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BUZZ(騒音・雑音)だらけの世の中

「バズフィードニュース」という得体の知れないネットニュースサイトの記事がどれほど信頼できるかは知らないし、私の読んだかぎりではトランプ引きずりおろし工作のための記事である可能性が高いと思うが、逆にそういう目でみると、興味深いところもある。
まあ、論評するだけの価値は無いとは思うが、ある種の情報は与えてくれそうだ。

日本でフェイスブックが広まらないのは、日本人が案外賢いことを示しているような気も私にはしている。顔写真やプライベート情報を公開して得するのは、商売人や売名希望者だけである。プライベート情報を知られることの危険性のほうが、一般人にははるかに多い。下手をしたら、一生続くダメージを受ける。特に女性の場合、フェイスブックは、変質者を呼び寄せるエサのようなものだ。




(以下引用)




捏造記事が民主主義を壊すとき 増幅装置となったFacebook、そして政治家は沈黙する。

「やつらはファクトチェックしないからね」



「全てが真実になり、全てが真実ではない」「これまでは皆が拠りどころとできる事実のベースラインがあった。しかしいまや、それは失われた」


オバマ大統領がNewYorker誌に述べた発言だ。アメリカの民主主義の変容を表している。

Jonathan Ernst / Reuters


同誌は、ヒラリー・クリントンの応援演説に向かう道中、オバマと大統領補佐官のデイビッド・シマスが、ある記事について執拗に議論を交わしたと伝える。11月5日。大統領選まで3日と迫っていた。


二人が話題にしていたのはBuzzFeedの記事。東欧の小国の若者たちが、ドナルド・トランプの支持者向けに捏造記事サイトを運営し、莫大な広告収入を手にしていると伝えていた。


内容は衝撃的だ。

デジタル・ゴールドラッシュ

旧ユーゴスラビアを構成していたマケドニア。ギリシャと国境を接する人口200万人余りの小国だ。その中部の町ヴェレスは「デジタル・ゴールドラッシュ」にわいていた。


約7千キロ離れたアメリカ、大統領選のおかげだ。


この町の若者らは140以上のアメリカ政治サイトを立ち上げた。こんなもっともらしいドメインを持つ。


WorldPoliticus.com(ワールド・ポリティカス)
TrumpVision365.com(トランプ・ビジョン365)
USConservativeToday.com(USコンサバティブ・トゥデイ)
DonaldTrumpNews.co(ドナルド・トランプ・ニュース)
USADailyPolitics.com(USAデイリー・ポリティクス)


例えば、WorldPoliticus.comの記事「あなたの祈りは聞き届けられた」。匿名のFBI捜査官を情報源に「ヒラリー・クリントンは電子メール問題に絡み、2017年に起訴される」と伝える。(現在は削除)


Facebookで14万エンゲージメントを獲得した。(エンゲージメントとは、シェア、いいね!などのリアクション、コメントの合計数)


もちろん、でっち上げ記事だ。

「稼げるなら、やっちまえ」

運営しているマケドニアの若者たちは、サイトにトラフィックを生む最適手段はFacebookで記事を拡散させることだと、BuzzFeed Newsに教えてくれた。


さらに、Facebookでより多くシェアされる最適の方法は、トランプ支持者に向けて扇動的な内容を書くことだという。真実である必要はない。


「投稿の情報は悪いものだし、虚偽だし、ミスリーデイングだよ。でも『それで、人々がクリックし、エンゲージメントを稼げるなら、やっちまえ』だね」。こうしたサイトの一つを立ち上げたヴェレスの男子大学生はBuzzFeed Newsに話す。


BuzzFeed Newsの調査で、ヴェレスで運営されている政治サイトのうちアクティブなものは100以上あることが分かった。最大のサイトはFacebookに60万以上のフォロワーがいる。休止サイトも40あった。


「簡単に金が稼げるからサイトを立ち上げたんだよ」。仲間数人でサイトを運営する17歳の男性はBuzzFeed Newsに打ち明ける。


「マケドニア経済はとても弱く、ティーンエージャーは働くことを許されていない。だから、金を稼ぐためにクリエイティブな方法を探さなきゃならないんだ。ミュージシャンなんだけど、必要な道具を買えない。ここマケドニアでは、小さなサイトからの収入でも、いろんなものを買うのに十分なんだ」

