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徽宗皇帝のブログ

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道具がやることは「使用者」に責任がある

「Deeply Japan」記事だが、こういうように我々が「何となく思っていた」ことを明瞭に言語化してくれる記事は貴重である。まあ、凡人とは頭の出来が違うのだろう。ついでに言えば、マスコミに出て来る「専門家」は頭がいいわけではなく、喋るのに慣れているだけだと言えるのではないか。でその「喋る」内容が嘘ばかりであるのは言うまでもない。
しかし「意志決定センターを撃つ」というのは凄い言葉だが、当然でもある。幼児や子供が店の品物を壊すような悪いこと(「おいた」はどういう語源の言葉なのだろう?)をしたら「この手が悪いのね」と手を叩いて済ますのとは次元が違う。


これは、もちろん、ウクライナ戦争の「意志決定センター」はキエフではなくワシントンやニューヨーク(DSの巣窟)だ、ということである。

(以下引用)

内緒の大戦争は容易ではない

2022-06-05 17:40:59 | WW1&2
3月末にはロシア軍の弾丸が切れるとか、なぜこんなにロシア軍は弱いのかといった話が西側の主流メディアでにぎわっていたものだが、最近はだいぶナラティブが変わってきた。
そして、先週末、ロシアの安全保障会議の副議長で、かつて大統領だったメドベージェフが、キエフ政権(いわゆるウクライナ)がアメリカが与えるミサイルをロシア領内に打ち込んだら、ロシアは「意思決定センター」を撃つ、と言ったというのが知れ渡ってきたことが、地味にアメの世論と政権に影響しているっぽい。
 
このウォーニングは別に今に始まったことではないのだが、今回はメドがいつものようにTelegramに書いたりするだけでなく、アルジャジーラで話している模様。
で、こうした認識はメドだけではなくロシア側から示唆され続けているし、自分でも何やってるかわかっていないこともない、ってことだからこそ、バイデン政権の閣僚が、アメリカはキエフがロシア領内に打ち込まないと信じていると言って見たり、そういうミサイルは送らないといってみたり、なんだりかんだり、整合性のないことを言う事態が繰り返されている。
まぁなんというか、当然なわけですよ。だって、2014年に傀儡政権化し、膨大な予算をかけて好きなようにウクライナ国内の各地を要塞化して、ウクライナ人をNATOが訓練して、その場にはNATO諸国からのトレーナーだの指揮官みたいな人たちが何百人も入り込み、かつ、NATO諸国から7000人ぐらいの傭兵が入り込んでいるのが現在ウクライナで行われている戦争。
これは、実のところまったくのNATO諸国 vs ロシアの戦争なわけです。
それなのに、ウクライナとロシアの中だけで撃ち合って殺し合ってくれ、というのは、ロシア人がノーと言ったらそれまでよ、というケースでしょう。
ロシアはそれを見越しているので、最初からいろんなウォーニングを出している。効いてないわけではない。むしろ、効いてるから暴発に至ってないというべきでしょう。だけど、NATO諸国は、自分は関係がない、という態度をパブリックには取りたがる。
こっちはこっちで、NATO諸国の国民に、「実はこれからロシアと戦争するんですよ!」とは言ってない都合上、もし万が一、ワルシャワ77年ぶり二度目の破壊になったり、NATOの大きな基地のあるイタリア南部、消えました、NATOの馬鹿みたいに巨大な本部の建物が瓦礫の山と化しました、みたいなことになったら、各国民に対して全く言い訳できない。言い訳しても遅いわけだけど。
ゼロヘッジがこの話を書いているので、さらに知る人が増えたっぽい。
Russia Threatens To 'Strike The West' If US-Supplied Rockets Hit Its Territory
で、私が見る限り、知る限り、こういう話しにビビッドに反応できるのは、基本的にアメリカ人が最大手で、ヨーロッパ人はこういうことにすら気づいている人が極めて少ないと思う。
ドイツは自分たちが一体どんなところと組んだのか、今もまだわかってない気がする。ウクライナのナチ・メンタリティーをこじらせたような人たちを一手に引き受けるリスクを勘案せずここまで来たわけだからなぁと遠い目。同情はしないことにしてる。
■ 長い対立
で、しばしば、停戦を求めれば停戦になると考えている人がいるようなんですが、誰が停戦するんでしょうか?
明らかにNATO(US/UK/EU)+日韓という西側(総じて、「ナチ組」)が一致して、何年も前から何事かひねりあげたあげくの果てに今日のウクライナという場におけるバトルがあるわけです。
(事実上の戦争当事者なのは、この青いところ)
しかしそのナチ組の国民は自分が当事者だなんて全然思ってない。ということは、各国の政治機構に詰め寄ろうという機運もない。であれば、このナチ組のリーダー層は各国民に対して、この件に関してフリーハンドのまま行く可能性が高い。
また、中身も問題。ウクライナでNATOとロシアが停戦するということは、西側はウクライナを諦める、黒海を諦める、ロシアを潰す取り組みを少なくとも当面諦める、ということになるわけです。できるんでしょうか? (逆には、一時しのぎだなと思えば、ロシアは応じない)
ということは、これまでの状況から考えて、多分、この対立は長引く。
そして、どうやって決着するのか、誰も定かなことはわからない、って感じじゃないだろうか。
前に、嘘つき帝国は未体験ゾーンに突入していると書いたけど、軍事力を中心としてみた時の未体験ゾーンのみならず、統治と政治に関する未体験ゾーンにも突入していると思う。総じていえば、西側の政治の仕組みって話半分だったよな、みたいな状況。
嘘つき帝国(集合的西側)とナチの敗北&未体験ゾーン
■ オマケ
8年前の6月、ルガンスクのなんてことのない市街地がいきなり空襲された。また地上では、意味不明なまでに場違いな戦車が市街を砲撃した。こうやってここの紛争は始まった。それを一切無視してきたのが西側ナラティブ。逆にいえば、そうまでして一致団結して戦争をしてきたということですね。
 

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