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徽宗皇帝のブログ

徽宗皇帝のブログ

政治も経済も今や寄生者(無責任)集団ばかり
「スカイヲーカー」さんのブログから転載。
文章が面白い上に、日本の製造業の根本的病因を見事に抉っている。要するに、「会社幹部がアホだから赤字経営になる」ということだ。
かつての日本の製造業の「物づくりへの情熱」は今は失われ、サラリーマン的な「上から言われたことだけやればいい」という気風が製造業の中にも蔓延しているのではないか。企画会議でも「他社がやるからうちもやる」というだけの企画がまかり通り、その結果、新製品はすべての会社が全滅、という体たらくになる。そして、企業幹部は誰も責任は取らない。赤字分は下っ端社員をリストラし、工場を一部閉鎖して終わり、である。
この構造は製造業だけではなく、政治(官僚)の世界も同じであり、政策失敗による赤字は税金アップで国民に押し付ける。これは民間会社の経営失敗による赤字を社員のリストラで、社員に責任転嫁するのと同じである。
このような社会構造の中では権力に寄生した存在しか恒常的に生きていくことはできなくなるのである。そして、そういう連中や権力の中心にある存在は、その権力を守るためにはどんな不正でも行うようになる。
そうすると、これは日本だけの話ではなくなるわけだ。米国など、その最たるものだろう。


(以下引用)


2013年09月05日12:25
カテゴリ
お先真っ暗 ニッポン


「経営再建中のシャープは、高さ300メートルで日本一の超高層ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)に入居する方針を固めた。ハルカスの2014年春の全面開業に合わせ、大阪市内に点在する営業拠点を利便性の高いハルカスに集約し、経営効率化を図る狙いだ。」

 電球が切れたので家電量販店に行った。するとズラリと最新の家電グッズが所狭しと並んでいるのだ。よくよく、その最新の家電を観察してみると、よくもここまで考えたもんだと感心してしまうものばっかり。逆に、こんなものホントに必要なものなのかと疑ってみたくなるものばっかりだ。政府は節電だとか二酸化炭素削減だとか叫びながら、モノに溢れる物質的豊かな国民生活を推奨している。いらないものだらけの機能満載のスマホなんてね。何で通話するだけで用が足りるのにオーディオ機能やインターネットまで必要なんだ、ってね。いらない機能満載で必要のない経済行為を強いられるだけ。全く、時間とエネルギーのムダ使いだと私は思うんだが、世の中はますます無駄な方向に進んでいるように感じるのだ。それはいいとして、白熱球を一個買うためにきたのだが、店頭には白熱球が置いていない。憤然として店員を呼び出し、

「何で白熱球がないんや」と文句をいうと、

店員いわく、「メーカーが生産を中止しました。」 という。

「ナショナルや東芝が電球作ってたやろ。中止するワケないやん。」

「政府がメーカーに生産を中止させました。」

「ほんなら、何を買うたらええねん。」

「新型のLEDに代わってますので、これをお求め下さい。エコですから。」

「わかった。ほな、それナンボや。」

「2980円です。」

「アホウォー!そんなクソ高いもん買えるか。タコ!」

私は店を出てしまった。LEDは従来の白熱球よりも寿命が長く、しかも燃費がいい。だから効率がいいのだといくら説明されても納得がいかない。商品は量産すればいくらでも価格は下がるからだ。いろいろ探していると、東京にある聞いたこともない3流メーカーが細々と白熱球を作っていたので、それを購入した。1個100円や200円くらいのもんだ。大手家電メーカーは、ナショナル、サンヨー、シャープに決まっているんだが、今やサンヨーは消滅し、ナショナルはパナソニックに変更、シャープは存続の危機になってる。確かに、大手家電メーカーは存続の危機だと思う。花形だったのは、高度成長の白物家電三種の神器がバカ売れしていた時代だろう。何せ、何でも珍しく、何でも売れた。今の三種の神器は何かわからないが、私的には、①カーナビ②携帯③インターネット(パソコン)だろう。それがすべて合体コンパクト化したのが、スマホってワケなのかな。しかし、いちいち合体コンパクト化することで著しく生活が改善されたワケもない。カーナビはクルマに付属するものだし、パソコンはキーボードや画面がコンパクト化するとたちまち使い難いからだ。だから、スマホなんて必要ない。こんないらないものばっかりを作ってる家電会社だが、シャープは液晶テレビの市場が想定外に価格破壊が進み、テレビに特化していた経営戦略が裏目に出て、現在存続の危機に直面している。確かに新しく市場に出てきた大型テレビは画質は素晴らしいが見るべきものがない。私はテレビもハリウッド映画もほとんど興味がないし見ないからだ。だから、以前、政府の戦略に乗せられて100万近くかけて購入した大型テレビ2台分は、そのままリビングや寝室に放りっぱなし。市場が完全に飽和するのと同時に、今回のテレビ購入騒動は政府による謀略が原因であって、その不信感も手伝って、テレビはますます売れない商品になってしまった。売れないから価格を下げる。製造コストを下げるために中国など第三国に製造拠点を移す。第三国に製造技術が移転する。ますます模造品がダンピング価格で出回る・・といった非効率で市場は破壊されるってワケだ。結果、液晶大型テレビの開発に真面目に取り組んでいたシャープは存続の危機に直面する。想定外の大赤字でリストラを断行し雇用を減らす。失業者増大とそれを肩代わりする国の財政負担が増大する。税収不足が深刻化し消費税増税に拍車がかかる。消費税増税で労働者の可処分所得が大幅削減となり消費市場が縮小する。消費市場大幅縮小でますますモノが売れなくなる。企業の売り上げ減少で赤字続出で倒産続出。失業者増、財政赤字増、税収減の縮小スパイラルに突入する。日本のエネルギー過剰家電商品が受け入れられる市場は、①日本国内②米国③中国富裕層 くらいだろう。欧州では受け入れられないと思う。これを打開するには、日本国内の内需市場拡大しかない。国内消費市場拡大のためには、消費促進政策が不可欠。このためには消費税を廃止するしかないと私は思うんだが、政府は真逆な方向に進んでいる。徹底した政府主導の頓珍漢政策で、このまま最悪な事態になることは間違いないだろう。





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