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徽宗皇帝のブログ

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メモ日記より「生活」1
#41  生活の技術

我々が学校で教わることの9割は、試験に受かって就職する役には立つが、生きる上では無駄な知識である。医学や法学のように、学んだ知識自体がそのまま仕事に役立つ場合もあるにはあるが、しかし、それはむしろ例外に属する。
私がもしもう一度学び直すなら、自分をコントロールする技術を学びたい。たとえば、私は、夫婦喧嘩をした時、仲直りする能力や技術が無い。自分が間違っていれば、謝るのは簡単だが、相手が間違っているのに謝るというのは、私には死んでもできないことだ。いや、相手が包丁片手に脅したら、案外簡単に謝るかもしれないが、意識としては「死んでもいやだ」である。相手もこちらも謝らないのだから、家庭内冷戦が続く。
理性的には、いつまでも冷たい戦争をしているよりは、理を曲げてでもこちらから謝るほうがいい、とは分かっている。しかし、感情がそれを許さない。
つまり、我々は(あるいは、私だけか?)、自分の感情に逆らう行為は不可能なのである。身体的行為であれ何であれ、我々は自分が思う通りには行動できない。学ぶことでそれが可能になるのなら、ぜひもう一度学校をやり直したいものであるが、残念ながら、学校ではそれを教えてくれない。
私が学校を作るなら、そのカリキュラムには絶対に「嘘をつく技術」と「演技」を入れたいものである。それこそが、あらゆる人に必要な「生活の技術」だから。

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