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徽宗皇帝のブログ

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敵は本能寺にあり
私は「分析と解釈」を趣味とする人間だから、興味を引いた出来事について、時には論理的に、時には直感的に、時には妄想的に考えるのだが、その答えはべつにどんなものでもかまわないのである。自分が納得すればそれでいいし、考えた時間そのものが娯楽だから、べつに答えが出なくてもかまわない。
そこで、今回のドタバタ政変劇を考えてみる。



私は、鳩山前総理という人間を、人間として信じている。もちろん、彼も人間だから、宗主国に恐喝されたらその意思に従うこともあるだろう。だが、彼は「自分の利益のために政治をやっている人間」でだけはない。それならば、政治家などせずに、親の遺産で遊んでいるほうがずっと楽だろう。
私は、鳩山前総理が頭の悪い人間だとも思わない。むしろ、非常に賢い人間なのではないかと思っている。小沢一郎もそうだ。
要するに、「現実に可能な選択肢が本当に僅かな状態で、最善の選択は何か」を深く考えた結果が、今回の「不信任案賛成」から「棄権」への転向だったのである。
なぜ「可能な選択肢がほとんど無い」のか、と言えば、「米国の利益に反する行為をした日本の政治家は抹殺される」からである。
したがって、今回の菅総理引きずり下ろし失敗に関して、鳩山前総理と小沢一郎の間に意志の齟齬があったという考えには私は与しない。彼らは、菅総理に匕首を突き付けたのである。いざとなれば、我々は党を分裂させても、あんたの首を取るよ、と言ったのである。
そして今回は刀を納めた。
確かに、被災者救援が焦眉の急である現状では、一刻も早く菅総理を引きずり下ろしたいのは全国民の願いだ。
しかし、敵は日本政府ではない。
それを背後で操る米政府と米国支配層なのである。
ただの政権闘争ならば、小沢も鳩山も、もっと簡単で国民受けする行動を取るだろう。
だが、「敵は本能寺にあり」なのだ。
慎重な上にも慎重なやり方をする。そこにこそ、私は彼らの政治家としての凄味を見る。

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