まあ、年頭の挨拶に近い、今年度の政治と経済の予測で、個々の内容は他のブログで言われているものと大同小異だが、総まとめ的な内容なので、巨視的に全体を見るのに役に立つだろう。
(以下引用)
2023年 金融危機の深化・新たなシステムの挑戦
2023年、あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします!
昨年の元旦は、円安から金融危機の入り口に入っていく予測をした。
2022年、円安から日米欧金融破綻のストーリー
各国はコロナ→通貨の過剰発行、次いでインフレ→利上げから、金融危機の入り口に入っている。
今年、さらに未知世界が待ち構えていそうですね。
●大きな構図
アメリカとドルに代わる経済同盟を形成しつつあるBRICSとSCO(上海協力機構)
いま起こっていることは、コロナ→ウクライナ戦争の背後で進むのは、覇権闘争・金融戦争であり、新たなシステムの挑戦であるという認識が必要。
・BRICS、金本位による反ドル同盟結成
・中露主導の拡張BRICSによる経済圏構築、新国際決済通貨(バスケット通貨)導入へ
一方で
世界の負債は300兆ドル(4京500兆円)。インフレ→金利が上がるとそれだけで負担が急増。1%上がっただけで金利負担が450兆円上がってしまい、同時に資産である国債価格は下落、既に金融危機が始まっている。簿価会計のため、少し間をおきながら銀行の債務超過が表面化してくる。米ドルの負債を持つ新興国も金利負担に喘いでいく。
これから、戦争は新たな局面へ向かう。世界の金融危機が深化、新興国はロシアが準備する通貨に誘導される。西側諸国は、ロシア・新興国・ユーラシア同盟の諸国から切り離されて孤立していくのか?
●シナリオと意図
中露は、コロナ→世界の工場である中国の生産停止・供給制限を仕掛け、次いでウクライナ戦争→エネルギー価格高騰を仕掛け、西側諸国のインフレを煽ってきた。
その目的は明らかで、西側の金融兵器であるドルと中央銀行が作り出す大量の債務マネーによる経済支配を打破すること。西側は、経済成長のために大量の国債・債券を発行し、それで経済を回している(バブル経済)。
ドルを潰し、いままで抑えられてきた資源価格を上げるため、インフレに目をつけた。インフレ→利上げに向かうように仕向ければ、金利高騰から上記のように金融危機に入っていく。そして新たなシステムへ誘導する。
●今後の行方
・2026年 各国中央銀行のデジタル通貨発行
→ドルを介したSWIFTシステムに依らずに各国の直接取引が可能に。
・2024年~2025年頃 ユーラシアの経済同盟中心に、ロシア主導の通貨構想が始動。
ロシアの新通貨構想/セルゲイ・グラジェフの金融システム
2024年~2026年には、西側もユーラシア同盟もドルを必要としない世界が始まる。これはほぼ確定路線。この間を埋めるのが2023年の今年になるだろう。
●この世界潮流の中で、今年の注目点は以下3点
★インフレは続くのか?
特にインフレは、西側で続く。特にアメリカはドル下落からインフレが酷くなる。各国の財政出動は継続。→インフレは続く。
この文脈上で、食料危機は起きるのか?途上国の経済力UPのためには食料価値を上げることが必須。中国はすでにかなりの食糧備蓄を進めている。
★通貨増発→インフレと金融危機。政府・中央銀行の出口は?
金利を上げれば金融危機が深化、金利を下げれば通貨安とインフレ。
各国は大きなジレンマに直面していく。
※ロシアの通貨システムは、それらの回答にも成り得るのか?
★日本は脱米に向かうのか?
アメリカの凋落は明らか、日本はマスコミの誘導によってアメリカに従属しつつ、模索し始めているように見える。アメリカから半世紀前の攻撃兵器:トマホークや役に立ちそうもない迎撃システムを買わされている。
一方で脱米と見られる動きも少しづつ出始めている。
・しかし、アメリカに資金を供給し続けていた異次元緩和を終了
・次世代戦闘機を日英伊で開発へ リンク
※大量に保有する米国債をどうする?
by タロウ
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