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徽宗皇帝のブログ

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メモ日記「生活」2
#51  役に立つ知識とは (注 真面目な意見です)

 私の父親は、私が生まれたころはもうかなりな年齢で、子供への興味を無くしていたらしく、父親と話した記憶は少ないが、父親から学んだ知識で、今でも役に立っている知識がある。(学校で学んだ知識のほとんどはまったく役に立っていないのだが。)それは何かというと、麺類を噛んで食べる必要はない、ということである。それまでの私は麺類を食べるのが苦手で、数本の麺を口の中で噛んでいるうちに麺が口一杯になり、それ以上食う気も無くなるのが常だった。ある時、父親と外食したら、私がソバを食べにくそうにしているのを見て、麺類は噛まずに飲み込んでいいのだ、と教えてくれたのである。
 これは、コペルニクス的転回であった。私は、飲物以外で、丸呑みしていい食べ物があるということを初めて知ったのであった。で、おそるおそる麺を噛まずに飲み込んでみた。ソバで窒息するということはなく、私は無事に食事を終えた。それも、いつもの半分以下の時間で、ソバにうんざりすることもなく、である。
 それが中学生のころか、もしかしたら高校生のころだから、それまで私はいつもソバなどを食うのにいつも口の中でくちゃくちゃやっていたわけである。なぜなら、誰もソバの食い方を教えてくれなかったから。
 人生で、二次方程式を使う機会は、おそらくほとんどない。しかし、ソバを食う機会は無数にある。ところが、それを教えてくれる人はほとんどいないのだ。そこで、今でも日本のあちこちでソバをくちゃくちゃやっている子供が無数にいるのである。


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