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徽宗皇帝のブログ

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茶色の朝が来た
「晴耕雨読」から転載。
体制批判的な記事の多い有名ブログが続々とブログ閉鎖を決定し、それだけでも特定秘密保護法案の効果はあったとお上はほくそえんでいるだろう。
まあ、これが本来の日本という国であり、今までの民主主義は戦後70年弱の夢であったのだ。めでたく戦前に回帰し、民草はお上の慈悲にすがって生きるしかない、という社会が来た、ということである。もちろん、お上とは官僚とその走狗たる政治家たちのことだ。その裏に悪徳資本家がいて、「越後屋、おぬしもワルよのう」となると時代劇の世界だが、今も昔も構図は同じだ、ということである。
さて、賢い人たちは最初から権力に逆らわず、体制批判的な言動は一切しなかっただろうから、安心なことだろう。ネットという一見自由そうな言論空間に騙されて、思いきった体制批判発言をしていたドン・キホーテたちが青ざめ、あわてふためいているわけである。もちろん、私も弱小ながらその一人だ。あの二回の国政選挙で日本の民主主義は終わったとは思っていたが、さすがに安倍総理やその仲間がここまでやるとは思わなかった。ヒトラーの政権掌握過程とそっくりである。なるほど、麻生がポロリと漏らした通りだ。
私もいい加減にこのブログをやめようか、と思っているが、それは別の理由からだ。それは、自分のような無知無能な人間が、いつまでも偉そうに社会評論をするべきではない、という理由である。
何度も言うように私は床屋政談こそが民主主義の土台であり、素人の政治談議は大事だ、という考えではあるのだが、私自身の考えはもはや言い尽くした感じもあり、このままこのブログを続けてもただの惰性でしかない、という気もするのである。
とは言っても、ここまで書いてきたことを変更する気はないし、それは不可能でもある。
もともと「思ふこと言はざるは腹ふくるる業(わざ)なり」だからブログを書いてきたのであり、書いてきたことにはそれなりに満足もしている。
まあ、今後は、何か特に書きたい、という「技痒」を感じた時にだけ書くということで、更新頻度は落ちると思うが、「自分自身ほど信じられないものがあるか!」(by横島忠夫@「GS美神」)というのが私だから、明日から今以上に書くかもしれない。


*「茶色の朝」とは何か知らない人は、ネット検索するか、今日の「酔生夢人のブログ」参照。もっとも、私もその本自体は読んでいないが、概要を知っていればそれで十分だと思っている。「茶色の朝」という概念自体が大事だ、ということだ。




(以下引用)


