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徽宗皇帝のブログ

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労働力シフトを考える ②教育分野
労働力シフトが必要な第二の分野は、教育分野である。日本の教育が崩壊に瀕しているというのは多くの人が感じていることだとは思うが、その原因がどこにあるのか、よくわからないというのが大多数だろう。
まず、根本から考えてみよう。公教育は、何が目的で何が必要なのか。
それは、明らかに「良き社会人」を作ることである。すなわち、公教育の第一の目標は、「社会人としてのモラルの形成」であり、その次の目標が、「社会人としての知識の形成」である。
ところが、その二つとも現在の公教育からは完全に欠如しているのである。公教育で教えられる知識は大学入試のための、あるいは高校入試のための知識でしかない。かろうじて小学校での教育内容が、社会人としての基礎教養になっているだけである。ならば、公教育は小学校までで十分ではないか。後は、それぞれの志望によって専門教育を受ければいいのである。ところが、現在の公教育は、本来は不要な「入試のための勉強」を中学高校の6年をかけて行い、その結果、大学で遊び暮らす馬鹿学生を大量に生みだしているのである。
こうした教育問題を論じると、「すべて日教組が悪い」と言い出す馬鹿右翼がいるが、言うまでもなく根本原因は社会のリーダー(政治家と官僚)が阿呆だからである。国民にこのような愚かしい教育を延々と与えて、愚民を作りだしてきたのは、それが意図的戦略ならたいしたものだが、もしもそれを善意でやってきたならただの阿呆である。

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