Getty Images / BuzzFeed News


左翼より右翼

こうしたサイトに載るのは、アメリカの右翼サイトなどから、完全に剽窃したり、寄せ集めたりした記事だ。


ネット上で集めた情報に、扇動的な見出しをつけて配信する。これをFacebook上に流してシェアで拡散させ、自己サイトへのトラフィックを誘う。Facebookから流入した読者が自己サイトの広告をクリックすることで収入を生む。


こんな面白いことも分かった。左寄りのサイトや、民主党バーニー・サンダースの支持者向けコンテンツも試してみたが、トランプ支持者向けほどトラフィックは生まなかったという。

捏造、捏造、捏造

BuzzFeed Newsの調べでは、Facebookのエンゲージメントが高かった「マケドニア産」記事五つうち四つは捏造記事だった。


トップは、ConservativeState.comの記事「『ドナルド・トランプのような人物の出馬を望む。正直で、買収されることがないからだ』2013年、ヒラリー・クリントンが発言」。虚偽だ。


シェア、リアクション、コメントが計48万に上った。


この記事は、TheRightists.comからの引用とみられる。これは「すべてが真実の情報ではない」と宣言するサイトだ。

The Rightistsの記事 The Rightists / Via therightists.com


他に目立った捏造記事には「ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王がトランプ氏を支持」「マイク・ペンス副大統領候補がミシェル・オバマ大統領夫人を『例をみない品のないファースト・レディーだ』と述べた」といったものがあった。

激しい「市場競争」

トランプ支持者向けサイトが乱立し、稼ぐのが難しくなってきた——。そんな実態もBuzzFeed Newsの取材で浮かんできた。


先の男子大学生によると、2016年初めにサイトを立ち上げた人たちが最も稼いだという。友人は月55万円(5000ドル)の収入があり、Facebook上の「ヒット作」が出れば、33万円(3000ドル)を稼ぐ日もあったという。


この男子大学生は8月に自身のサイトを立ち上げたが、すでに更新をやめている。もっと稼げるサイトに集中するためだ。テーマは健康。ヴェレスには数千の健康関連サイトがあると見積もる。


BVANews.comを運営する16歳の男性も、健康サイトを持っている。このサイトを共同運営するパートナーによると、2016年初めに立ち上げて、月平均100万ページビューがあるという。


米大統領選は、トランプ旋風とFacebookがもたらした「棚ぼた」だったというわけだ。


取材に応じた先の17歳の男性はこんな言葉をもらした。「世界のほとんどは、マケドニアは未開の国だと思っているけど、そうじゃないんだ」。ネットに長けていれば、Facebookを操って荒稼ぎし、アメリカ人も食い物にできる——。そんなプライドがのぞく一言だった。

「誰もファクトチェックしない」

捏造記事はマケドニアの専売特許ではない。


米アリゾナ州のポール・ホーナー(38)は6年以上、複数の捏造記事サイトを運営している。Facebookで拡散させる手法は同じだ。広告収入は現在、月110万円(1万ドル)ほどだという。


大統領選後、ワシントンポスト紙のインタビューに答えている。要旨はこうだ。


Q:パロディーとか風刺だと主張されていますが、捏造やでっち上げの記事ですよね。3年前、5年前とで業界に変化はありますか?「オバマが選挙結果を無効とした」といった記事はなぜ人気になるのでしょうか?


正直言って、人間は間違いなくよりアホになってるね。もはや誰もファクトチェックしない。だからトランプが選ばれたんだ。

トランプは言いたいことを言い、人々は全部信じた。後で言ったことが真実じゃないとわかっても、気にしないんだ。だってもう受け入れているから。本当に怖いことだね。こんなのを見たのは初めてだ。


Q:捏造記事がトランプ勝利に影響したという議論があります。


トランプ支持者は、俺のサイトをしょっちゅうピックしてくれた。俺のせいで、トランプはホワイトハウスにいるのかもね。選対責任者は、俺がでっち上げた「3500ドル受け取って(トランプに)抗議した人」という記事を事実だとして投稿したよ。


この捏造記事は、トランプの次男エリックや選対責任者ケリアン・コンウェイがツイートして話題になった(その後ツイートは削除)。

エリック・トランプは「やっと真実が明らかになった!」とツイート

ABCニュースを見せかけているがURLは「abcnews.com.co」。ホーナーの偽サイトだ。

選対責任者のコンウェイも「哀れな!」といってツイート

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ワシントンポストのインタビューは続く。


Q:なんでこんな記事を?