2013/9/16


「「秘密保護法案」民主主義を終了させようという強い意志を持つ政党に圧倒的な議席数を与えてしまった」  憲法・軍備・安全保障

想田和弘氏のツイートより。

これ、マジで国会通っちゃうのかね→「秘密保護法案」 国政調査権を侵害/国会議員も処罰対象/国会に全面非公開の場合も http://t.co/tzLLaCiTkJ

日本の民主主義、ホントに崖っぷちにあるな。

物事が終わるときって、意外にあっけないものなんだよな。

あまりにも全方位から一気に来てるし、そのことに気づいてる人も少ないし、手の打ちようがないような。

もしかして、自民は今後一切、未来永劫、絶対に下野しないことを本気で狙っているんじゃないか。



でないと「秘密保護法案」なんていう危ないシロモノは出して来ないのでは。

だって、秘密保護法が施行されたら、権力を握っているうちはいいけど、下野したらメチャクチャ不利な立場に置かれるよね。

そのことを視野に入れてたら、あんなもの出さんだろう、恐くて。

でも、確かに与党でいるうちに秘密保護法を通せば、権力から引き摺り下ろされないですむ可能性は高まるよな。

だって都合の悪い情報は全部秘密に指定して、それを暴く国会議員やジャーナリストは逮捕投獄すりゃいいんだもん。

下手すりゃ原発の汚染水やら、活断層やらの情報も、全部「秘密」に指定できる。

それを暴こうとする者は、国会議員だろうと新聞記者だろうと逮捕投獄できる。

最強。

> 今ジョージ・オーウェルの『1984年』を読んでいるのですが、『2013年』でも違和感ないですね。

> 憲法草案も下野を全く考えてない内容ですよね。もう二度と権力を手放さないと決めたのかも。

秘密保護法案へのパブコメを提出した。

原発の汚染水やらの情報も全部「秘密」に指定できる。

それを暴こうとする者は、国会議員も新聞記者も逮捕投獄できる。

民主主義を終了させたくない人、反対意見を提出すべき。

名前や住所などの個人情報は任意。http://nohimityu.exblog.jp/20720759/

秘密保護法案の「概要」にある、「未遂、共謀、教唆又は煽動を処罰する」ってのが凄く怖い。

そもそも何が秘密に指定されているのも「秘密」なわけだから、いろいろ調べているうちに指定された「秘密」に行き当たったら、その人の仲間も含めて逮捕されかねない。

パブコメ9/17まで。

「秘密保護法案」は、80年代に猛反対にあって頓挫した「スパイ防止法案」のゾンビなんです。

だけどあのとき大反対した勢力はいまの日本にいない。

ホント、日本の民主主義、崖っぷちです。

五輪どころじゃないよマジで。

パブコメ9/17まで→http://nohimityu.exblog.jp/20720759/

民主主義を脅かす勢力はどんな社会にもある。

問題は、今の日本の民主主義は、そういう勢力に対する免疫力が物凄く弱っているということだ。

とにかく弱っている。

そもそも、ウィルスが侵入してもそれをウィルスだと認定する力そのものが弱っている。

> 独裁国家の誕生じゃん。嘘だと言って。

秘密保護法も、選挙では全く争点にはならなかった。

にもかかわらず、あたかも議論され支持されたかのごとく、静かに国会を通されようとしている。

麻生副総理がナチスの手法に倣った成果か。

とはいえ、民主主義を真っ向から否定する憲法案を出してる自民党に、圧倒的な議席数を二度にわたる選挙で与えてしまったのだから、主権者の責任は極めて重い。

秘密保護法のようなとんでもないことを仕出かすであろうことは、見抜けなきゃだめです。

民主主義を終了させようという強い意志を持つ政党に圧倒的な議席数を与えてしまったのだから、ひとたまりもない。

秘密保護法案って何?という人は、このラジオの収録を。

短い時間に重要なポイントが盛り込まれ、分かり易い。

そして背筋が寒くなる。

J‐WAVE JAM THE WORLD堤未果 x 梓澤和幸「秘密保全法について」2013.04.17 http://www.dailymotion.com/video/xz363d_

警察が五輪テロ訓練に「五輪反対派」を想定したことを批判したら、僕は「痛い」「被害妄想」なんだそうだ。

そういう人は、テロ訓練に「イスラム教過激派」を想定してもOKだというのだろうか。

Politically Incorrectという概念をご存じないのか。

そういえば、英語ではPolitically Incorrectという言葉は非常に頻繁に使われる大事な概念だけど、これに当たる日本語がない。

よって、そういう発想そのものがない、もしくは薄いのか。

だとしたら、それに当たる言葉を作って広めないといけないな。

必読。

→東京新聞:秘密保護法案 軍事国家への入り口だ:社説・コラム(TOKYO Web) http://t.co/fLDetgusJl

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http://t.co/fLDetgusJl

【社説】
秘密保護法案 軍事国家への入り口だ

2013年9月13日


 政府が進める秘密保護法案は、国が恣意(しい)的に情報統制を敷く恐れがある。「知る権利」と真正面から衝突する。軍事国家への入り口になってしまう。

 自由や人権などよりも、国の安全保障が最優先されるという思想が根底にあるのだろう。政府が公表した秘密保護法案の概要を見ると、そんな印象を強く持つ。

 かつて検討された法制と異なるのは、特段の秘匿が必要な情報である「特定秘密」の事項だ。(1)防衛(2)外交-は同じだが、「公共の安全および秩序の維持」の項目を(3)安全脅威活動の防止(4)テロ活動の防止-と改めた。
◆情報隠しが横行する

