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徽宗皇帝のブログ

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若者はなぜ右傾化しやすいか(1)
若者はなぜ右傾化しやすいか、という問題を論じよう。

まず、右翼と左翼の定義からする。左翼は革新主義、右翼は保守主義ということでいいだろう。さらに革新主義とは、現在の政治・社会体制を変革することを望むこと、保守主義は現在の政治・社会体制を維持することを望むこと、という定義も問題ないかと思う。
では、なぜ一方は変革を望み、一方は維持を望むのか。それは、現在の政治・社会体制に不満があるか、満足しているかの違いであるはずだ。不満があれば変革を望み、満足していれば現状維持を望むのは当然である。
すなわち、右翼の若者たちは、現在の政治・社会体制に満足し、それを変えようとする「革新思想の持ち主たち」を憎悪している、というわけだ。ここまではいいだろうか?
なるほど、現在の日本は世界の中では富裕な部類だと言えるだろう。問題は、その国家的な富の配分が公正かどうかだが、少なくとも「革命」を起こすほどの不平等は無い。だから、「革命」を企み、国家体制を破壊しようとする「アカ」どもは撲滅するべきだ。というようなのが、右翼の若者たちの思想だろう。
要するに、右翼とは、現在の社会体制に満足している人々である、という理解でいいだろうか。ならば、現在の社会体制に不満でありながら、右翼であるという人々は、自己矛盾した存在であるといえる。たとえば、現在貧困のさなかにありながら、現状を維持したいと望む人間とは、なかなかおかしな存在だと言えるだろう。ところが、実はそういう「貧困右翼」も多いようなのである。(続く)

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