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徽宗皇帝のブログ

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女性戦場ジャーナリストの死
正直言って、こういう「戦場ジャーナリスト」の死は、ある意味「自業自得」であって、弾丸の飛び交う戦場に自分から飛び込んでいって銃弾を受けて死のうが、他の人間が騒ぐことはない、というのが私の考えだ。これは私がシリア政府に肩入れしていることとはまったく無関係の話である。当人を知っている人々からは「シリア政府は許せない!」という反応になるだろうが、殺されるのがいやならば、なぜ戦場に行ったのだ、ということである。自由シリア軍と同行している以上は、シリア軍の攻撃を受けるのは当然の話である。もっとも、前の方の引用記事では

「襲撃した武装勢力は反体制武装組織「自由シリア軍」のような装いだった。しかし、同組織側は事件への関与を否定、政権側の仕業だと主張している。」

という、怪しげな話である。あるいは自由シリア軍による誤認攻撃かもしれない。
もう一つ問題なのは、前記記事の内容からすれば山本さんを殺したのが政府側か反乱軍側か確定していないにも関わらず、記事のタイトルは政府軍によって殺されたことを印象づけるものになっていることだ。欧米マスコミのいつもの手だが、ここでも「犠牲者を利用した大衆印象操作」が行われている、ということである。
まあ、人の死に対して冷酷な発言をするようだが、シリアでは一般庶民を含め、何千人もの人々が死んでいるのである。ジャーナリストの死が、それらの死とくらべて特別高貴な死だとは思わない。むしろ、欧米の侵略内戦の遂行に加担するような活動をするのがフリージャーナリストなら、その死にもあまり同情はできない、ということだ。もちろん、彼女が「自由シリア軍」からの便宜を受けながらも不偏不党の報道をしていたというのなら、その限りではない。



(引用1)


親大統領派が銃撃か=シリアで死亡の山本さん―同乗の3人誘拐される? 
時事通信 8月21日(火)16時1分配信
 【カイロ時事】米政府が出資するアラビア語衛星テレビ、アルフッラは21日、激戦が続くシリア北部アレッポで20日に死亡した独立系通信社ジャパンプレスの日本人女性ジャーナリスト、山本美香さん(45)は3人のジャーナリストと自動車に同乗していた際、親アサド大統領派の民兵組織に攻撃されたと報じた。AFP通信が伝えた。
 同テレビが運転手の話として報じたところでは、襲撃した武装勢力は反体制武装組織「自由シリア軍」のような装いだった。しかし、同組織側は事件への関与を否定、政権側の仕業だと主張している。インターネット上の動画サイト「ユーチューブ」には、山本さんが親アサド大統領派の民兵組織「シャビーハ」に殺害されたとのタイトルの動画が投稿された。
 在英人権団体「シリア人権監視団」によると、アレッポではレバノン人女性記者と米メディアで働く男性、トルコ人記者の計3人が行方不明となった。3人は車に同乗していたとみられ、誘拐された可能性も浮上している。 


(引用2)

ジャーナリストの山本美香さん死亡=シリア北部で取材中-政府軍が銃撃か
 【カイロ時事】シリア反体制武装組織「自由シリア軍」のクルディ副司令官は20日夜、時事通信の電話取材に対し、戦闘が続くシリア北部アレッポで取材中だった独立系通信社ジャパンプレスの日本人女性ジャーナリスト、山本美香さん(45)が同日、戦闘に巻き込まれて死亡したことを明らかにした。遺体は同日夜、自由シリア軍によってトルコ南部キリスに搬送され、トルコ当局に引き渡されたという。
 日本政府も山本さんの死亡を確認。藤村修官房長官は21日午前の記者会見で、山本さんは銃撃戦に巻き込まれ、何者かの銃撃を受けて死亡したと述べた。外務省などによると、山本さんと一緒にいたジャパンプレスの佐藤和孝さんは「政府軍から攻撃された」と話したという。
 副司令官によると、遺体はアレッポ北郊の町アザズを通り、約65キロ離れたトルコ南部キリス県の検問所を通過してキリスに到着した。
 インターネット上の動画サイト「ユーチューブ」には、「(親アサド大統領派の民兵組織)シャビーハに日本人女性ジャーナリスト、ミカが殺害される」とのタイトルの付いた映像が投稿された。それによると、病院のベッドに横たわる山本さんは目を閉じたまま身動きせず、右腕の関節がえぐられるほどの重傷を負っていた。佐藤さんが医師らと話す場面も写っている。この動画は反体制派が投稿したとみられる。
 在英人権団体「シリア人権監視団」によると、山本さんは政府軍と反体制派の激しい戦闘が続くアレッポのスレイマンハラビ地区で取材中に負傷し、病院に搬送された後、死亡した。シリア北部の対トルコ国境付近の一部は、反体制派が押さえており、一部の報道機関やジャーナリストは、自由シリア軍などの手引きでシリア北部に潜入して取材活動を行っている。(2012/08/21-12:34)

(引用3)


山本美香:最後の取材(ロシアの声) 山本氏を射殺した連中は全員逃走した模様
http://www.asyura2.com/12/warb9/msg/816.html
投稿者 中田英寿 日時 2012 年 8 月 22 日 07:42:49: McoerUaxt7HLY
山本美香:最後の取材
21.08.2012, 16:47
http://japanese.ruvr.ru/2012_08_21/shiria-yamamoto-mika-kisha-chimeishou/

シリア内戦に犠牲者リストに日本人ジャーナリスト、山本美香さんが加わった。 45歳の山本美香さんはフリージャーナリスト団体「ジャパン・プレス」に属し、紛争地域における取材を専門としていた。以前にはアフガニスタン、イラク、ウガンダなどで取材を行っており、執筆活動のほか、日本では表彰もされている。
シリア取材のなかで山本さんはシリア反対派勢力である「自由シリア軍」とともに行動していた。先週末には政府軍と反対派との間で激しい戦闘が行われているアレッポに入った。日曜の朝、政府側から反対派武装勢力への武装解除要求の最後通牒期限が切れた後、政府軍は攻撃を始めた。その後、世界中のマスメディアにはスレイマニア地区において日本人ジャーナリストが致命傷を追ったとの知らせが伝えられ、搬送されたトルコで遺体が確認された。日本外務省も亡くなった人物が、山本美香さんであることを認めている。
武装勢力側は、山本さんが政府軍のスナイパーが撃った弾丸により死亡したとしているが、同僚だったサトウ・カズカさんは少し違った見方を示している。サトウさんによれば、「迷彩服を着た人々のグループが近づいてくるのが見えたが、それはおそらく政府軍の兵士のようだった。彼らはあらゆる方向に射撃を繰り返しており、ほんの20‐30メートル、もしかするさらに近かったかもしれない。」という。つまり山本さんを撃ち殺したのがスナイパーなのか、兵士なのかは釈然とはしていない。
(以下略)

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