トランプ集会に抗議するために人間が雇われているってトランプ支持者が信じているからだよ。まったく馬鹿げてるね。こんな馬鹿げた考えを笑ってやりたかったんだよ。だけど、拡散された。やつらは実際に信じやがった。


ファクトチェックすると思ったさ。そしたら、きまりが悪い思いをするだろ。だっていつもこうだったんだ。誰かが俺が書いた記事を投稿する。でも、捏造だったって気づいて、醜態を晒すことになる。

でもトランプ支持者は、捏造記事を信じつづけたんだよ!なんのファクトチェックもしないんだ!で、彼はいまホワイトハウスにいる。振り返ってみると、選挙にダメージを与えるどころか、助けちまった。


Q:「『がん特効薬』などの広告を最もクリックするのは右翼の共和党員だ」とFacebookに投稿していました。保守層をターゲットにするほうが儲かるということですか?


ああ、そうだよ。やつらファクトチェックしないからね。


捏造ニュース>主要メディア

BuzzFeed Newsの調査で、大統領選の最後の3カ月間、Facebook上の選挙記事では、捏造ニュースのほうが、主要メディアのニュースよりも、高いエンゲージメントを獲得していたことが判明している。


捏造記事サイトや特定政党に肩入れするブログが流した上位20記事が集めたエンゲージメントは871万だった。


一方、主要メディア(ニューヨークタイムズやワシントンポストなど19サイト)の上位20記事は736万にとどまった。

7月までは主要メデイアのエンゲージメントが圧倒的に優位だったことが分かる。だが、投票日が近づくと捏造記事のエンゲージメントが急激に上昇し、主要メデイアを追い抜いた。


捏造記事上位20のうち、17が明らかに親トランプまたは反クリントンの内容だった。1位は「クリントンがISISに武器を売った証拠をウィキリークスが掴んだ」、2位は「ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王がトランプ氏を支持」(現在は削除)という記事だった。


政治における虚偽情報を研究するダートマス大学の教授ブレンダン・ナイアンはBuzzFeed Newsの取材にこう話す。


「選挙結果を左右することはなかったとしても、でっち上げ記事がこのネットワークで信じられない規模で広がったのは明らかだ。Facebookは虚偽情報と戦うべきで、増幅させるべきではない」

Facebookの対応は

捏造記事を拡散させる強力な原動力となったFacebook。ピュー研究所によると、アメリカの成人のほぼ2人に1人がこのSNSでニュースを読んでいる。


Facebook上に飛び交う捏造記事が大統領選を左右したのではないか——。創業者マーク・ザッカーバーグは11月10日、こんな見方を真っ向から否定した。


「Facebook上の捏造記事、これはコンテンツのごくわずかでしかないのですが、これが選挙に影響を及ぼしたという考えは、とてもクレイジーだと思います」

Paul Sakuma for Techonomy


だが、内情は違ったようだ。


BuzzFeed Newsは11月15日、Facebookが拡散させた捏造記事がトランプ氏勝利にどう影響したかを調べるタスクフォースが立ち上がったと報じた。


あるFacebook社員の声を伝える。


「クレイジーな考えなんかではない。クレイジーなのは、あんな風に無視することだ。彼(ザッカーバーグ)も、Facebookの誰もが、選挙戦を通じて捏造記事は、我々のプラットフォームでやりたい放題だったって知っているんだから」

増幅装置としてのFacebook

ザッカーバーグは11月1218両日、捏造記事の対策について、Facebookに投稿。検知機能を改善し、捏造を報告しやすくするなど七つのプロジェクトを進めていると公表した。


