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徽宗皇帝のブログ

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DSの機嫌を損ねた大統領はいかに始末されるか

「耕助のブログ」から転載。
私のお気に入りのポ-ル・クレイグ・ロバーツの文章で、相変わらず明晰で分かりやすい。
その反対が、「マスコミに載らない海外記事」でよく紹介されるケイトリン・ジョンストンの曲がりくねった、読みづらい文章だ。
ニクソンの失脚には私も胡散臭いものを感じてはいたが、それがDSによる策謀であったことと、その理由が明快に書かれている。
と同時に、ロバーツがDSの存在を明白なものとしていることも分かる。



(以下引用)

No. 1692 問題のある大統領はどのように棄てられるか


How Troublesome Presidents Are Disposed of


by Paul Craig Roberts


タッカー・カールソンがCIAによるケネディ大統領とニクソン大統領の解任について、12分の素晴らしいレポートを提供している。あなたが腑に落ちるまでこれを2、3回見て、友人や親戚に転送することをお勧めする。12分間でこれほど確かで重要な情報を得られる場所は他にないだろう。{1}


カールソンは、バイデンがもはや体制側にとって有用でなくなったため、現在、解任が進められていると考えている。


私は何十年もの間、ケネディ大統領とニクソン大統領の罷免に関する真実を報道してきた。半世紀を経て、タッカー・カールソンがこれほど多くの聴衆に同じ説明をするのを見るのは私にとってスリリングなことであった。もしアメリカ人が目を覚まし、関与することができれば、この国とアメリカ人の自由を守ることができるかもしれない。


ジョン・F・ケネディ大統領は自分が率いる政府が本当の政府ではないことに気づいたためにCIAと参謀本部に殺害された。前任のアイゼンハワー大統領は、5つ星の将官として、軍産複合体がもたらす民主政治への脅威を警告していた。ケネディ大統領はまだ大統領に権力があるうちに何とかしようと考えていたが、CIA長官のアレン・ダレスと統合参謀本部議長のライマン・レムニッツァー将軍を解雇する以上のことをする前に倒されたのである。ケネディ大統領は、レムニッツァー将軍を排除することができず、彼はNATOの連合国最高司令官に転身した。ダレスとレムニッツァーは共にケネディの命を狙った陰謀を指揮した疑いがある。


ニクソン大統領は、アメリカの歴史上、最も情報に精通し、海外から最も尊敬された大統領であった。彼は外国の指導者と連絡を取り合い、歴史的な出来事や時事問題に精通していた。しかし彼もまた、ケネディやトランプと同様に、大統領の権力を過大評価していた。


1月19日にも報じたように{2} 、ニクソンはソ連との軍備管理協定と中国への開放で、軍事・安全保障複合体の怒りを買った。ケネディ大統領の暗殺は内部犯行であることがあまりにも明らかであったが、CIAのメディア売春婦とウォーレン委員会によって隠蔽された。そこでCIAはあえて二人目の大統領を殺害しなかった。その代わりCIAは、工作員の一人を、新聞というより長年CIAに仕えていたワシントン・ポストの記者としてニクソン大統領の「ウォーターゲート」調査の責任者に配置し、米国史上最大の差で再選されたニクソンを大統領から追い出すために利用したのである。


不動産王であるドナルド・トランプはワシントンのことも、誰が本当に支配しているのか何も知らなかった。ロシアとの関係正常化を宣言したことで、彼はわけもわからずにCIAと米国の地下の支配者を敵にしたのだ。そしてここでも、彼を排除するためにメディアが使われた。「ロシアゲート」、2度の弾劾訴追、「1月6日の暴動」、そして今回の「機密文書ゲート」だ。


大統領はシークレットサービスにさえ守られていない。観光客が撮った動画ではっきりわかるように、ダラスでケネディ大統領のオープンリムジンの脇に並んでいたシークレットサービスの男たちは上司に呼び止められ、追い払われた。ビデオにはその命令に対してシークレットサービスの一人が抵抗している様子が映っている。シークレットサービス隊員が排除された後、ケネディは正面からの銃弾で後頭部を吹き飛ばされ、死亡したことが映像からわかる。リムジンの後部座席に手を伸ばし、吹き飛ばされた後頭部を取ろうとする妻の姿も映っている。


この明白な否定できない証拠にもかかわらず、ウォーレン委員会はケネディはCIAが責任をかぶせるために並べたカモのオズワルドによって後ろから撃たれたと裁定した。オズワルドが話すことも尋問されることもないうちに、彼は警察の拘束下で、オズワルドの隣で武装することを警察から許可されたジャック・ルビー(ジェイコブ・レオン・ルーベンスタイン)という不可解な人物によって殺された。


無神経なアメリカ人の大部分はこの最もあり得ない証言を信じたが、多くの知的な人々はそうではなかった。したがってCIAは、ニクソンを物理的に殺害する勇気がなかった。彼らはドナルド・トランプを排除するためにメディアを利用したように、政治的に彼を抹殺するためにワシントン・ポストを利用したのである。


民主主義の中で生きていると考えているアメリカ人は頭がからっぽだ。何度も何度も簡単に騙されるアメリカ人が、私たちの国、そしてかつて世界に象徴されていた自由と希望を失わせた原因なのである。


もはや自由な国には住んでいないこと、自分たちは誰のものかわからない支配された臣民であることを、どれだけのアメリカ人が理解しているだろうか。投票は覆い隠す手段であり、欺瞞である。国民が好む人物は、大統領に選ばれることはない。トランプのように、思いがけず就任してしまったら、取り除かれる。


アメリカの市民的自由の創始者であるトーマス・ジェファーソンは、自由は200年以上存在することはできず、血生臭い革命によってリフレッシュされなければならないと警告した。彼は自由の寿命を過大評価していたのだ。


私の人生の中で、自由の意味は変化してきた。今日では人種差別主義者と非難される建国の父たちが意味した、自治と圧政からの解放はもはや意味をなさなくなった。今日、自由とは、黒人が訴追されることなく商店を襲う自由、政府とそのメディアの売春婦が真実や表現の自由、結社の自由を検閲し抑圧する自由、政府が市民の自由を行使する人々を「反乱者」として逮捕し投獄する自由、である。真実の語り手を「民主主義への脅威」、「誤った情報」を広めた罪と決めつける政府とメディアの娼婦たちの自由。ビッグファーマの治療プロトコルによって禁止された薬を使用して命を救った医師の医師免許を取り上げる自由。


ここ数十年の間に生まれた人たちには、かつて本当のアメリカに住んでいた人たちにとって、これがどれほど常軌を逸したことなのか、まったくわからないだろう。私の世代が過ぎ去ったとき、かつてアメリカが何であったかを知っている人は誰も生きていないことだろう。


Links:


{1}https://www.youtube.com/watch?v=MgXq8S02NJc


{2} https://www.paulcraigroberts.org/2023/01/19/washington-has-resurrected-the-threat-of-nuclear-armageddon/


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