徽宗皇帝のブログ

「谷間の百合」から抜粋転載。
竹中平蔵（今、「へ遺贈」と誤変換された。誰に日本を「遺贈」するのかね。w）の詭弁をものの見事に喝破している。このように、美辞麗句の裏側にある真実を見抜ける人間が日本人の大多数を占めるようにならない限り、日本の未来は開けないだろう。（私など、本来の気性としては、言葉というものを素直に信じやすい甘ちゃん人間なので、真実を見抜くのが早い方ではない。誰かさんのように、書かれたものを「眼光紙背に徹する」ほど読めば、それだけでその人間の真実が見抜けるという超人的なお方が羨ましい。それで小泉を信じたそうだ。w。現在の私は、その人間の言葉だけではなく、実際の行動、過去の行動を検証してからでないと、その人間を本気で信じようとは思わない。それが政治家の発言ならなおさらだ。）
「自由な奴隷」とは面白い表現だ。自分がすべてに拘束されていることを知らないで、自由だと思っている人間のことだろう。そう錯覚していることが幸福に結びついていれば、それも悪くはないが、彼らのほとんどは現状に何かしらの不安感と不満を抱いている。それは一見個人的な事情が原因のように思えるが、実は時代閉塞の状況から来る「漠然とした不安」だろう。なぜなら、その不安とは経済的問題が根本原因であることが多いからである。
清水幾太郎の「人生問題とはそのほとんどが経済問題によるものだ」（趣旨のみ。正確な言辞は知らない。）という名言は、個人生活を守るのは政治であり、個人の力だけで生きることは不可能に近い、ということをも意味している。したがって、個人が政治に真剣に向き合わないことはやがてその結果を自ら受け入れざるを得ない、ということである。
政治に関わることなど無意味だ、とか言って個人的努力でいくら放射能や社会の経済的収奪から逃げ回ったところで、不可能な話だ。

ヒトラーを作ったのはドイツ国民であり、太平洋戦争を招いたのは日本国民全体だ、ということだ。



（以下引用）




きょうの「正論」を書いているのはその竹中平蔵です。

「政府は『ダボス公約』を実現せよ」というタイトルで

「経済が回復した今（？）こそ、世界的な重要課題（グローバルアジェンダ）に取り組む必要がある」と言っています。

安倍総理は自分はどんな岩盤にも穴をあける強力なドリルを持っていると言いましたが、わたしたちは騙されていないでしょうか。

まず、岩盤は悪いものという印象操作です。

政府が岩盤を「既得権益」とか「規制緩和」と言うのに騙されてはいけないのです。

かれらが壊したい「既得権益」とは弱者が生きるための最低限の権利のことなのです。

この権利を奪うということは国民に死ねということです。

（日本の社会に巣食うほんとうの既得権益者には決して触れられることはありません。）

穴があいて岩石が粉々に飛び散るということは、そのとき日本が解体されるということです。







竹中平蔵が最重要課題としているのが農地所有規制、混合診療への規制、多様な働き方を否定する硬直的な労働市場規制です。

分かりやすく言えば、農民から農地を取り上げて多国籍企業に差し出すこと、国民は保険証だけは取り上げられないものの、ほとんどの医療が受けられなくなること、そして、多様な働き方とは正社員を限りなくゼロにして、自由な奴隷として生きなさいということです。

よくも、このような悪魔でさえ尻込みするようなことができるものだと思います。