、「何それ?」という新興宗教の信者までいろいろいるらしい。それだけ、芸能界には心が不安定な人間が多いのだろう。そりゃそうだ。自分に近づいてくる人間はほとんどが自分を利用しようとしている人間や自分を欲望の対象としている人間なのだから、外面は笑顔でも、心がいつも不安で不満で当然である。その心の弱みに付けこむのが新興宗教だ。
要するに、「自分自身が商品である」という資本主義社会の象徴的存在が芸能人であるわけだ。その「商品」の内面など誰も本気で心配などしない。芸能人は裕福で、裕福な人間の常として表面的な友人の数は多いだろうが、精神的には孤独な存在だと思う。その自分の孤独について深い哲学的思索をするには忙しすぎる。だから、何かてっとり早くすがれるものが欲しくて、それを提供してくれそうな新興宗教に入るのだろう。
さて、統一教会が内部分裂している、というのは面白い話だが、そのドタバタ騒ぎを見ても、信者たちがこの宗教に愛想を尽かさないのが不思議だ。
そもそも「今生きている人間を神様として信じる」人間が世間にこれほど多いことは、信じがたいほどである。つまり、神様や独裁者を信じることで、「自分で決める必要が無くなり、生きるのが楽だ」という、「自由からの逃走」を望む人間は非常に多い、ということなのだろう。



(以下引用)



統一教会が分裂、逮捕者も 桜田淳子の役どころ

デイリー新潮 3/21(火) 5:59配信

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 ご本人がいくらその影を拭おうとしても、そう、世間の目は決して違わないよぉ~! 来月、都内で“復活コンサート”を開く桜田淳子(58)。新興宗教へ入信後、鳴りを潜める彼女の周囲がいつになく騒がしい。信奉する教団で骨肉の分裂劇が幕を開けたのである。

 ***

 激しく赤色灯を回転させたパトカーが向かった先は、都内有数の高級住宅街である渋谷区松濤だった。

 幾人もの制服姿の警官が統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の本部へ乗り込んでいく。この建物で不退去罪に問われた信者2名が、渋谷署員に逮捕されたのは2月12日のことだ。

 桜田淳子が参加した合同結婚式をはじめ、数多の霊感商法や強引な勧誘トラブルで世を騒がせてきた統一教会。2012年に教祖である文鮮明が死去した後、ここ最近になって警察を巻き込む騒動が頻発しているというから穏やかではない。

 統一教会問題に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏によれば、

「今回の逮捕劇は、教団を継いだ文鮮明の未亡人・韓鶴子氏の教義に対して、“四男・七男派”信者が抗議する中で起こったこと。後継者を巡るいざこざです」

 宗教問題が専門の北海道大学大学院文学研究科・櫻井義秀教授が言う。

「文鮮明の後継者として認められた男子は3人います。三男は全国大学連合原理研究会という学生組織、四男は韓国を主とした事業組織、七男は宗教組織というような棲み分けがあったのですが、父親の死後、子供らが喧嘩別れをしたので、彼らの母親である鶴子氏が日本の本部を取り仕切って“主流派”となったのです」


■「教祖を否定」

 対する四男と七男は母に対抗すべく手を携え、昨年末に一般社団法人「日本サンクチュアリ協会」を設立した。そんな彼ら“反主流派”を支持する信者による抗議活動は、年明けから始まったと先の鈴木氏が継ぐ。

「当初は本部前に1人で“会長は辞めろ”と書いたプラカードを掲げるだけでしたが、2月には複数人に増えていき、その度に本部職員が警察を呼んでトラブルになっています。それでも反主流派は毎週抗議を続けると意気軒昂ですね」

 当の教団に聞くと、

「信徒にとって大切な礼拝を妨害するなど信教の自由を脅かす行為に対して、教会及び信徒を守るために法に基づいて対応しています」(世界平和統一家庭連合広報文化局)

 と主張する。一方、逮捕者を出したサンクチュアリ協会の言い分はこうだ。

「文鮮明先生が亡くなられた後、その妻・鶴子さんが教義を変えて“自分がメシアだ”と教祖を否定することを言い出した。そんな鶴子さんを担ぎあげる本部教会はおかしいと抗議しているのです。桜田さんも会員ではありますが、悪い教会のイメージがついてしまえばいい迷惑だと思いますよ」

 もはや、何が良くて何が悪いかは常人にとって与り知らぬ話だが、内ゲバ続きの教団にとって桜田淳子の“復活祭”は神風になるという。

 霊感商法の被害者救済に取り組む弁護士の紀藤正樹氏が解説する。

「現在の統一教会では“七男派”が支持を集めつつあります。しかし、統一教会の不動産の大部分は宗教法人名義のため、結果的に、未亡人率いる“主流派”が不動産を握っている。衝突は、この遺産争いという面があります。桜田淳子さんは、現在も“主流派”に属して活動していると聞いています。来月行われるステージは、外部に対する広告塔としてだけではなく、内部の引締め、つまり“主流派”の正当性を主張するプロパガンダの意味も大きい」

 表舞台から消え去った往年のスターであろうとも、骨肉の分裂劇では今なお役どころあり――のようで。

ワイド特集「違わないよぉ~!」より

「週刊新潮」2017年3月16日号 掲載



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