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徽宗皇帝のブログ

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国地方係争処理委員会(笑)
「毎日新聞電子版」から転載。

「(政府側の対応は)一見、明白に不合理だとはいえない」

という言い方が、いかにも苦し紛れ、という感じで面白い。こういう場合は普通「一見、明白に不合理だとはいえない、……」と逆接内容の文言が後に続くものである。つまり、「一見、明白に不合理だとはいえないが、よく精査すると不合理である」と言いたいのではないか。そもそも、こんな案件を俺たち(事実上の政府下請け機関)に預けるなよ、俺たちが政府の意向に逆らう判定など下せるわけがないだろう、というのが本音だろう。

 同委員会は24日の3回目の会合を約7時間にわたって開催。政府の対応が合法か違法かの審査は行わずに、翁長氏の申し出を退けることとした。

というのも、本音をにじませている。政府の対応が合法か違法かを審査すること自体、自分たちの足元を危うくする行為なのだろう。合法と言えば、世論の袋叩きに遭うし、違法と言えば、政府から処罰される。国地方係争処理委員会という存在そのものが、最初から実効性などなく、いわば「人民鎮撫のための誤魔化し機関」ではないのか。(笑)地方側の提訴を最初から事実上の門前払いにするなら、この機関には何の存在意義があるのか。




(以下引用)

<辺野古移設>国地方係争処理委が沖縄県の申し立て却下

毎日新聞 12月25日(金)0時40分配信

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 総務省所管の第三者機関・国地方係争処理委員会(委員長・小早川光郎成蹊大法科大学院客員教授)は24日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の県内移設に関する政府の対応を是正させるよう求めた同県の翁長雄志知事の申し出を却下することを多数決で決めた。「(政府側の対応は)一見、明白に不合理だとはいえない」と結論づけた。

 移設を巡り、翁長氏は今年10月に、政府が移設先とする同県名護市辺野古沿岸部の埋め立て承認を取り消した。これに対し、石井啓一国土交通相は翁長氏の措置を無効にする「一時執行停止」を決定した。この際、執行停止を国交相に請求したのが防衛省沖縄防衛局長だったことから、翁長氏は11月、同委員会に「国の機関からの請求は適格を欠く」として、執行停止の是正を勧告するよう求める審査を申し立てていた。

 同委員会は24日の3回目の会合を約7時間にわたって開催。政府の対応が合法か違法かの審査は行わずに、翁長氏の申し出を退けることとした。

 同委員会が地方自治体の申し出を処理したのは3例目。審査要件を満たさないとして却下したのは、新幹線建設工事を巡る新潟県知事の申し出に続き2例目となる。【青木純、樋口淳也】

          ◇

 第三者機関・国地方係争処理委員会が翁長雄志知事の申し出を審査することなく“門前払い”としたことに対し、沖縄では移設反対派から「結論ありきだ」「また切り捨てられた」と怒りの声が沸き上がった。

 沖縄県幹部は「こうした争いを審査しないならば、係争処理委は何のために存在しているのか。まさに結論ありきだ」と語気を強めた。県は同委員会の判断を不服として高裁に提訴することを検討している。辺野古への県内移設に反対する同県読谷村の主婦(37)は「また基地反対の沖縄の民意が切り捨てられた。本当に日本の地方自治がこのままでいいのか、全国の人に考えてほしい」と話した。

 一方で地域振興を条件に移設を容認する辺野古商工会の飯田昭弘理事(67)は「係争処理委の結論で一喜一憂はしない。基地を造るなら造る、造らないなら造らないで早く白黒つけてほしい。もう翻弄(ほんろう)されるのはうんざりだ」と語った。【佐藤敬一、川上珠実】


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