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徽宗皇帝のブログ

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時間差利用の犯罪的行為
今日は三つの引用を並べるが、最初の内田樹の「政治家・官僚の時間差利用無責任作戦」についての文章を読んで連想したのがケインズの言葉である。
私はケインズの「長期的には我々はみな死んでいる」という言葉が好きなのだが、これは「長期的視野に立って経済や政治を行う」と称する政治家や官僚への批判、またそういう政治家や官僚の側に立つ経済学者への批判の言葉だ、と私は考えている。今、安倍政権が取り組むべき問題は何よりもフクシマの処理であるはずだ。それをそっちのけにして戦争気運を掻き立てることにやっきになっているのは、まさに「時間差を利用した犯罪的政策」と言うべきだろう。そして、安倍や官僚たちの悪事・悪政の結果が明白に顕れるころには(実は既に顕れているのだが表マスコミは報じないから「無い」ことにされている。)「我々はみな死んでいる」のである。
なお、実はもう一つ「時間差を利用した」話として、離婚と結婚を繰り返す人間は「時間差利用の一夫多妻だ」という面白い話があるのだが、引用が長くなるので、そちらは「酔生夢人のブログ」に書くつもりである。(書かないかもしれないが。)その代わり、すべての悪の原因を明確に示す英語の格言を最後に引用しておく。




(引用1)*「晴耕雨読」より引用。

烟霞余録

 えんかよろく


 


ケインズ"...In the long run we are all dead..."の部分の和訳


Paul Krugman がブログでAlan Greenspanを批判している。自分がFRB議長であったときにバブルを見ようとせず何もしなかったのに、現在の米国の金融危機に対して淡々と評価をし、レッセ・フェールを再確認して文章(FTへの寄稿)を終えているGreenspanの姿勢を批判したのだが、その中でKrugmanは、ケインズの『貨幣改革論』での有名な文章:


What Keynes said:


In the long run we are all dead. Economists set themselves too easy, too useless a task if in tempestuous seasons they can only tell us that when the storm is long past the ocean is flat again.


を引用している。Greenspanをケインズがここで批判的に書いているようなエコノミストであるといっているのだが、この部分の和訳を、参考までにググッてみた(英語の意味は大体分かるのだが、日本語にする時どうするかとふと思ったので)。実は、ここの部分のすべての日本語訳を載せたサイトはほとんどないことが分かったのだが、最初に、官僚ブログで有名なbewaad氏のブログのプロフィールが出てくる。bewaadというHNはまさにこのケインズの文章に由来するからだが、そこでは一つ前の文章から書き始められているが、


This long run is a misleading guide to current affairs. In the long run we are all dead. Economists set themselves too easy, too useless a task if in tempestuous seasons they can only tell us that when the storm is long past the ocean is flat again.


(長期では(なんとかなるさ)、って考え方では、今どうすりゃいいの、ってことはうまくいかなくなりがち。 長期では、みんなくたばっちまうんだ。 大荒れの時期に、嵐がどっかに行けばまた静かな海が戻ってくるさ、ってことしか言えないなら、経済学者ってずいぶんとお気楽で、役立たずな連中なんだって自分自身を貶めちゃってるよね。)


という訳。bewaad氏自身の考え方まで織り込んでしまっている。さて、もう一つの検索結果もみると、


■This long run is a misleading guide to current affairs. In the long run we are all dead. Economists set themselves too easy, too useless a task if in tempestuous seasons they can only tell us that when the storm is long past the ocean is flat again.


政府や専門家の思わせぶりな甘言にもかかわらず、長期不況からの出口は依然として見えないが、日銀を含む経済官僚や銀行家、経済学者、エコノミスト、諸々のアナリスト(w の無能さが白日のもとにさらされたことだけは良いことだったと思う。さて上の英語はケインズの有名な言葉だが、以下の訳はいかがなものか。


(1)長期では(なんとかなるさ)、って考え方では、今どうすりゃいいの、ってことはうまくいかなくなりがち。 長期では、みんなくたばっちまうんだ。大荒れの時期に、嵐がどっかに行けばまた静かな海が戻ってくるさ、ってことしか言えないなら、経済学者ってずいぶんとお気楽で、役立たずな連中なんだって自分自身を貶めちゃってるよね。
(2)・・・・長期的にみると、われわれはみな死んでしまう。 嵐の最中にあって、経済学者にいえることが、ただ、嵐が遠く過ぎ去れば波はまた静まるであろう、ということだけならば、彼らの仕事は他愛なく無用である


(1)は先ほどのbewaad氏の訳。(2)は出典不明(ケインズ全集?)。いずれにしろ、「以下の訳はいかがなものか」というのは同感。たいした能力もないが、私なりに訳してみると、


「この"長期"というものは、現下の問題に対しては誤った指針になる。長期的には我々はみな死んでしまっているのだ。経済学者が、嵐の吹くような激動の時期に「嵐が遠く過ぎ去ったときには海は再び平穏になるものだ」ということしか言えないのであれば、彼らは、あまりに安易で無用な仕事を自分に課していることになる。」




(引用3)「English proverbs explained」 (R・Ridiot &  C・Witting)



The love of money is the root of all evil.



(注)上記書の中にも注意されているが「金は諸悪の元」ではなく、「金への愛」が「諸悪の元」なのである。






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