「日々坦々」から転載。
生活の党の玉城デニー議員のインタビュー(または対談)の文字起こし抜粋である。
名護の稲嶺市長が前回当選した後、日本政府から兵糧攻めに遭いながら、名護市の自立的経済を作ることに成功しつつあることは、日本全体の「地方対中央」の戦いへの大きな示唆になるのではないだろうか。多くの原発所在地、基地所在地だけの話ではない。
フクシマの悲劇は、金による中央の支配を地方が受け入れたことに始まるのである。
(以下引用)
野中 英紀 ; ううむ。そうしますと,仲井間さんに対しては相当なアンチの声が高まっている,支持率も下がっている。尚且つこの11月には知事選もあるわけですけれども,そんな中,どうでしょう。この沖縄の基地問題を語る際に,米軍基地があることによる恩恵,つまり経済的な恩恵だと思いますけれども,振興策がなければ沖縄の経済が成り行かないんだということがよく言われるわけですよね。これについては,どのように思われますか。
衆議院議員 玉城デニー
私は,予算委員会でも安倍総理に明確に聞きましたけど,基地問題と振興策はリンクするんですか,しないんですかと。「それはそれ,これはこれです」と仰ってましたから。
野中 英紀 ; しかしながら,今回の選挙前には,例えば石破さんが,選挙の3日前に地元に入られて,500億円の名護市・振興基金を検討してますとか言って,じゃあ関係省庁と調整したんですか(苦笑)と言うような話 しなんですが。
衆議院議員 玉城デニー
菅官房長が,翌日,すぐ否定しましたから。 だから,そういうふうに要するに,言い方はちょっと失礼なんですが,本当にお札の束で,頬っぺたをペチペチしながら「取りますか? 取りませんか?」 というふうなやり方にしか,県民には見えなかったと思うんですよ。
野中 英紀 ; 今回の結果を受けて,自民党としては名護市に対する振興策を,今,止めてますよね。
衆議院議員 玉城デニー
はい。再編交付金ですね。
野中 英紀 ; 再編交付金も,しばらく止める状態が続くだろうと言われています。
衆議院議員 玉城デニー
はい。
野中 英紀 ; そうなった場合,地元では,どういうふうな経済振興を考えられているんでしょうか。
衆議院議員 玉城デニー
実は,稲嶺(進)さんが1期4年間のあいだに,毎年17億円入ってくる予定だった再編交付金が止められたんです,2010年に。要するに当選して直後。
それから予算を組み直して行って,実は一般会計予算の金額を増やし,市内の建築・土木関連の業者の方々には,受注額は少ないんですけれども,市内の業者に優先的に受注機会を与えようということで,その予算を増やして,結果的に事業主税の納税の金額を増やしてきて,しかも,島袋さんの時の基金よりも,あの時は36億円。 2010年で36億円だったんですけれども,2014年度計算だと,もう70億円くらいまで,その基金も着実に積み増ししてきているんですね。
つまり,もう再編交付金に頼らずと も,地方自治はやって行ける ということを,この4年間で示したわけです。
野中 英紀 ; なるほど。
衆議院議員 玉城デニー
今さら「じゃあ,お金必要ですか? 」と市民に問いかけたら「要らないねえ。稲嶺(進)さん,できてるよね」っていうのが,今回の,もう1つの「経済か基地か」ということを,稲嶺(進)さんが見事に打ち砕いたという1つの選挙の結果だと思います。
野中 英紀 ; つまり,安倍さんなり,自民党お金で以って,バーターみたいなことですね。移転を迫ったことに対する,それに対する反感も大きくあったということなんですかね。
衆議院議員 玉城デニー
そうですね。そこにだから,仲井間知事が大きくこう,転がってしまったということが,県民にとっては大ショックだったわけですね。
野中 英紀 ; なるほど。
衆議院議員 玉城デニー
「金で故郷売るかあ!? 」という,そのぐらいの気持ちだったと思います。
野中 英紀 ; ところで,先程お話し出ましたけれど,仲井間さんは任期は今年の11月で切れるわけで,知事選挙を控えてるわけなんですが,それまでにこの状況はどう展開して行くのか。
地元の反対の声を押し切って,これは強行するようなことになった場合,変な話しですけど,成田闘争のようになって,実力行使ということになった場合ですね。これ,想定できると思うんですけれど。
衆議院議員 玉城デニー
オリヴァー・ストーン監督を始め,ノーム・チョムスキーさんや著名な人達が連名で「沖縄県民は辺野古に移設を反対している。日本政府はそれを尊重するべきだ」という声明を出しているんですよ。
ですから,ここから先は,安倍政権は,沖縄ではなくて世界を相手にすることになります。そうすると,世界の中での日本の評価はどうなるんだ,と。安倍政権の評価はどうなるんだということを,覚悟なさった方が良いんじゃないかなと思いますね。
