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徽宗皇帝のブログ

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海側も陸側も遮断不可能な遮水壁
「逝きし世の面影」から、当該記事への読者コメントも含めて転載する。その読者コメントが、記事への見事なアンサーになっている。


広瀬隆の講演(日時場所忘れました)海側遮水壁を閉じると原子炉建屋の下に地下水がたまり、建屋が地下水の上に浮いた状態になりやがて転覆するそうです。

福島原発はこういう状態で汚染水を垂れ流し続け、太平洋を汚染し続けているのである。
東京オリンピックは、フクシマが解決しないかぎり、実施不可能だろう。そして、フクシマの解決は、ほぼ不可能ではないか。福島近辺の「真夏の海霧」は、どう見ても福島原発地下で発生した水蒸気だろう。



(以下引用)

(続)真夏の怪談 フクシマの海側遮水壁

2015年08月16日 | 放射能と情報操作
『大手メディアが誰も書かない海側遮水壁』

汚染水の海洋流出を阻止するため、3年以上前の2012年5月、1~4号機の護岸海側に遮水壁を建設。全長約780mの海側遮水壁は現在99%完成しているが、未だに運用されていない。(開口部から汚染水がダダ漏れ)
5月12日自民党総務会は、疑問が渦巻く運用目的が不明の不思議な安倍晋三『なんちゃって平和法案』を満場一致で了承。以後政府自民党は強行採決に向かって一丸となって暴走しだした。
その五日後の5月17日、日本共産党機関紙しんぶん赤旗は半ページもの特集記事『福島第一原発 迷走する汚染水対策』で、摩訶不思議な謎だらけの東京電力の建設した『海側遮水壁』を日本のマスメディアとして初めて取上げている。
だが、丁寧に説明されると余計に謎が深まる安倍晋三『平和法案』と同じことが、赤旗の東京電力のフクシマ『海側遮水壁』にもぴったり当て嵌まる。
当該の赤旗記事ですが、読めば読むほど意味不明でフクシマの謎が深まるばかり。
さっぱり『海側遮水壁』の意味が分からない。これでは今まで3年間も大手メディアが誰も書かなかったのも『なるほど』と頷ける摩訶不思議な代物だった。

『原子力規制庁職員?か関係者による擬装サイエンスブログの怪記事』

放射能と情報操作のカテゴリーで、『謎だらけ秘密だらけの東京電力「海側遮水壁」の怪』を書いた5月18時点では、およそ『海側遮水壁』を扱ったまともな記事はネット上に見つからない。(ほぼこの『逝きし世の面影』の5月18日記事が唯一と言って良いほど何も無い)
フクシマの『海側遮水壁』ですが、今まで何故かその『存在』自体が日本国のタブー中のタブーであったらしいのです。
現在ですが、東京電力のホームページでは海側遮水壁をほんの少しだけ詳しく書いている。というか、海側遮水壁と陸側凍土遮水壁とを並立的に書いているから不思議だ。(今までのマスコミは陸側の凍土遮水壁についてだけ報道し、海側遮水壁については一切沈黙していた)
今回グーグルで『海側遮水壁』でネット検索すると今までの東電ホームページ以外にも、
『海側遮水壁を閉合すべきか、先に陸側の凍土遮水壁を閉合すべきか?をめぐる検討会での議論(1)』がヒットした。
当該記事は、『3.11東日本大震災後の日本』(つくば市および東京より発信しています。原発事故関係のニュース満載)のブログなのですが、一般の個人が書いている科学ブログの体裁を取っているが、・・・内容的に原子力規制庁による擬装サイエンスブログの可能性が非常に高い。 
そもそも当該記事は『3/25に行われた第33回監視評価検討会における議論』を扱ったものであり、まさに規制庁のホームページの様相を呈している。(記事は2015/04/19(日) で、それ以後の更新が無い)

『原子力規制委員会Vs東京電力・経済産業省・資源エネルギー庁連合の仁義なきバトル発生』

先ずブログのタイトルである『海側遮水壁を閉合すべきか、先に陸側の凍土遮水壁を閉合すべきか?をめぐる検討会での議論(1)』が不思議である。
『驚きだ』としか言葉が無い。
原子力規制委員会と東京電力や経済産業省・資源エネルギー庁の間で、『海側遮水壁を閉合すべきか、先に陸側の凍土遮水壁を閉合すべきか?をめぐる検討会での議論』があったなどは、まったくの初耳である。
日本のマスコミは何処も一切報道していない。
陸側にしろ海側にしろ同じで、遮水壁建設は東電や規制委など関係者全員の意見の一致の結果だと思っていた。
ところが、そもそも意見が真っ二つ。フクシマの収束作業では関係する当事者の間で大論争が存在していた。現状認識で大きな矛盾点が存在していたのである。
ようは原子炉圧力容器を突き抜けた数千度の超高温の100トン超のウラン燃料の行方が誰にも判らない。
規制委もエネ庁も東電も関係者全員同じで、現在何処に有るのかが誰も知らないのである。

