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徽宗皇帝のブログ

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雇用問題解決のために
今の日本の最大の問題は雇用問題だろう。これから就職する若者には仕事が無い。今働いている人間はこれからどんどんリストラされる。ではどうすれば、雇用問題は解決できるか。その一つが第一次産業へのシフトだが、もう一つが下の記事にあるワーク・シェアリングである。一部の人間の仕事の抱え込みを減らし、他人と仕事を共有する。もちろん、その分の労働報酬は減るが、生活は、十分な余暇のある、より人間的なものになる。自分だけが贅沢な暮らしができればいい、という考えや、他人の失業問題は自分には関係ない、という姿勢は、そろそろやめにした方がいいだろう。


(以下、「独りファシズム」より引用)



どうあがいても雇用の需給ギャップ、富の不均衡と寡占は今後さらに加速するでしょうし、この流れは不可逆です。以前もエントリーしましたが、解消策はオランダの「ワッセナー合意」に倣うワークシェアリングしかないと思います。この改革は民間だけでなく、公的部門にも及び、教師や警察官といった職種も共有化されるようになりました。正規社員と非正規社員との間に給与、社会保険、昇進等の労働条件に格差をつけることが禁止され、就労時間や日数は大幅に縮減されましたが、結果、消費は徐々に活性化。GDPはプラスに転じ、財政も黒字化を達成、14%だった失業率は18年で2%台にまで改善、所得格差も解消されました。この事例は同じ資本主義というイデオロギーでも、「勝者総取り型」より「皆で共生型」のほうが、結局、国も経済も強くなるという証左です。高額所得者ほど過剰に貯蓄性向が高く、滞留した金は流通されず消費不足によるデフレと経済活動全領域で沈滞を引き起こすことは、現社会の疲弊そのものが反証しているでしょ。早い話、社会全体に金を回して一般労働者が過不足なく消費できる経済システムが一番健全だということです。ま、日本は既得権益層が絶対抗戦の構えですから、相当に無理っぽいですが。

いずれにしろマスコミにミスリードされて問題の本質を見失いがちですが、日本民族喫緊のテーゼは社会格差の克服、とりあえずこの一点につきると思うんですけどね...。

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