生活の党の玉城デニー議員のインタビュー(または対談)の文字起こし抜粋である。
名護の稲嶺市長が前回当選した後、日本政府から兵糧攻めに遭いながら、名護市の自立的経済を作ることに成功しつつあることは、日本全体の「地方対中央」の戦いへの大きな示唆になるのではないだろうか。多くの原発所在地、基地所在地だけの話ではない。
フクシマの悲劇は、金による中央の支配を地方が受け入れたことに始まるのである。
(以下引用)
野中 英紀 ; ううむ。そうしますと,仲井間さんに対しては相当なアンチの声が高まっている,支持率も下がっている。尚且つこの11月には知事選もあるわけですけれども,そんな中,どうでしょう。この沖縄の基地問題を語る際に,米軍基地があることによる恩恵,つまり経済的な恩恵だと思いますけれども,振興策がなければ沖縄の経済が成り行かないんだということがよく言われるわけですよね。これについては,どのように思われますか。
衆議院議員 玉城デニー
私は,予算委員会でも安倍総理に明確に聞きましたけど,基地問題と振興策はリンクするんですか,しないんですかと。「それはそれ,これはこれです」と仰ってましたから。
野中 英紀 ; しかしながら,今回の選挙前には,例えば石破さんが,選挙の3日前に地元に入られて,500億円の名護市・振興基金を検討してますとか言って,じゃあ関係省庁と調整したんですか(苦笑)と言うような話 しなんですが。
衆議院議員 玉城デニー
菅官房長が,翌日,すぐ否定しましたから。 だから,そういうふうに要するに,言い方はちょっと失礼なんですが,本当にお札の束で,頬っぺたをペチペチしながら「取りますか? 取りませんか?」 というふうなやり方にしか,県民には見えなかったと思うんですよ。
野中 英紀 ; 今回の結果を受けて,自民党としては名護市に対する振興策を,今,止めてますよね。
衆議院議員 玉城デニー
はい。再編交付金ですね。
野中 英紀 ; 再編交付金も,しばらく止める状態が続くだろうと言われています。
衆議院議員 玉城デニー
はい。
野中 英紀 ; そうなった場合,地元では,どういうふうな経済振興を考えられているんでしょうか。
衆議院議員 玉城デニー
実は,稲嶺(進)さんが1期4年間のあいだに,毎年17億円入ってくる予定だった再編交付金が止められたんです,2010年に。要するに当選して直後。
それから予算を組み直して行って,実は一般会計予算の金額を増やし,市内の建築・土木関連の業者の方々には,受注額は少ないんですけれども,市内の業者に優先的に受注機会を与えようということで,その予算を増やして,結果的に事業主税の納税の金額を増やしてきて,しかも,島袋さんの時の基金よりも,あの時は36億円。 2010年で36億円だったんですけれども,2014年度計算だと,もう70億円くらいまで,その基金も着実に積み増ししてきているんですね。
つまり,もう再編交付金に頼らずと も,地方自治はやって行ける ということを,この4年間で示したわけです。
野中 英紀 ; なるほど。
衆議院議員 玉城デニー
今さら「じゃあ,お金必要ですか? 」と市民に問いかけたら「要らないねえ。稲嶺(進)さん,できてるよね」っていうのが,今回の,もう1つの「経済か基地か」ということを,稲嶺(進)さんが見事に打ち砕いたという1つの選挙の結果だと思います。
野中 英紀 ; つまり,安倍さんなり,自民党お金で以って,バーターみたいなことですね。移転を迫ったことに対する,それに対する反感も大きくあったということなんですかね。
衆議院議員 玉城デニー
そうですね。そこにだから,仲井間知事が大きくこう,転がってしまったということが,県民にとっては大ショックだったわけですね。
野中 英紀 ; なるほど。
衆議院議員 玉城デニー
「金で故郷売るかあ!? 」という,そのぐらいの気持ちだったと思います。
野中 英紀 ; ところで,先程お話し出ましたけれど,仲井間さんは任期は今年の11月で切れるわけで,知事選挙を控えてるわけなんですが,それまでにこの状況はどう展開して行くのか。
地元の反対の声を押し切って,これは強行するようなことになった場合,変な話しですけど,成田闘争のようになって,実力行使ということになった場合ですね。これ,想定できると思うんですけれど。
衆議院議員 玉城デニー
オリヴァー・ストーン監督を始め,ノーム・チョムスキーさんや著名な人達が連名で「沖縄県民は辺野古に移設を反対している。日本政府はそれを尊重するべきだ」という声明を出しているんですよ。
ですから,ここから先は,安倍政権は,沖縄ではなくて世界を相手にすることになります。そうすると,世界の中での日本の評価はどうなるんだ,と。安倍政権の評価はどうなるんだということを,覚悟なさった方が良いんじゃないかなと思いますね。
PR
コメント