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徽宗皇帝のブログ

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共産主義嫌悪と自己保存本能
「酔生夢人」ブログに書いた記事だが、あちらではネット公開ができなかったので、こちらで試してみる。内容的にも「徽宗皇帝ブログ」がふさわしいだろう。


世の中には社会主義や共産主義を嫌悪する人間があきれるほど多いことを私は不思議に思っている。その否定や嫌悪の理由を問われても、「社会主義者や共産主義者は、言う事は立派だが信用できない」とか言うだけで、なぜ信用できないのかは明確にしない。過去の政治犯罪の9割以上は当然ながら政権与党の犯罪であるのに、なぜ政権を取ったことも無い共産党をそれほど嫌悪し憎悪するのか、一度詳しく心理分析したいのだが、まあ、「体制に依拠して生活を維持している一般市民はその体制を支持するしかない」ということかと思う。つまり、体制否定とは自己否定になるという人間が多いのだろう。だから、青年の間だけ社会主義や共産主義に肯定的か、あるいはロクに考えもしないで頭から社会主義や共産主義を否定するのだと思う。
社会を根底から変革するには、そこ(人間の自己防衛本能や自己愛、つまりエゴイズム)が一番の問題になるだろう。もっとも、私自身、共産主義は実現不可能だと思っており、「社会主義の理想を取り入れた資本主義」がもっとも望ましいと思っている。
また、エゴイズムの対置として東海アマ氏の「利他主義」という言葉も好まない。べつに他人を利することをことさら言わなくても、他人に害を与え苦しめてはてはいけない、というだけで十分である。そして実はそれは憲法で規定されていること(あるいは憲法の精神や理念)を実際に守るだけで実現されるのである。それを「利他主義」と言うと、「自分は二の次、他人を優先せよ」という、人間性の本質に反する考えになる。

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