「混沌堂主人雑記(旧題)」で知った記事であるが、好記事である。
本当の知識人や学者は人格的にも優れていることが多いのだが、「カネ儲け」に特化した「能力のある人間」は、人間を能力(金儲け能力・生産性)だけで評価する冷血人間になりやすいようだ。つまり、金儲けの頂点に達した自分が最高に偉い、というわけである。だが、カネを儲けるだけなら詐欺だろうが詐欺すれすれの行為だろうが、儲けることはできる。そういう「頭の良さ」を人間の評価の基本とする社会がどういう社会になるかと言えば、当然、犯罪が横行する社会になるわけである。企業行動も犯罪スレスレのものが多い。たとえば現在の電気料金の高騰は、本当に「正当な理由」があるのか。(私の家の場合、節電に努めても、毎月のように前月の5割くらい上がっている。)
話が逸れるが、女性が、結婚相手の評価基準として「人柄」を最優先するようになれば、幸福な家庭は増えるのではないか。もっとも、幸福はカネでしか買えない、というのが現在の支配的思想なのかもしれない。
ついでに言えば、現在の日本の最下層の生活でも、平安時代の貴族の生活より数倍「良い暮らし」をしているのである。電化製品や食事内容、娯楽の種類などなど。私は頼まれても、昔の貴族や天皇の暮らしがしたいとは思わない。つまり、「良い暮らし」は時代や国によるのであり、同時代の他者を羨望するのは愚である、ということだ。スーパーで売れ残りの割引弁当を買う暮らしを「惨めだ」と思うのは、自分で自分を勝手に不幸だと決めつけているだけである。冷蔵庫があるだけでも、昔なら王侯貴族の贅沢だろう。カップヌードルなど、最高の美食だと思うのではないか。つまり、日本の製造業者はそうした「幸福の平均水準の増進」に貢献してきたのである。
(以下引用)
本当の知識人や学者は人格的にも優れていることが多いのだが、「カネ儲け」に特化した「能力のある人間」は、人間を能力(金儲け能力・生産性)だけで評価する冷血人間になりやすいようだ。つまり、金儲けの頂点に達した自分が最高に偉い、というわけである。だが、カネを儲けるだけなら詐欺だろうが詐欺すれすれの行為だろうが、儲けることはできる。そういう「頭の良さ」を人間の評価の基本とする社会がどういう社会になるかと言えば、当然、犯罪が横行する社会になるわけである。企業行動も犯罪スレスレのものが多い。たとえば現在の電気料金の高騰は、本当に「正当な理由」があるのか。(私の家の場合、節電に努めても、毎月のように前月の5割くらい上がっている。)
話が逸れるが、女性が、結婚相手の評価基準として「人柄」を最優先するようになれば、幸福な家庭は増えるのではないか。もっとも、幸福はカネでしか買えない、というのが現在の支配的思想なのかもしれない。
ついでに言えば、現在の日本の最下層の生活でも、平安時代の貴族の生活より数倍「良い暮らし」をしているのである。電化製品や食事内容、娯楽の種類などなど。私は頼まれても、昔の貴族や天皇の暮らしがしたいとは思わない。つまり、「良い暮らし」は時代や国によるのであり、同時代の他者を羨望するのは愚である、ということだ。スーパーで売れ残りの割引弁当を買う暮らしを「惨めだ」と思うのは、自分で自分を勝手に不幸だと決めつけているだけである。冷蔵庫があるだけでも、昔なら王侯貴族の贅沢だろう。カップヌードルなど、最高の美食だと思うのではないか。つまり、日本の製造業者はそうした「幸福の平均水準の増進」に貢献してきたのである。
(以下引用)
知識や能力は差別してよい理由にならない・・・焚書坑儒を招かないために
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