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徽宗皇帝のブログ

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日本の経済的破局は目前か
「ギャラリー酔いどれ」から転載。
金融面から見た、日本経済の危機的状況についての記事だが、好記事だと思う。
日銀の自己資本が約8.7兆円で、現在の潜在的損失が12兆円だというのは、驚きである。普通の会社なら倒産目前だろう。しかも、これが改善する可能性はゼロだし、日本円への信頼はどんどん低下し、極端な円安になるのではないか。円安だからといって外国に売れるような製造物は無いだろうし、物を作るには人手不足だ。移民で解決できるかどうかも怪しい。
さて、このような状況を日本国民はどう思うのだろうか。
まあ、マスコミのほとんどはこういう状況を伝えもしないのだから、日刊ゲンダイは偉い。マスコミがまともなら、自民党が復活することも最初からなく、安倍政権などとっくの昔に退陣していたのである。それどころか、皇居前の木の枝にぶら下がっていただろう。(©ネットゲリラ)

ひとつだけ、この状況から「良い方向に転換できそうな面」を言えば、これを機に「中央銀行制度」を廃止し、政府が政府貨幣を発行するシステムに変更するチャンスだということだ。「政府が中央銀行(つまり民間銀行)からカネを借りる」というシステム自体がおかしいのである。


(以下引用)



◆https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/249287
日刊ゲンダイ  2019/03/13
◎日本経済は 崖に向けて突っ走る ブレーキの利かない車だ
 金子勝の「天下の 逆襲」


内閣府は7日、景気動向指数の1月の基調判断を従来の「足踏み」から

「下方への 局面変化」に修正した。 当然だ。

機械受注は 3カ月連続マイナスとなる見通しで、

輸出減も 昨年後半から続いている。

日銀はもはや、なす術がない状況に陥りつつある。

国債を買うにも 弾切れし、官製相場と化した 株式市場も

なかなか粉飾が効かない。

基盤となる日本の産業衰退が進むばかりだ。

ルネサスエレクトロニクスは 海外企業の巨額買収に走り、

それを十分に生かせるか分からないうちに 国内9工場の操業を停止する

という。 超低金利政策で 銀行の経営も困難に陥っている。

みずほフィナンシャルグループは 6800億円の巨額損失を計上した。

超低金利で収益が上がらず、貸付先そのものが どんどんなくなっている。

一方で、大手銀も 米国の高金利のCLO(ローン担保証券)を

大量に買い入れている。

米国でバブルが崩壊すれば、たちまち日本発で金融危機が発生する

可能性さえある。 地銀のジリ貧状況は もっと深刻だ。

潰れても引き取り手がない地銀が 出てくるだろう。


日銀は国債の大量買い入れで 12兆円もの潜在的損失を抱えている上、

15%ほどの株価下落によって

TOPIX(東証株価指数)が1350ポイント程度を下回ると、

含み損を抱えるという。

日銀の自己資本は 約8・7兆円(2018年度上半期時点)だ。

「債務超過」した中央銀行が 傾いた金融機関を救済できるだろうか。

安倍首相は16年の伊勢志摩サミットで

「世界経済は リーマン・ショック前 に似ている」

と大ボラを吹いて国際的なヒンシュクを買ったが、

デタラメな政策 をフル動員した結果、

肝心の時の政策手段 を使い果たしてしまったのだ。

デフレ脱却の兆しも見えない。

この状況で リーマン・ショック級の危機を迎えたら、

どうなってしまうだろうか。

この間、大手メディアも主流経済学者も アベノミクス批判をタブー視し、

沈黙してきた。

そのせいで多くの人はリスクの存在にさえ気づかない。

われわれはブレーキの利かない車に無理やり引きずり込まれ、

崖に向かって突っ走っているようなものだ。

空に放り出される前に、ガソリン切れを願う しかない。

異様な状況だ。




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