 公共の安全や秩序維持の文言は、社会のあらゆる活動に投網をかけると強く批判されたため、今回は変形させたのだろう。

 それでも問題点は山積だ。まず、特定秘密の指定範囲である。行政機関の「長」が別表で指定するが、中身があまりにも茫漠(ぼうばく)としている。防衛については十項目あり、「自衛隊の運用」が最初に規定されている。「運用」の言葉だけでは、どんな解釈も可能だろう。防衛相は恣意的に特定秘密のワッペンを貼り、さまざまな情報を国民の目から覆い隠せる。

 現行法でも昨年末時点で、防衛秘密の指定事項は二百三十四件にものぼる。秘密文書も膨大となり、一昨年末では約八万三千点が隔離された状態だ。

 外交分野でも同じだ。例えば「安全保障に関する外国政府との交渉」と別表に漠然と書かれているため、外相はいかなる運用もできよう。違法な情報隠しすら行われるかもしれない。

 ある情報が特定秘密に本当にあたるかどうか、国会でも裁判所でもチェックを受けないからだ。形式的な秘密ではなく、実質的な秘密でなければならないが、その判断が行政の「長」に任されるのは、極めて危うい。
◆「知る権利」への脅威だ

 安全脅威やテロの分野も解釈次第で、市民レベルの活動まで射程に入る恐れがある。

 言い換えれば、国民には重要でない情報しか与えられないのではないか。憲法は国民主権の原理を持つ。国政について、国民が目隠しされれば、主権者として判断ができない。秘密保護法案は、この原理に違背するといえよう。

 憲法には思想・良心の自由、表現の自由などの自由権もある。政府は「国民の知る権利や取材の自由などを十分に尊重する」と説明しているものの、条文に適切に生かされるとは思えない。

 特定秘密を取得する行為について、「未遂、共謀、教唆、扇動」の処罰規定があるからだ。あいまいな定めは、取材活動への脅威になる。容疑がかかるだけでも、記者やフリーランス、市民活動家らに家宅捜索が入り、パソコンや文書などが押収される恐れが生じる。少なくとも、情報へのアクセスは大きく圧迫される。

 「取材の自由」はむろん、「知る権利」にとって、壁のような存在になるのは間違いない。政府は「拡張解釈し、基本的人権を侵害することがあってはならない」旨を定めると言うが、憲法で保障された人権を侵してはならないのは当然のことである。暴走しかねない法律だからこそ、あえてこんな規定を設けるのだろう。

 驚くのは、特定秘密を漏らした場合、最高で懲役十年の重罰を科すことだ。現在の国家公務員法では最高一年、自衛隊法では五年だ。過去のイージスシステムの漏洩(ろうえい)事件では、自衛官に執行猶予が付いた。中国潜水艦に関する漏洩事件では、起訴猶予になった。現行法でも対処できるのだ。重罰規定は公務員への威嚇効果を狙ったものだろう。

 そもそも誰が特定秘密の取扱者であるか明らかにされない。何が秘密かも秘密である。すると、公務員は特定秘密でない情報についても、口をつぐむようになる。ますます情報は閉ざされるのだ。

 しかも、国会の委員会などで、公開されない秘密情報も対象となる。つまり国会議員が秘書や政党に情報を話しても罪に問われる可能性がある。これでは重要政策について、国会追及もできない。国権の最高機関である国会をないがしろにするのも同然だ。
◆憲法改正の布石になる

 新法の概要に対する意見募集期間も約二週間にすぎず、周知徹底されているとはいえない。概要だけでは情報不足でもある。政府の対応は不誠実である。

 米国の国家安全保障会議(NSC)をまねた日本版NSC法案も、秋の臨時国会で審議される予定だ。集団的自衛権をめぐる解釈も変更されかねない。自衛隊を国防軍にする憲法改正への道だ。

 秘密保護法案はその政治文脈の上で、軍事国家化への布石となる。法案には反対する。





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