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徽宗皇帝のブログ

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浄水場アルデヒド汚染と放射能
例の、水道水水源池(浄水場)からホルムアルデヒドが検出された事件だが、「東海アマ」への投稿に面白い記事があったので、元ネタを探すと、「原子力百科事典ATOMICA」からの引用であった。つまり、水中の塩素(もちろん、水道水の殺菌に使われている)に放射線を照射するとアルデヒドが生成されるということだろう。ということは、例のホルムアルデヒドが検出された一帯は放射能に汚染されているということになる。もちろん、自然の放射線というものもあるが、それでこれまでアルデヒドが検出されたという話は聞いたことがないから、これはかなり高レベルの放射能がその一帯にはある、ということで、もちろん犯人は福島原発だという推測ができるのではないか。
まあ、化学には疎いので、ホルムアルデヒドの場合もこの記事(引用1)中のアルデヒドと同じに考えていいのかどうかも分からないが、少なくとも、専門家のみなさんは厚生労働省や環境省の発表(引用2)などを鵜呑みにせず、この問題について調べる義務があるだろう。調査されてない他の水源地(池)ではもっとひどいアルデヒド汚染、あるいは放射能汚染があるのかもしれないのだから。
もちろん、水源地(池)上流の化学工場などがアルデヒド生成物質を違法に流した可能性もあるが、また、適当な事業者に罪を押し付けて事態収束を図るという可能性もある。(引用2参照)まあ、後者の可能性が高いだろうから、そういう気の毒な冤罪被害者を出さないように注意深く見守る必要があるだろう。


(引用1「ATOMICA」より)

4.1.1 水中ppbレベルの有機塩素系炭化水素の分解
 ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどの有機塩素系炭化水素の濃度が数十ppb~数百ppb程度の水溶液に放射線を照射(線量2kGy)すると、殆どの有機塩素化炭化水素が分解され、検出されなくなり、四塩化炭素とトリクロロエタン水試料のみ1ppb程度残留している(表1、文献12-13)。分解生成物として塩化物イオン(図1)、分解中間物としてアルデヒドとカルボン酸が検出されている(文献12)。


(引用2)*以下は「ヤフーニュース」からの過去記事引用。下に行くほど古いはずだ。

原因物質は硬化剤成分か=流入量は0.6~4t―利根川水系汚染で推定・厚労省など
 利根川水系の浄水場から基準値を超える化学物質ホルムアルデヒドが検出された問題で、厚生労働、環境両省は24日、原因物質が樹脂やゴム製品の硬化促進剤などに使われるヘキサメチレンテトラミンとみられ、流入量は0.6~4トン程度だったとする推定結果を発表した。(時事通信)

(引用3)

ホルムアルデヒド 「原因特定難しい」 反応物質は数百種類以上
  利根川水系の浄水場で有害物質のホルムアルデヒドが検出された問題は20日、汚染源の特定には至らなかった。汚染は一時的だった可能性が高く、関係者からは「原因の特定は難しい」との声も出ている。(産経新聞)

(引用4)


埼玉、千葉県は18日、有害物質ホルムアルデヒドが水質基準(1リットル当たり0・080ミリグラム)を超えたり数値が上昇したりしたとして、利根川や支流の江戸川から取水している浄水場計3カ所で取水や給水を停止した。19日までに千葉、群馬県の浄水場計2カ所で新たに取水を停止した。

 千葉県野田市全域と柏市内で断水となった。水質検査をした埼玉県は19日、群馬県高崎市付近の利根川支流の烏川(からすがわ)上流が発生源の疑いがあると指摘した。ホルムアルデヒドを生成する物質を扱う事業者が複数あるという。

 ホルムアルデヒドは化学工場の排水に含まれる有機物質が塩素と結び付いて生成される可能性があり、3県は利根川上流の水質も調べて発生源の特定を急いでいる。埼玉、千葉県は健康への影響はないとしている。

 取水や給水が停止された浄水場は、埼玉が行田(行田市)、千葉が上花輪(野田市)北千葉(流山市)栗山(松戸市)。群馬が東部地域水道浄水場(千代田町)。

 埼玉県春日部市の庄和浄水場の水道水でも基準を超えたが、粉末活性炭で除去するなどして取水が続けられた。19日午前11時現在で取水停止が続いているのは上花輪と北千葉の2カ所。またいったん再開した栗山も正午前に再び停止した。

 国土交通省関東地方整備局は有害物質を薄めるため、栃木、埼玉などの県境にある貯水池を放流。群馬県のダムなども放流した。

 埼玉県によると、17~18日に行田、庄和浄水場で採取した水から0・096~0・168ミリグラムを検出した。

 千葉県野田市などによると、上花輪浄水場では0・135ミリグラムを検出。北千葉浄水場では19日未明にいったん取水が再開されたが「さらに様子をみたい」として同日朝、再び停止された。

 群馬県によると、18日に採取した利根川の水を塩素処理した結果、基準値を超える0・098ミリグラムを検出。浄水処理後は0・04ミリグラムになり基準を下回ったが、通常より高いため安全性を考慮した。
 ホルムアルデヒドは原因物質に水を消毒する塩素を加えることで発生。揮発したホルムアルデヒドを長期間吸入し続けると、がんやシックハウス症候群を発症する恐れがあるという。

 (2012年5月19日、共同通信)

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