だが、誰が、どうやって、真実と嘘の境を判断するのか、人気の風刺サイトやジョークはどうなのか。


ザッカーバーグも「問題は技術的にも哲学的にも複雑だ」「われわれ自身が真実かを裁定する者となることには、非常に慎重でなければならない」と認める。


Facebookの元デザイナー、ボビー・グッドラテは選挙当日の夜、Facebookに印象的な投稿をしている。


「ニュースフィードはエンゲージメントのために最適化される。この選挙で学んだように、ブルシット(bullshit)は高いエンゲージメントを示す。こうしたメディア、ドナルド・トランプは、真実かなんて気にしない。エンゲージメントだけを気にする」


ブルシットの直訳は、牛の糞。「でたらめ」を意味する俗語だ。


「我々のニュース環境がブルシットを奨励するなら、民主主義は傷むことが明らかになった。誰の責任でもない。誰も予想できなかった。だが、ここで目を覚まさなければならない」

Dado Ruvic / Reuters


崩壊する根幹

ジャーナリズムは、権力の濫用を監視し、正確な情報を有権者に届ける。そうした情報にもとづいて有権者は政治家を選ぶ。こうした民主主義のモデルは、その根幹から揺るぎ始めている。


冒頭、オバマと捏造記事について議論していた大統領補佐官シマスは、NewYorker誌にこんな構造変化を指摘していた。


「イスラム教徒、メキシコ人、障害者や女性にまつわるドナルド・トランプ氏の選挙戦での発言が8年前にされていたなら、共和党のライバル、宗教指導者、アカデミアは非難し、聞く耳は持たれなかっただろう。しかし今や、FacebookやTwitterを通じて、こうした人たちをパスできる」

「さらに、こうしたソーシャルメディアを通じて、同じ意見を持っていて、こうした考えや意見を正当化してくれる人々を見つけられる。かつては考えられなかったことを許容する全く新しい構造、社会的に肯定する感覚だ。これは根本からの変化だ」


大統領オバマ自身も印象的な言葉を語っている。


「人々が政治や政治家たちを通して見る『レンズ』は非常に力を持っている。トランプは新しいエコシステムを理解している。事実か、真実かは重要ではない。注意を引き、感情を沸き起こし、それで次へ飛びつく。感情の波に乗ることができる」


どういうことか。記者デイビッド・レムニックはオバマの言葉をこう解釈した。


フィルターバブルやソーシャルメディア・サイロの時代、人々に届く情報は、人々が本当であってほしいという願望によって形成されようになってきたことを、オバマは知っていた。


有権者を恐れる政治家

こうした捏造記事は世論形成に影響するだけではない。その世論に政治家が振り回される——。そんなアメリカの政治構造も、ある2人の会話から透けて見える。


民主党ビル・クリントン政権で労働長官を務めたロバート・ライシュは10月28日、知己の共和党の元連邦議会議員との会話を紹介した


Q:あなたの党の大統領候補をどう思う?
トランプは狂っている。明らかな、今ここにある、アメリカへの脅威だ。


Q:やつに投票しないと公に言ったかい?
いいや。


Q:なぜだい?
俺は臆病者だからさ。


Q:どういう意味だい?
ほとんどの共和党議員と同様に、俺が住む州はトランプ支持者だらけなんだ。


Q:でも、おまえさんは元議員じゃないか。もう出馬しないだろう。なにを恐れているんだ?
認めたくはないが、やつらが怖いんだ。トランプ支持者の一部は本当にイカれちまっている。


Q:身体の安全を心配しているっていうことかい?
必要なのは一人だ、っていうだろう。


Q:ちょっと待て。外国では、こうやって独裁者やファシストが権力を握ったんじゃないか。尊敬された指導者たちは立ち向かわなかった。
(略)
言わせてくれ。ほとんどの連邦議会の現職も元職も、俺と同じだよ。彼らと話すんだ。トランプは嘆かわしいと思っている。(略)だが、口にはしない。政治家のキャリアを終らせたくないやつもいる。ほとんどは命を危険にさらしたくない。トランプ支持の群衆はただもう危ないんだ。トランプは、やつらを狂気に煽り立てている。


新しい増幅装置の力を借りて、捏造記事は民主主義の決定過程に入り込み、爆発的な力を持ってきている。暴れる民衆の感情を冷ますことはできるだろうか。


(敬称略、日付は現地時間)











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バズフィード・ジャパン ニュース記者
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