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徽宗皇帝のブログ

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軍隊が自国民を殺す事例
「ハフィントンポスト」から転載。
朝鮮戦争についてはあまり詳しくないが、「戦争状態では、民間人の生死はほとんど無視される」つまり、「軍隊は国民を守らない」ということのいい事例でもあるから転載した。
軍隊が守るのは国民個々ではなく「国家」という抽象存在だが、軍隊にとっての国家とは「国家権力の主体」つまり、権力層(軍隊の実質的オーナー)を意味するのである。一般民衆など関係はない。
別の言い方をすれば、軍隊とは完全に「命令系統」によって動く存在であり、軍隊にとって「命令だけが絶対だ」ということだ。上官が命令すれば、自国民でも射殺し、あるいは爆殺する。軍事作戦の邪魔であれば、目の前に何千人の自国民がいようが、殺す、ということだ。
もちろん、「それによって何万人の自国民が救われる(はずだ)」という名目がそこにあるわけだが、はたして死んだ人間がそれで納得するものかどうか。そして、偶然的に生き残る何万人の中に入ったところで、それが軍隊のおかげかどうか、怪しいものである。少なくとも、軍隊が動く周辺にいる民衆は、生存の危機にさらされることは確実だ。
この事件が興味深いのは、戦争犯罪において、その犯罪の中心である軍隊上層部(命令者)ではなく、末端(直接的実行者・命令を受けた者)だけが罪を着せられて処刑された、という点にもある。権力構造とはそういうものである。昭和期の名作ドラマ『私は貝になりたい』で、見事に描かれた構造だ。


(以下引用)

朝鮮戦争の1950年、韓国軍はソウル市民を見捨て、橋を爆破して逃げた

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6月28日は、朝鮮戦争初期、韓国軍が首都ソウルの漢江(ハンガン)に架かる橋を爆破し、多数の犠牲者が出た日だ。大勢の避難民が橋の上にいるにもかかわらず爆破作戦が実行され、500人とも1500人とも言われる人々が死亡した


【関連記事】

1950年6月25日、北朝鮮軍が北緯38度線を突破し、朝鮮戦争が始まった。北朝鮮軍の奇襲に韓国軍は劣勢だった。6月27日午前1時、韓国政府は非常閣僚会議で、ソウルを捨てて南にある水原への遷都を決め、李承晩大統領(当時)はさらに南の大田に逃れた。ラジオは「国連軍が助けてくれるから安心しろ」と大統領の肉声を放送し続け、新聞は事実と異なる韓国軍の反攻を伝えていた。


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漢江大橋の爆破場面。アメリカ・NBCの従軍記者が撮影したとされる


大統領が逃げ、国民を欺き続ける中で、北朝鮮の南進を少しでも遅らせるため、韓国軍はソウルを東西に流れる漢江の人道橋(人間、車用)を爆破した。


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漢江大橋の爆破後、浮き橋で川を渡る人々。韓国国防部「朝鮮戦争60周年事業団」のブログから


韓国の聖公会大学教授、韓洪九氏は以下のように当時の状況を説明している。


6月28日午前2時30分頃、総参謀長チェ・ビョンドク一行が漢江歩道橋を通過した直後、陸軍工兵監大佐チェ・チャンシクは漢江橋の爆破を命令した。

市民に安心して生業に従事しろと言っておきながら、自分たちだけが抜け出た後に橋を落としてしまったことも真に問題だが、本当に許されないことは、爆破当時に漢江橋には避難民が多数いたという点だ。 阿鼻叫喚、橋の上に何人いたかは分からず、死体を収容したわけでもないので、いったい何人が無念の死に至ったのかは分からないが、関係者たちは少なくて500人、多くて1500人が命を失ったと推定している。

(ハンギョレ「[歴史と責任①] セウォル号の悪魔、大韓民国の悪魔…」より 2014/06/09 12:13)

多数の民間人を犠牲にした作戦だったが、離れた場所に架かっている鉄道用の鉄橋は爆破に失敗し、北朝鮮軍の南進を防ぐ効果はなかった


9月15日、国連軍が仁川上陸作戦を成功させ、韓国軍と国連軍の反攻が始まった。橋を爆破した現場責任者の工兵は、失敗した作戦の責任を取らされて処刑された。


李承晩政権は犠牲の羊を探した。橋爆破の現場責任者であった29才の若き大佐チェ・チャンシクだった。 仁川上陸作戦が敢行されたまさにその日、臨時首都であった釜山(プサン)で開かれた戒厳高等軍法会議は、チェ・チャンシクに国防警備法27条の‘敵前非行罪’を適用し死刑を宣告した。 チェ・チャンシクは、自身は命令に従っただけだと抗弁したが効果がなかった。

当時判決文は、チェ・チャンシクの漢江橋爆破で莫大な車両と軍人が墜落し、無事な車両装備および軍需物資が敵に捕獲され、数万の兵力が渡江できない混乱が発生したとし、すべての責任をチェ・チャンシクに押しつけた。 9月21日チェ・チャンシクは釜山郊外で処刑された。

(ハンギョレ「[歴史と責任①] セウォル号の悪魔、大韓民国の悪魔…」より 2014/06/09 12:13)

韓国国防部の朝鮮戦争60年事業団のブログは「為政者による無責任の極致だった」と批判している




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