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徽宗皇帝のブログ

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感動ポルノの「悪臭感」

MSN(マイクロソフトニュースか?)から転載。

感動の押し売りという点ではオリンピック報道も同じだろうwww そのオリンピック報道への批判の声、つまりマスコミによるマスコミ批判は一切なされない。この「24時間テレビ」批判は、フジテレビ批判と同様に一つのテレビ局への批判であり、あるいは一つの番組への批判だから、マスコミも許容していると言えそうだ。

もちろん、私も「感動ポルノ」は大嫌いで、実に秀逸な命名だと感心している。人が感動するのはいいが、最近のそれがいつも難病者や障碍者(私は「障害者」と書くほうが、偽善的でなくていいと思うのだが、これは障害者全体へのアンケートでも取ってもらってから基本線を決めるといい。)をネタにしているというのにはうんざりしている。それを見て「感動」している人間が気持ち悪い。いや、難病者や障碍者をネタにして「感動させよう」として番組を作る製作者の心根が気持ち悪い。つまり、これは「性的興奮」だけを目的に小説や映画などを作るのと同じ根性だから、まさに「ポルノ」なのである。実に上手い命名ではないか。
だがまあ、ポルノにも膨大な需要層があるわけであり、「あんたかてスケベやろ。わてかてスケベや」で、話は終わってもいいわけである。ただ、ふつうのポルノと違って、感動ポルノには、気持ち悪い偽善性があり、「受動喫煙」にも似た迷惑感がある。悪臭が周囲(社会全体)に漂うのである。
この悪臭を感じている人間が多いからこそ、NHKのこの「バリバラ」という番組が大きな共感を得たのだろう。
ただし、障害者や難病者を社会的に支援すべきだ、というのは当然至極の話である。そこは誤解されるべきではない。(乙武氏の不倫事件やその報道も同様だ。一個人の話と、集団の問題を混同してはならない。)
だが、そうした支援は政治的かつ恒常的な措置で為されないと意味がないのである。24時間テレビへの寄付金で一部の難病者や障碍者が利益を得たところで、それは一過性のものでしかない。だから、30年も「愛は地球を救う」をやり、地球は一向に救われず、テレビ局は「毎年できるネタがあって良かった」となるわけである。

オリンピック報道もまた、24時間テレビ同様の感動ポルノだ、と言えば、スポーツ愛好者たちからは反論されそうである。いや、私もスポーツ観戦は大好きなのだが、スポーツにまつわる「美化行為」「厚化粧」、つまり偽善性は大嫌いなのだ。
あんなのは、大の大人が「子供の遊び」をやって、その妙技を、自分ではそれができない「子供大人(頭は子供の大人)」が喜んで見ているだけにすぎない。しかも、それで大金が動く「ビジネス」であるから、オリンピックなど現実にはカネの祭典である。子供のころから英才教育をして金メダル獲得に向けて非人間的な努力を重ねてこないと、まずオリンピックレベルの選手には育たない。つまり、それだけのカネが無いと、スタートからしてまず無理だ、というとんだ「感動話」である。感動話どころか、当人にとっては残酷物語ですらある。いやまあ、サディズムも「ポルノ」の要素なのだがwww



(以下引用)




24時間テレビを「感動ポルノ」と痛烈批判 NHK障害者番組バリバラに絶賛の声
 
 
 


8月27日、28日にかけて放送され、視聴者を感動の渦に包みこんだ「24時間テレビ 愛は地球を救う」(日本テレビ系)。同番組では障害者がそのハンデを抱えながらも、ひた向きに生きて困難な物事に挑戦するというさまを流すのが主流。


しかし、この番組の裏で「障害者の『お涙ちょうだい』ドキュメントを『感動ポルノ』と糾弾する海外の映像をNHKが流していた!」と話題になり、「感動ポルノ」がTwitter上でトレンド入りしていた。


感動ポルノとは?


「24時間テレビ」の裏で放送されていたのは、障害者と笑いというタブー視されてきた組み合わせがテーマのバラエティ番組「バリバラ」(NHK)。同番組は毎週日曜19時に放送されているのだが、この回は生放送で「検証!『障害者×感動』の方程式~笑いは地球を救う~」という内容が放送された。



日テレに全力で喧嘩を売っていくスタイル #Eテレpic.twitter.com/3LdKqJt6h0


— めとれい (@metro_reisen) 2016年8月28日


スタジオ出演者たちは黄色のTシャツを着用し、完全に「24時間テレビ」を意識。そして内容が、障害者を「健常者に勇気や感動を与えるための道具」として扱う「感動ポルノ」についてだった。ちなみに「感動ポルノ」という言葉は、オーストラリアのコメディアンでジャーナリストのステラ・ヤング氏による造語だ。


© Excite Bit 提供

24時間テレビに感動しているのは健常者だけ?


番組内では「感動ポルノ」を再現したパロディ映像が放送された。いかにもな音楽とナレーションが流れ、“感動”を演出。障害者が自身の状況を「大変じゃない」と言っても、撮影スタッフが「いや、そこは大変な感じで行きましょう」と誘導する。さらに「病院の先生がめっちゃイケメンでー」と楽しそうに話すと、撮影スタッフが「その話いらないっす」と、「健気な障害者」像に当てはまらない要素は切り捨てていた。ちなみに再現映像の題名は「感動ドキュメンタリー 難病なんかに負けない!~これが私の生きる道~」。明らかに本家の「24時間テレビ39 愛~これが私の生きる道~」を意識している。


さらに「障害者の感動的な番組をどう思う?」というアンケートを健常者と障害者それぞれ100人に行った結果を紹介。「好き」と答えた割合が、健常者が45%だったの対し、障害者が10%しかなかった。


同番組には、「いいぞもっとやれ!」「障害者に変な偏見を植えつけてるのは24時間テレビ」と視聴者からの大反響があった。この番組は9月2日の木曜24時(金曜0時)からの再放送を予定している。








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