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徽宗皇帝のブログ

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本来の(正当な)社会主義とマルキシズムを峻別せよ
「バカ国民帝国日本の滅亡」から転載。
最初に書いておくが、何度も書いてきたように「社会主義」と「共産主義」はまったく別である。社会主義はマルクス以前から存在し(言葉はオーウェンに始まる、とされる。)、「社会的不平等の根源を私有財産にありとし、その制限、または廃止(公有制)によって全体の幸福を得ようとする思想と運動を言う」(山川出版「世界史用語集」)というものだ。ロバート・オーウェンは、同じ「用語集」によれば、「単なる利潤追求を否定、環境の改善による人間性の改善を確信して、自己の工場労働者の福祉の向上はもちろん、工場法の制定、労働組合や協同組合の育成にも献身」という人物である。つまり、「良心的資本家」と言えるだろう。このような「人道主義的立場から理想社会の実現を図ったマルクス以前の社会主義」を「空想的社会主義」のレッテルをつけて葬り去ったのが、マルクスの自称「科学的社会主義」である。
そして、マルクスは自分の考える「科学的社会主義」の最高の発展段階を「共産主義」である、とした。要するに、共産主義とは「マルキシズム」の天国であって、本来の社会主義とは別の、それこそ空想そのものでしかない、というのが私の考えだ。
では、その共産主義とは何か、というと、「そこでは一切の階級は消滅し、生産力の高度の発展によって、人々は能力に応じて働き、必要に応じて受け取る状態に達しているとされる」そうだ。これこそ、「空想」か「妄想」以外の何物でもない、と私は思う。「一切の階級が消滅した」社会で、どのような生産組織が可能なのか。生産の果実を誰がどのように配分するのか。その「配分者」はそれだけで「上位の階層」に自ずとなるではないか。また、「能力に応じて」働かず、生産の果実だけを受け取ろうとする人々をどう処遇するのか。仮に、それらの人々は「粛清」するのだ、としたら、マルクスの描く天国は、実はその背後に巨大な地獄を隠している、ということになるだろう。
以上のことを念頭に置いて読むなら、下の文章はそれなりに啓発される部分もあると思う。
言うまでもなく、私はオーウェンの徒であり、マルクスの批判者だ。つまり、古典的社会主義者であり、共産主義批判者である。


(以下引用)