『3.11東日本大震災後の日本』の『海側遮水壁を閉合すべきか、先に陸側の凍土遮水壁を閉合すべきか?をめぐる検討会での議論(1)』を要約すると、

『3/25に行われた第33回監視評価検討会における議論の中で、今後の一番の課題である凍土遮水壁をいつ運用開始するべきか、という議論が行われています』
『検討会での具体的な議論については(2)で書きたいと思います((2)は来週になるかもしれません)。
でも、実は多くの人に知ってもらいたいのは今回の(1)の海側遮水壁の現状についてなのです。』
陸側遮水壁(凍土壁)2014年度中にほぼ完成。
当初の計画通り、2015年度に入ったらすぐに運用(凍結)を開始したい東京電力とエネ庁。
ところが、規制委員会の監視評価検討会(第20回~第22回)は、『凍土壁は一度開始してしまったら建屋近辺の地下水に不可逆的な影響を与える』、として断固阻止の態度らしい。
規制委では、『地下水の水位』を表向きの口実にして誤魔化しているが、それなら『不可逆的な影響を与える』など大仰過ぎる。
水位の上下など幾らでも変更が可能であるし、そもそも凍土壁は水位の変化が目的の一つだった。
規制委のように、水位の変化程度で『不可逆的な影響を与える』などとは誰も思わない。今回の原子力規制委員会の主張ですが基本的に口から出まかせの真っ赤な嘘であり絶望的なフクシマの現状の擬装工作である。

『日本の面積で3分の1、人口で40%が影響する壊滅的な大爆発』

誰も恐ろしいので口にしないが、本当はフクシマの4年ぶりの大爆発を全員で心配しているのだろう。
規制委とエネ庁のバトル発生で、『昨年度の6月の議論においては、凍土壁の掘削自体は行っても凍結を開始しなければ不可逆的な影響を及ぼすことはないので、工事自体は認めるという結論になり、建屋の陸側から着工しました』となった。
『とにかく予定通りに凍土遮水壁の運用を開始したい東電とエネ庁の意向と、凍土遮水壁を運用するよりもまずは海側遮水壁の閉合を行う事が喫緊の課題であり、サブドレンを運用開始してから凍土遮水壁を運用開始するかどうか判断してもいいのではないか、という規制委員会の考え方が正面からぶつかっており、次回あるいは次々回にどういう結論に落ち着くのか、落としどころが私にはまだ見えていません。』 
『以上が海側遮水壁の現状とその閉合をめぐる問題点です。海側遮水壁はまだ完全には閉合できていないため、放射性物質が海に大量に垂れ流し状態が続いている。』
学者も官僚も政府も、誰も彼も同じでフクシマの核燃料の原状を把握出来ていないので右往左往するばかりで『安全な正しい解決方法』が分からない。
意見の不統一で小競り合いを繰り返している東電も規制委もエネ庁も、再臨界の大爆発の恐怖に怯えながら真夏の濃霧の中を目的も無くゾンビの如く徒に彷徨っているのである。
ジャンル:
政治
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2 コメント

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冷凍壁から知れること (パンダ)
2015-08-16 16:40:28
原発が吹っ飛んだ数週間後、地下水を遮断するためのシートパイルをぐるりと設置する話があったようですが、いつの間にか立ち消えして、代わりに冷凍壁が表に出、それの失敗が喧伝されていたと思ったら最近になって突然と『本稼動に入る』と嘘のような発表があり、しかも冷凍壁は山側のみで、海側はシートパイルを設置済み、ただし、一部は開放のまま・・・だそうな。
私が穿って当初から感じたのは、冷凍癖はスイッチを切るだけで開放できるから、要するに地下水の流れをコントロールできる、、シートパイルだと簡単には開放できない。・・つまり、地下水の流れを復帰しなければいけない可能性があるのだろう、と。

やっぱり、メルトスルーしたデブリへの対応が絡んでいたようですね。冷やさなきゃあいけないのだけど、下手に水を満たすと再臨界を助長する。いずれにしても汚染水として海へ流れ、汚染蒸気として大気に漏れる。とんでもない事態なのでしょう。

そういえば『週間ヤングジャンプ 35号』の『サラリーマン金太郎』にそれらのことが細かく載っています。美味しんぼの「鼻血騒動」どころじゃあありません。大変なバックが『書いてもいい』もしくは『書け』と言っているであろうことは確実で、そっちのほうが事の重大さを伺わせます。
海側遮水壁 (luna)
2015-08-16 20:48:22
広瀬隆の講演(日時場所忘れました)海側遮水壁を閉じると原子炉建屋の下に地下水がたまり、建屋が地下水の上に浮いた状態になりやがて転覆するそうです。

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