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徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

情報社会の闇の中ですべてを操る者
「ダークネス」から転載。
「ビッグ・ブラザーはあなたを見ている」はオーウェルの「1984」に出てくるスローガンだが、オーウェルの描いた「未来社会」が我々の住む現在なのである。つまり、国民監視の行き届いた超管理社会だ。
これほど良く当たった未来像というのも珍しい。といっても私は「1984」という小説は読むのが面倒くさいので映画でその内容を知っているだけだが。
その「1984的社会」はITによって実現した。ITの便利さには麻薬的なものがあり、世界はその便利さによって自分のプライバシーを「管理者」たちに売り渡したのである。すべての国民たちは自分の意思で情報管理社会の奴隷となっていったのである。


(以下引用)

フェイスブックは国民監視の道具

フェイスブックは反政府運動の扇動に使われるだけではなく、「自国に対する不満分子の洗い出し」にも役立てることができる。

アメリカは2011年12月1日にNDAA(国防権限法)を可決させているが、これはテロリストと疑われるような言動をしている人間を、逮捕状もなく連行して、無期限に勾留できる法律だ。

この法律が機能するためには、「テロリストとおぼしき人間を炙り出す」ためのシステムがいる。ここにもフェイスブックのデータベースの利用価値が出てくる。

アメリカ政府を批判している人間を検索したら、情報は一瞬にして引き出せる。

これはグーグルのサーチエンジンのスピードを見れば分かるが、10億ページからキーワードを一瞬にして拾って表示する技術がもうそこにある。

あとは、その時々に逮捕したい人間を適当に検索して、本人がどこにいるのかスマートフォンのGPS機能から割り出して、そこに向かえばいいだけだ。

そういう時代になってしまったのである。

そもそも、なぜインターネットだけが好き勝手にいろんなことを書くのが許されるのか、なぜ反体制派がそこで自由に活動ができているのか、多くの人が疑問を持ちながら使っていた。

しかし、政府機関が国民を監視できるシステムが着々と構築されていて、「あなたの情報」が蓄えられているのであれば、単に「泳がされている」だけだと分かる。

いつか政府があなたを逮捕したくなったとき、単にあなたの情報を引き出せば、あなたの全履歴が出てきて「反体制的言動」を理由にあなたを逮捕なり勾留なり拷問なりできるようになるということだ。

つまり、フェイスブックは国民監視の道具なのである。

フェイスブックはすでに東南アジアを席巻してしまっており、地場のSNSや、他のSNSをすべて圧倒していった。そして、日本でもゆっくりと確実に広がっている。

恐らく日本も気がつけばフェイスブックの独壇場になっているだろう。アメリカがそう決めたのだから、そうなる。

2011年2月にIT業界の夕食会があってオバマ大統領を囲んだが、その時にオバマ大統領の隣に座っていたのは、フェイスブックの創立者であるマーク・ザッカーバーグ氏だった。

アメリカ政府がフェイスブックを優遇するのだという姿勢がそこにも現れていたように見受けられる。

他のSNSの株を長期で持っているのであれば、さっさと売り飛ばしたほうが身のためだろう。

オバマ大統領の右隣がマーク・ザッカーバーグ氏

いつかそれをネタに脅迫される

フェイスブック1社を見ても、そこに「国民監視」の動きが見て取れるのだが、これはフェイスブックだけの話ではなくて、ツイッターやグーグルでも事情は同じである。

これに合わせて、さらには携帯電話(スマートフォン)でも、キャリアIQと呼ばれる監視システムがユーザーに極秘で仕組まれていることも判明している。
発言、ネット履歴、位置。あなたは今、徹底監視されている

いったい、この「キャリアIQ」とは何をしていたのか。

これは、あなたがどこにいるのかという位置情報はもちろんのこと、ウェブで何を閲覧したのか、パスワードは何を打ち込んだのか、すべて操作履歴を記録していたのである。

どこの誰と何時何分にどれだけ通信していたのか、誰にどんな内容のメールを送ったのか、どんなアプリケーションを立ち上げ、どんんな音楽を聞き、どんなビデオを見て、どんなゲームで遊んだのか。

何もかもだ。

すべての操作履歴を記録し、片っ端からキャリアIQ社のサーバーに送り出していた。

もう、私たちはインターネットや携帯電話から離れられず、そのせいで何もかも、ありったけの個人情報とネット履歴が外部のサーバに蓄積されている。

その結果、どうなるのか。

インターネットが敵になる。徹底的にプライパシーを収奪するインターネットの監視システムは、人類が直面する巨大な社会問題になっていく。

監視され、すべて掌握されるということは、すなわち「いつかそれをネタに脅迫される」ということだ。

他人のプライパシーをすべて掌握した政府が、あなたを脅迫する時代が来る。

そのとき、あなたは逃げられるだろうか?

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