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徽宗皇帝のブログ

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裁判の原告となる資格
「ギャラリー酔いどれ」から転載。
前から何度も書いたことだが、ポーの「盗まれた手紙」の「あまりに大きすぎるものはかえって見えなくなる」という発想が私は大好きである。これは「あまりに明白な嘘は、かえって気づかれにくい」と言い換えてもいい。9.11後の世界は、あまりに馬鹿馬鹿しい嘘がマスコミで報道されても誰もそれに疑問を呈しない、という状況が普通になっている。

私が法廷物のドラマなどを見てきたかぎりでは、「その裁判の告訴人に直接的な利害関係の無い訴えは裁判の対象とならない」というのが裁判審理の原則だったと思う。簡単に言えば、事故や事件などの当事者(被害者)でない人間が、その事故や事件に関して原告となることはできない、という原則だろう。当たり前の話で、それができれば裁判が膨大な数に膨れ上がる。
ところで、下のメルセデスベンツ裁判(になる予定、の段階の話だが)の原告は、「被害者」だろうか。メルセデスベンツが排ガス規制においてインチキをしていたことによって、ベンツのユーザーがどんな被害を受けたのだろうか。
被害を受けたとしたら、それは空気を吸っている全世界の人間になるはずだが、彼らに全世界の人間を代表する資格はあるのか。むしろ、ベンツを使うことで、「加害者」であり続けたはずではないか。まあ、ベンツの「資産価値が低下した」ということはあるかもしれないが、それはベンツの排ガス規制違反が確定して後のことのはずだ。
何がいいたいかは、分かるだろう。この「ユーザー」が何者か、私は怪しんでいる、ということだ。背後にアメリカ政府がいるのは確かだろう。もちろん、メルセデスベンツ社の排ガス規制違反の証拠は握った上での話だろうが、この原告(ユーザー)自体は真の原告などではないと思う。

ところで、我々日本人、特に日本本土に住む人間は、東電福島原発事故による放射能のためにほとんど全員が被害者になっているのだが、それについて裁判を起こすことはできるのだろうか。そして、それに勝訴する可能性はあるのだろうか。ほとんどゼロではないか、と私は思っている。日本はそういう国なのである。
簡単に言えば、法は上級国民だけのためにあるわけだ。


(追記)今読み直して気づいたが、「排ガス規制」は健康被害の問題のためではなく、それ自体が詐欺だと私が確信している「地球温暖化」抑制の目的であった。メルセデスベンツは、不法行為をしたとはいえ、その法(規制)自体が詐欺なのだから、同情に値するとも言える。


(以下引用)


*サムライ輿水応援隊  2016/2/19

スレチです。 フォルクスワーゲンで 味を占めたのか
今度はメルセデスベンツに イチャモンつけて カツアゲですか?
アメリカ発のニュースは どうも信用できない。

●メルセデス・ベンツにも排ガス不正疑惑、米国で集団訴訟

AFP=時事 2月19日(金)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160219-00000015-jij_afp-bus_all

【AFP=時事】ドイツ自動車大手ダイムラー(Daimler)傘下の
メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)が米国内で販売していたディーゼル車に、
基準値を超える窒素酸化物(NOx)を排出しても隠蔽できる装置を搭載して
規制当局を欺いていたとして、米国内のユーザーらが18日、
同社を相手取った集団訴訟をニュージャージー(New Jersey)州の連邦裁判所に起こした。
(以下省略)


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