共産主義の問題点と国家の起源

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支配ー非支配関係を作る法的根拠は”所有権”である…





ハワイの原住民もネイティブのアメリカンも、「土地の所有」という観念がなかった…




そこへ白人がやってきて”所有権”を認めさせて”契約”して、土地を原住民から奪ってしまった…





だれのものでもないもの…




みんなのもの…





それがいつのまにか”だれかのもの”と認める”所有権”のルールを持ち込んだ途端に…




共有財産は、だれかの私有財産となって”占有”されてしまう…





”所有権”を認めると…我々は財産を失うのである…現実に失ってきたのである…





”所有権”が”法的な権利”と認められることによって、国家の暴力を味方にすることができる…




そうやって白人は合法的に原住民から土地などの財物を奪ってきたのだ…





ちなみに…




著作権も、”所有権”を認めたことによって、人々はそれを奪われようとしている…




著作権者というのは通常、組織であり、かつ出資者である…




著作者を、吉原の花魁のごとくに支配する…





著作権を振りかざせば、不都合な著作物を闇に葬ることもできる…




現代の焚書坑儒のための権利…それが”著作権”である…





特許権に”握り潰し”があったように…




それは世に出すためにばかり使われる権利ではないのだ…





話を戻そう…





支配ー非支配関係を作る法的根拠は”所有権”である…





それゆえ、革命家や作家たちは”私有財産の廃止”を構想し、訴えた…




さすがである…





支配の根本が”所有権”にあると、見抜いていたわけである…




「~は、だれのものか?」「~は、だれそれのものだ」…





そういうスローガンが掲げられたら注意せねばならない…




何かが、奪われようとしているのだ…スローガンの対象以外のものが…





日本人は、「会社はみんなのモノ」と思っていた…





それが、「会社は株主のもの」ということになって…




会社は社員のモノでも、地域のモノでもなくなってしまった…





日本企業も”日本のモノ”ではもはやない…





なのに…”日本のモノ”だといまだ信じて「日本企業万歳」とやっているのが、たとえば”ウヨ”だろう。





我々は、”所有権”を認めることによって、あらゆるものを失ってきたのだ…




そして、これからも失い続けていくだろう…





神が金の斧と銀の斧を持って問う…「お前の斧は、金の斧か、銀の斧か」と…




”所有権”を主張して、「それは私のです!」と答えると、すべてを失い…




”所有権”を否定して、「私のモノはありません」と答えると、なくした斧に、金の斧と銀の斧が漏れなくついてくる…




あの寓話は、「欲張り」がどうのというのでなしに、”所有権”の本質を説いていたのだと思う…





”私有財産”、”所有権”の否定…





これこそ…共産主義の理想の根本原理なのである…





ところが、根本原因がわかって、”私有財産の否定”という処方が明らかになったというのに…その実現は遅々として進まない…




アフリカ原住民も、ネイティブ・アメリカンも、ミクロネシアの原住民やアイヌも、みんなそれでやってきた…




共産主義が不可能なわけがない…





しかし、うまくはいかないのだ…





それは、土地の相続問題などをみれば、よくわかる…




親の土地を”誰のもの”と決めかねたので、”みんなのもの”にしておいたら、どうなったか…





土地の資産価値がなくなってしまったのだ…





代を重ねれば、地権者の数がとんでもない数になる…




そんな状態の村が、被曝して、避難しようと思ったときに、土地を売るということもできなかった…





もっとも、土地は売買すれば、税金で大方もっていかれてしまうから、損なのではあるが…





それでも”みんなのもの”になってしまった土地は、「地権者がいない」のも同然であった…





”私有財産の撤廃”が何をもたらすか…





土地の場合は”資産価値を失う”という結果をもたらすのである…






この支配ー非支配の関係を生み出す”所有権”という権利は…売買市場と相まって…




…土地などに”資産価値”を与えるのである。





つまり、所有権は”富を生み出す権利”でもあるわけだ…





しかしながら、一般市民が欲をかいたところで、”漏れなく税金がついてくる”のが定番である…




税金は、”所有権者”にかけられる…


 


(だったら、肖像権、特許権、著作権にも課税すべきであろう…固定資産税のように…)





弱者にとっては、逆に”税を発生させる権利”となるのが、関の山なのである…





かくして…共産主義はとん挫する…





土地ばかりでなく、会社でも”相続”は”ひとり”にしないと、資産価値を毀損する結果を招く…




「遺族で山分け」は、相続の必要がない”遺産分割”のときにやるべきことで…




”相続”させる場合は、きちんと公正証書遺言で綿密にやっておくべき事案なのだ…





多くの日本人は、それを怠り、無用の遺産争いを頻発させて土地や会社の資産価値を減じている。






まあ、日本人の文化レベルを考えれば、”相場”というところなのだろう…





さて…話は最後にもうひとつある…





「ユダヤ」はなぜ「愛国心」を煽るのか…




領土問題なんぞを煽るのか…




テロリストを作って支援して、「革命」などをやらせるのか…





彼らは、ネイティブが住む「だれのものでもない」土地にアメリカを建国して、その土地を強奪した…





また部族社会のイスラムで建国させて「だれのものでもない」砂漠や石油に”所有権”を認めさせて契約し、それを強奪してしまった…





今度は、月や火星であろう…




そこにだれでもいいから人を住まわせて、”所有権”を認めさせて契約する…





月や火星も自分の所有物にするわけだろう…




実際、月や火星の土地が”売り”に出されていたという…





月や火星が…いつだれの”所有物”になったというのだろう?





だれも逮捕されていないところをみると、この手のインチキ商売は”合法”ってことらしい…





月や火星も「ユダヤ」のものになったら、それを見るにもカネを取られるようになるかもしれない…





”所有権”が富を生み出し…




建国によって”所有権”が法的に認められ、国家暴力がその権利を後押しする…





後は、法によって国家暴力を発動し、市場システムによって生み出された富を回収すること…





富と権力が同時に手に入る…





だから、建国だの愛国心だの、無闇に礼賛するモノではない…




建国というビジネスこそは、そこの人民からすべてを奪って家畜化していく大ビジネスの初動なのであるから…





国家の呪縛を断ち切れ!!


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